いい作品でした。
2021/11/26 11:34
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
バブル隆盛の頃に写真家として人気を博した立花浩樹。全てを失った彼は、借金返済もあり生まれ育った実家に戻る。ある日、母から友達の写真撮影を依頼される。カメラを構えた時に、浩樹は懐かしいものに出会ったように感じた。そして母から「今はちょっと、ついてないだけ」と言われ、東京で再び写真家としてやり直す決意をする。東京ではアルバイトをしながら写真を撮り始めていた。彼が住むシェアハウスには仕事に挫折した者や家庭を壊してしまった者が住んでいた。浩樹は皆の力を借りて、大きな仕事に取り組み始め・・・・・。
読んでいてちょっと感動しました。人生のワイルドカードは一度ではなく、何度でもると信じたいものですね。作者の別の作品も読んでみたいと思います
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっとついてない時期ってあるよね。でもちょっとしたきっかけで上昇する。そんな話。浩樹も宮川(ちょっとウザい)、瀬戸っち、会田との出会いによって、ついてない時期を抜けたのが何より。カメラも諦めずに良かったね。浩樹も含めて、ちょっとモヤモヤ、ムカムカする人ばかりだけど、みんなが前向きに後先考えずに進む姿に応援したくなる。自分もウジウジせず前向きにとらえて突き進みたいと思う気持ちをくれた物語。生きてりゃいろいろあるさ。ウジウジしても仕方ないからねと、読んでから自分に言い聞かせてます。
私もついてませんでした。
2019/01/12 17:25
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投稿者:もちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人的に色々と人生の谷間状態で、すがる思いというか突破口というか共感したいというか、、、そんなぐちゃぐちゃな想いから手に取ってみました。
なげやりになる気持ちがわかる、主人公の立花の気持ちもわかるし、関わっていく人々の気持ちもわかる。みんなもがいてました。等身大で人生をもがいてました。
小説だし、登場人物はみな手に職あるしと一線を引いて若干ネガティブな読書状態だったので【すごく勇気をもらった】とまでは言えませんが、読み終わってから、私も少し前に進もうと心も体も前向きになりました。
読み終わってからのかなり時間の経った投稿になりますが、彼らをたまに思い出しながら少しづつ動けるようになった私。足を少しでも動かし、もがける助けになった作品でした。
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主人公の立花だけで進むのかと思ったら、色んな中年が出てきて、暗い話からちょっと良くなって、集まって。最後は中年ズが新しい門出に立つ。
今はちょっとついてないだけなんだなって、そう思う作品でした。少し落ち込んでる人も優しい気持ちになれる気がします。
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一度人生に躓いた中年世代の男女が、場末の貧乏シェアハウスから再起を掛けた敗者復活戦に挑む連作短編集。実は色々恵まれている主人公の立花に落ちぶれた印象が希薄だったり、チャンスが割と簡単に訪れる辺り(苦労する描写が絶対的に少ない弊害)は予定調和の世界ゆえ、中々感情移入し難いが、就労問題や新型ビジネス等の時事テーマを織り交ぜ、中年世代の悲哀や展望を巧みに描いている。立花と宮川、二人が展望台で会話するラストシーンは第一話の冒頭にもリンクしており、実に感動的。しかし、宮川氏は序盤と終盤で全く別人の様な変貌ぶりだ…。
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40代からの敗者復活戦。バブルの頃にネイチャリングフォトグラファとして活躍した立花浩樹は、家族と別れて家を飛び出した宮川とシェアハウスで住み、再び写真の仕事を始める。
40代。いろいろあるさと言うのが感想です。仕事で言えば、重要な仕事を任されたり、家族を持ったり、子供がいたり。何て言うのは、当たり前のことではなくて、とても素敵なこと。家族もなく、仕事もあやふやで、明日からの生き方も分からなくて。そんなひともいるし、いて良いと思う。でも孤独なのは寂しい。
立花はパートナーの借金を返して、仕事も黙々と頑張って、目の前のことにキチンと向き合ってきたからこそ、それが財産として多くのひとの心に残っている。自分のように何もない40代なら、余計にそこから頑張るしかないし、愚痴ってもはじまらない。頑張れ同世代という気持ちになれまして。
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なにかに行き詰まってる人たちの連作集。過去を思い今の自分に感じる痛み。立ち止まって振り返り今を受け入れることで見えてくるもの。出会った人との縁とかそういうものを大切にする事で何か少しでも変わるような、今はついてないだけって思えるくらいになればまた進めるんじゃないかと思わせてくれるような作品。先は長くても今大丈夫って思えることの喜びや感謝が込み上げてくる。
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バブル期に注目を浴びた青年が、バブル崩壊で借金を背負い、返済が終わると40代になっていた。
そこから人生を取り戻すお話。
伊吹有喜さんのお話は、悩める中年がもがいて、新しく再生する感じでら元気をもらえます。
今回はアウトドアのシーンがあって、外で淹れたコーヒーが飲みたくなりました。
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バブル期にもてはやされた男性の敗者復活戦というのはちょっと違うかも。
だって、所属事務所に負わされた借金を自己破産することなく、運送の仕事等をコツコツとこなして返済した後、自分が、いかに人物を撮影することが好きだったかを思い出し、人の心に触れる撮影のできる彼は、とても興味深く魅力的な人物。
彼と彼と縁ができた人達の再出発のお話。
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バブル時代に持て囃された後、ブームが過ぎると忘れ去られ、ふとしたことから多額の借金を背負わされて、それを返済しつつ40代を迎えたカメラマン・浩樹の「人生の敗者復活戦」がテーマの、伊吹有喜さんによるハートフル物語。ストーリーが進んでいくごとに浩樹の周りには一人一人と仲間が増えていく、初対面の出会いが最悪だが時がたつにつれて仲良くなっていくパターンもあり、社会人になって10・20年経ち、酸いも甘いも知り尽くした30代・40代の人には「あるある」要素満載でオススメの一冊。
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中年の主人公たちがうまくいかない人生を感じながらも、過去を生かして再起していこうとするお話。読みやすい。
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虚像だったのか、本人が気づかない力を周囲が少し大きくしていただけなのか?
自分は本当は何ができるのか。
確かに若い頃は、何も理解できてなかった。
今なら理解できるのといえば、やはりわからない。
ただ、まわりにいる人に支えられながら、生きている。
そう思えば、いつでもワイルドカードはあるのかもしれない。
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中年世代の男女の、仕事や生活の話。挫折もあるが、「今はちょっと、ついてないだけ」。
2020/7/12
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読み始めは「いつも読んでるミステリやサスペンスと違ってほのぼのしていて、たまにはこういう小説もいいか」ぐらいのノリで読んでいたが、途中から身につまされる感じがして引き込まれて読んだ。
生き方に不器用で躓いてばっかりの中年男女が出てくるが、自分の好きなように、地味でも自分なりに生きていけばいいのだと教えられた。
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9月-8。3.0点。
20代前半、写真家としてドキュメンタリーに出演していた主人公、挫折があり中年に。
あるきっかけで、写真を再開することに。
その他、挫折した中年やら、女性やら、芸能人たちが集まってくる。
さらりと読みやすい。元気をもらえる。