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前巻を読んだのがだいぶ前だったので記憶が朧でしたが、問題なく面白く読めました。話の始まりの頃は迂闊な主人公にもどかしく思いましたが、ラストには、何アレ?まるで悪女の風格(笑)。母と子というより山神がこうも成長早いとまるで恋人?
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ファンタジーに「現代」世界を繋げるとどうしても作品の空気が変わってしまう。
残念ながらこのシリーズもそうなってしまった。
お話そのものは悪くないのだけれど、やはり架空の世界空間にリアルの世界空間は溶け合わない。
勿体ない。
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山内という世界観の誕生について,古事記や日本書紀に登場する玉依姫をモチーフに構成したことを詳らかにし,八咫烏シリーズに至る道筋を提示する.志帆という一見ぼんやりした現代高校生を通して,古来より日本文化に根付く母という存在性を精神的多重的に描ききり,ラストでの昇華にはお見事という以外言葉がない.
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ライトノベル的な仕上がりにがっかりしたところで巻末。著者自身が「高校時代の稚拙な作品のリライトは、苦痛の連続だった」と語っている。八咫烏シリーズの原点と聞けば納得。
神人を失った山神の末路。その山神が作った山内に棲まう烏たちに存続の道はあるのか。何はともあれ、引き続き次巻の文庫化を楽しみに待ちます。
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エピソード0の今作。時代設定がいきなり現代日本にはなるけど、八咫烏シリーズの雰囲気が失われることはなくいつも通り楽しく読めた。作者の古代史、神話への造詣が深く、その点も魅力。
山神、八咫烏、猿の関わりがここにきてようやく分かって謎だった一部分が解決。第1部完結となる次巻『弥栄の烏』でどのような展開が待っているかより楽しみになった。
ただ、ラストシーンにもやもや感が。普段この八咫烏シリーズは最後の大どんでん返しが魅力なだけに少し残念に感じてしまった。このラストを経て、次作で山神がどう変化しているのかが気になる。
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これまでの話と比べると初期の作品のためか、理屈っぽくなっててちょっと緊張感に欠けている様に感じた
しかしここから今までの烏の話が出来上がったのかと思うとこれからの展開も楽しみになる
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第5弾と銘打ってはいるが、八咫烏の世界「山内」と現代の世界がつながるシリーズ番外編的作品。伯父のいる山内村で儀式に巻き込まれ、狭間の領域に閉じ込められた女子高生の志帆の前に現れた大猿とそれを従える山神、そして八咫烏。志帆が生き残るために課された試練とは。八咫烏シリーズが生まれる前に著者が高校生の時に書かれたという作品だけあって、主人公の志帆が抱える悩みにリアリティがあり、自分が望むように生きたい、自分のことを身近な人に認められたいという願いを強く感じる。そしてこれが高校生の時に書かれた作品だったのかということに驚かされる。
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文庫が発売され、購入。一冊の読み物としてはまとまっているが、シリーズとしては少し物足りなさもある。最終巻に期待。
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1ページ目から「ん!?」って感じだったけど、八咫烏シリーズの本当の処女作がこの『玉依姫』だったことを考えると、「まぁ、そうか...そうなるか」という納得。志帆が山内村に来た時に不思議な少年が現れたところから、「おや?これは千と千尋パターン?」と思っていたけど、ラストまで千と千尋でした(笑)『烏に単衣』を初めて読んだ時の拍子抜け感に戻った感じ。
面白いなと思ったのは、山内が舞台の前4作では威厳を発しまくっていたカリスマ金烏の奈月彦が、山神と人間の前では罵倒されまくりのこき使われまくり、挙句は調理器具を調達させられるという形無し状態。山内の長束が知ったら斬られそう。山神と志帆、斬られそう。でもそこがまたクスッとしてしまう。個人的には、大天狗のキャラ好きです。あと、なんだかんだ最後まで憎めなかったのは大猿。山内では残虐の限りを尽くした猿たちの長が、下界では妬みや誹りを露わにしたり、小さな憐れみや慈しみを垣間見せたり、少しの後悔を溢したりと、感情を吐露する場面はどこか人間くさくて。最後はあっけなく山神と共に倒されたような終わり方だったけれど、多分、猿たちには猿たちの物語があるのでしょう。もちろん、金烏の失われた記憶を取り戻し、仕える山神がいなくなった八咫烏たちにも。
なぜ猿たちが人を喰らい、その食指を八咫烏達にまで向けるようになったのか。なぜ、八咫烏達を憎み嫌い、追い落とそうとしているのか。まだまだ不明な世界観がこれからまた少しずつ明かされていくのかしら。楽しみです。『玉依姫』は、少しでも世界観にリアリティを持たせるための休閑話、という感じの意図だったらいいな。
さて、次作は『弥栄の烏』ということで、また山内が舞台に戻るのでしょう。猿に2度目の侵入を許して間もなくの未曾有の大地震から、再び禁門を開き山神に仕えるようになるまでの時間を描いているのではないでしょうか。既に単行本が出ているけど、『玉依姫』と同じく文庫が出るまでは我慢...!期待しています。
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サスペンスの予感を感じさせる冒頭、テンポ良い展開で始まったが捕らえられてからの主人公の行動がしっくりこない。
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すごい!とにかく良かった。
いきなり人間界の話で、最初はどうなるのかな、と思ったけどあっという間に引き込まれる。
古事記とか神話は少し大学時代かじっただけでしたが、上賀茂神社の賀茂別雷が出てきたりしてそれだけでわくわくする。
エピソード0にふさわしい、素晴らしい小説。
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八咫烏シリーズはここから始まったのね。ファンタジーなのに、登場人物の動きがリアルというか、うまく表現できなんですが、夢見させない感が半端ない(笑)。
好きですけどね。
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これはどう解釈すればいいのか・・・最後の最後いつもどおりに収まったかなという感じでした。
突然母親になる志帆のうざさがホラーというか・・・
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今までとはちょっと毛色が異なる本作。執筆経緯からして違うらしい。ゆえにちょっと私の好みからは外れる内容となってしまってる。こういうのを最後良い話風に締めるけど、いやいやふざけんなって思ってしまうものでして。まぁ好き嫌いは置いといて、面白くてスイスイ読めた。時系列は刊行順でいいのかな?以上の理由により読後の充実感的なものは得られなかったが、面白いことには変わりがないので、満を持しての第一部完結巻、首を洗って待ってます。
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山内とこの世界の関係が明らかになった。こっちの世界と繫がってる設定だったらあんまり好きな設定じゃないなぁ、と思っていた。雪哉も出てこないしなー。
でも、結局ノンストップですごい勢いで読み終わってしまった。民俗学的な要素とか、日本神話の話とか出てきて大好物だった。そして最後。てっきり二人は別々の道へ向かうのかと思ったら。終わり方もモヤモヤした不完全燃焼ではなく、とても良かった。
山内の政治的な話は今回まったく出ておらず、本編というより番外的な感じ。次巻は雪哉の出番があるといい。