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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
疲れ切って、何も考えられない、そんな人にも届く言葉の集まり。
忘れてしまった事、いつの間にか記憶が塗り変わって覚えている事など、人生はそんなもので出来ているのかもしれない。
遠い自分の記憶の中に、投げられた小石が心の奥底に響いてくるような文章。
1話ごとに描かれた長尾さんの絵も印象的。
でも意外と人生は、毎日毎日満員電車に押し込まれて過ごす日々の繰り返しなんかじゃない。
その先には違った人生があると私は伝えたい。
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父親にわざとちょっかいを出して
剃り残った髭でジョリジョリされるのが
好きだった幼い日。
みんな飲んでいるから美味しいだろうと
思ってた初めて飲んだブラックコーヒーの味。
元カノに一方的に別れ話をして
寂しくなったから手紙を出して復縁してくれと
頼んだ学生時代。
何かのきっかけで思い出すこともあれば
ずっと忘れられない思い出も沢山ある。
ノスタルジーを感じさせながらも
どこか懐かしくてこそばゆくて。
また何年後かに読んだら違う思い出を
思い出すんだろうな。
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タイトルから惹かれて手に取ってみた
エッセイとは知らず、エッセイは読まず嫌いなとこがあったけど嫌悪感無しでスラスラと読めました。
異性、年齢も違うけどあの時代この時代と重なる。
章の変わるタイトルも気に入りました。
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燃え殻さんの人生の思い出について書かれている本ですが、どこか懐かしく温かい気持ちになりました。毎日の積み重ねで忘れてしまったことや思い出として鮮明に思い出すことができるものについて自分の中で考えを巡らせました。いいことも悪いことも私自身のものであって、その思い出たちを大切にして生きていこうと思いました。そして自分の中の思い出を日記として残そうと決意しました。
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読んでいる間の心地よさ。ひとつひとつが短編小説のよう。心のどの部分に染みているんだろうか。読みながら自然と涙ぐんでいたりする。燃え殻さんの文章は、何気ない日常を切り取りながら、そのことを経験していない僕らにも郷愁を感じさせる。
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二十年前の東京勤務時代の無力で無知で波に揉まれまくって、ただ都会にいる事に悦にいってた時のあれやこれやが湧きまくる。なんだろこれ。
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この本を読んで、日記を毎日一文でもいいから書こうと思った。良いことも、悪いことも、すべて忘れてしまうのだから。
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印象に残る言葉をツイートする人だなというのが最初の出会いで、どんな文章を書くのか気になったのと、なんとなくタイトルからノスタルジックな感じがしたので購入。何かのきっかけでふと思い出したことについて書かれていて、一つ一つの話はそんなに強い引きがあるわけではないが、自分にもそんなことなかったかな、と自分の人生と、その節々で出会った人、モノなどについて書いてみたくなる衝動に襲われる。最近読んだ村上春樹氏の「一人称単数」にある意味近いものを感じる。
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何でもない忘れてしまいそうなことこそぐっとくる。
いつか見た風景が今に重なることや
人は最初に声を忘れてしまうは、共感した。
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うちの家族は間違いなく全員燃え殻種族だ。
思い浮かんだ言葉を秒で口から吐き出す脳と口が直結しているタイプを極端に嫌う。
「死にたいんじゃない。タヒチに行きたいんだ。」
こんな置き換え方を教えてくれる人の本に出会えて私は嬉しい。
長生きは最大の復讐か…
「ちゃんと飯食ってますか?」
その一文に涙が出た。
「鼻を上に向けているより、頭を下げる姿勢が楽だ。偉そうにするなよ、疲れるから。」
そう教えてくれる祖父のエピソードが好きだった。
くすぐられたり、つまらせたり…燃え殻さんのエッセイは読んでいる間、私の胸は忙しく変化する。
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一つ一つの何気ないエピソードが、何故か既視感があると言うか、自分にも似たようなエピソードがあったような、そして自分も同じ事を感じたんじゃないだろうかと感じさせる不思議な一冊。
燃え殻さんの文章には謎の心地よさがある。
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燃え殻さんの短編集。
僕らはどれだけの人と会い、どれだけの言葉を交わし、どれだけの嬉しいこと、楽しいこと、悲しいことと出会うのか。そしてそれらのどれだけのことを忘れ、どれだけのことを覚えているのだろう。そんな思いに駆り立てられる作品。
そういえば、この本にも、先日読んだカツセさんの作品にも「下北沢のヴィレッジヴァンガード」が出てくる。「物語映えする場所」なんですかね。
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奥深くにしまったはずの記憶が掘り起こされた。二度と向き合いたくなかった記憶も。でも、燃え殻さんの文章が優しく包んでくれて、読み終わる頃には収まるべきところに思い出として収まっていった。
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自分の忘れかけていた人生を振り返ることができた。
弄られているときに、ヘラヘラと笑うことが最大限の抵抗であるということと、失った人との記憶で一番最初にその人の声を忘れてしまうということに共感した。
他の人の人生を見て、自分の人生を考えることは素晴らしいことだと改めて思った。
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初めて燃え殻さんのエッセイを読んだ。
感想は、凄く面白かった!!
前作のボクたちはみんな大人になれなかったが出た時は、凄い売れてるなぁくらいに思ってた。
実は未だに燃え殻さんのことをあまり知らないけど、読んでみる事に…
想像以上に胸に来るエッセイに驚き。
白か黒かハッキリした意見を求められるこの世の中で、日々生きている世界はそんなハッキリしてないグラデーションの世界なんだと書いてある事に救われる。
淡々としたエッセイの中に凄い深みがあって、嫌な事があった日々の事もちょっと大事にしてみてもいいのかなと思わせてくれる。