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なかなか読み応えのある冒険物小説だった。
沢山の本を所蔵する御蔵館。御蔵館から本が盗まれると呪いが発動。街全体が物語の世界に変わってしまう。泥棒を捕まえないと呪いは解けない。御蔵館の管理人である父の入院中に本が盗まれ、娘である深雪が呪いに巻き込まれてしまう。
呪いというだけあって、物語の世界は不気味だったり危険がいっぱい。アニメ化すると面白いかもしれない。
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いろんなアニメやら海外映像やらの様々を作中から連想しているうちに読了しておりました。おかげさまで如何にも今どきな和洋折衷ファンタジーを楽しめましたけど、著者が色んな好きな作品をちりばめて作った物語ですかね?!(笑)
作者自身が楽しみながら綴って行ったのではなかろうかと思えるような気がする楽しい著作でした。
本を好きな人々にはもってこいみたいな物語ですね♪
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御倉館という図書館の本が盗まれると、物語の中の世界が現実に染み出してきて、犯人を捕まえるまでは元には戻らない。
題材となる本はファンタジー、ハードボイルド、スチームパンクと豊かで、普段触れ合う町の人々や主人公の学校関係者が登場人物として振る舞う姿はおかしくおもしろい。
第1話で題材となる本はファンタジーで、本が盗まれた途端に焼き鳥が鶏に戻ったり、雨の代わりに真珠が降ったり、夜空は巨大な黒猫の体になっていたりする。
奇想天外で、おとぎ話のキラキラした様子がまぶしい。
これだけおかしなことが起きているのに情景描写がわかりやすく、頭の中に映像として浮かんでくる文章も素晴らしい。
並みの文章だと、情景描写は冒頭やシーンの切り替わりで挟まれて、あとは物語の進行と会話文がメインになっていく。
あまりうまくない文章だと、神視点(第三者視点)で書かれているような情景描写と主観視点の会話文を行き来することで物語の分断を感じてしまう。
文字という媒体の難しいところだ。
しかし、本作は情景描写こそが物語の進行であり、分断なくスムーズに読めるので物語への没入感がある。
動きがあって、とてもカラフルな文章だ。
惜しいのは、第1話のインパクトが強すぎるということか。
第1話がとても動きのある物語なのに対し、終盤は町から人がいなくなる話なのでどうしても物足りなく感じてしまう。
全編通してレベルが高くおもしろいのだが、エンタメ的なわかりやすい緩急とラストの爆発があってもよかったのではないかと思う。
第1話のファンタジー世界をラストに持ってきて、狂った世界の中で本泥棒を追い回す、とか。
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硬派の深緑さんがファンタジー⁈予想と掛け離れた内容にびっくり。面白いか面白くないかは、ともかく、よくもこんなに突拍子もない物語を思いつくものだ。自分の心から生まれてくる物語を紡ぐだけなんだ、ジャンルを問わず。ターニングポイントになるかも。
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表現が細かすぎて文学的なんだろうけど、ちょっと疲れて挫折。
気を取り直して、3章から読み始めてようやく完読。
どの話も昔、どこかで読んだり聞いたりしたような話があったり、若い時に読んだコバルト文庫仕様なところもありと、懐かしさとは違った既視感あり。
若い時に出会っていればもう少し新鮮さはあったのかな。
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不思議の国のアリスとかを彷彿させるファンタジー込みのミステリー?行間から様々な色が溢れ出し万華鏡のよう。最後の場面、涙溢れた。
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本の魅力が溢れ出るファンタジー小説。
設定はもちろんのこと、イキイキとした文章が脳内イメージを膨らませてくれる。
盗まれた本の呪いによって物語の世界に変貌した街を元に戻すため、深冬は本の世界を冒険する。
彼女の成長と御倉館の謎が楽しい。
ぜひとも映像化してほしい。
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ファンタジーは好きですが、これはどちらかといえば児童文学?と思いながら読みました。
最後はちょっと消化不良な感じ。
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読書嫌いな女子高生が、本の世界に飛び込んで町を救うファンタジー。
『戦場のコックたち』『ベルリンは晴れているか』がよかったので図書館で借りたのだが、主人公のどたばた振りがまるでYAのようでついていけず、途中で投げ出しそうに。
でも、最後に一気に明かされた謎はおもしろかった。
本筋とは関係ないけれど、店主の好みのジャンルの本ばかりを並べる小さな店が、いくつも軒を連ねるというこの町、実際にあったらいいな。
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表紙とタイトルから重たい話かなーっと思って読み始めたら、ラノベみたいな楽しい冒険譚で一気に読んでしまった。この本を読み終えてしまった後は、どうしようもなく本を読みたいし、自分でも文章を書いてみたくなる。
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雑誌で紹介されていたのが気になって、読んでみた。
正直、読みにくかった。
期待していた内容とはちょっと違っていたし、ラストも、結局??だった。
途中、なかなか内容が頭に入ってこなくて、飛ばし飛ばし読んでしまった。
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うーーーーーーん
残念ながら私には合わずでした
題材は面白そうだったのに
全然文章が入ってこず
中盤は斜め読みしてしまいました
なぜだろう…
この方の作品は2作品目で
ベルリンもなかなか進まなかったが
それは重すぎてかなと思ったんですが
ちょっと相性がよくないかもしれないです
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ファンタジーでもありSFでもありミステリーでもあり冒険譚でもあり友情物語(?)でもあり
そんな物語の宝石箱みたいな、素敵な本でした
スリラー要素もちょっとあるのか、著者の写実がうますぎたのかはわかりませんが、途中ゾワゾワが止まりまぜんでした
本の虫だった昔の自分に読ませてあげたい
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深緑野分さんの新刊、前作の『ベルリンは晴れているか』が面白かったので読んでみた。書店がたくさんある神保町みたいな本の町『読長町』が舞台で、書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬が主人公、深冬の父親は、希少本などが多く収蔵された巨大書庫「御倉館」の管理人という、本好きの人にはたまらない設定。本の呪いが発動し、読長町が本の世界に変わっていくというファンタジー要素の強いストーリー。全五話収録で、テンポがいいのであっというまに読めてしまった。
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本の町の私設図書館に隠された秘密。
深冬は本の町・読長町の中心をなす御倉館を作った蒐集家・御倉嘉市のひ孫だが、本が嫌いであり、また御倉館を目当てに近付いてくる人間も嫌いである。管理人である父あゆむの入院に伴い、御倉館に暮らす父の妹ひるねの世話を引き受け、御倉館に向かう。祖母たまきは、本が失われるのに怒り、御倉館を封じ、魔術をかけたという。たまきに怒鳴られた嫌な思い出を抱え、御倉館に入った深冬が出会ったのは——。
何かが惜しい。ラスボス的ポジションだったはずのたまきの問題も片付いた感じがしないし、ひるね、真白、亡くなった母、蛍子さん、春田の妹、古書店の主人・要じいの妻といった謎を抱えた人物たちが何かつながりを持って着地したらすっきりしたのかもしれない。謎を投げかけられたままのような気持ちになった。
本の中の世界で冒険する。秘密を抱える書庫。狐と神社と本の町。舞台設定はとても好み。それぞれの冒険はワクワクして読んだのだが、それだけに最後まで読み切っても、あれ、という気持ち。