コンビニ経営の大変さを実感
2021/02/12 20:24
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンビニ経営者さんの仕事の大変さの実態と、なぜそれが起こるのかの理由を、著者が的確に示した価値ある1冊です。
コンビニ業が実社会に本当に役立つ事業になるには、オーナー側を守る法律の早期制定が必要な事を、当書を読み切って実感できました。
コンビニ経営のカラクリが如実に書かれている当書を、多くのコンビニユーザーの方々に読んでいただき、そして知って欲しいです。
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いまや我々の生活に欠かすことが出来ないコンビニエンスストア。
そのコンビニがこれほどまでに日本中に広まったのはフランチャイズ制度という仕組みがあったからなのだが、その制度に苦しむ人たちがいる。
この本のタイトル通りそれがコンビニの闇と言われる部分で、ある程度は知っている部分もあったがあらためて現実を知るとちょっと鬱々とした気分になってきます。
多くの人に必要とされているコンビニだからこそそこで働いている人達にも生き生きとしてもらいたい。
誰もが知っておいた方が良い内容だと思います。
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コンビニオーナーは“経営者”か。それとも“労働者”か。
本部側の、“利益を出すための事業戦略”には脱帽。
(倫理的にどうかは別問題として)
営業時間、大量仕入れ、ドミナント出店…etc
普段私たちが便利だと思うということは、それだけ本部のブランディング力があるということ。
何かをするとき、自分は本当に全てを理解できているのだろうか。
ちゃんと理解しないまま、後になって「こんなはずじゃなかった」では済まない。
自分が理解できないことには手を出さない。
事業でも投資でも保険でもなんでも。これが鉄則だと改めて感じた。
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コンビニチェーン店の理不尽な搾取がよくわかった。高額なロイヤリティーとコンビニ会計の仕組みによって本部“だけ”が嬉しくなるように設計されている。
ただ、この仕組みを知らずに美味しい話に乗っけられた加盟店オーナーに全面的に同情はできない。これは不動産ビジネスとなんだか似ている気がする。「一生お金が増え続ける」とか、「対策はしっかりされているからそれの通りに進めれば利益になる」なんて話はないし、仮にあったとしたらそんな美味しいビジネス第3者にやらせるわけがない。リスクがあるから第3者に頼んでリスクマネジメントをさせるのであって、そのリスクを「本部がなんとかしてくれる」的安心で隠して一生分の融資を受けてやってみるなんてよくわからない。自業自得までは思わないにしても、コンビニ側の言い分はわかる。
ただ、これだけ理不尽なフランチャイズが淘汰されない理由はなんなんだろうとも思う。3大チェーンのどこかが加盟店オーナーに優しい契約を持ち出せば、少しずつその評判から、その会社でフランチャイズをする人が増えていって、その流れの中で逆に他のチェーン会社は淘汰される、みたいな流れにならないのか。それほど今の仕組みがおいしいもので、それに気づかない情報弱者が結構いるということなのか…?
あと10年もすれば無人レジが主流になって人材不足は解消されるだろうけど、それでも本部と加盟店の交渉力格差問題が解決しないと、良いビジネスとは思えない。