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1枚で動け どんなときも結果が出せる人のシンプルな習慣
著:伊藤 達馬
気になることは何でも紙に書き出してみる。たとえ5分、10分でも、一人静かに時間をとって考えてみる。すると、なぜかそれまでの不安や焦りが消えて、代わりに、自分が本来やるべきことがどんどん見えてくる。
こうして、自分の心と行動をコントロールする習慣が身につくことで良い成果が表せる。まさに「1枚で動け」である。
成果は行動力から生まれ、行動力はメンタルによってコントロールされる。
本書の構成は以下の6章から成る。
①紙1枚のワークで運命が変わる
②3つのステップでどんどん動く
③こんな思考習慣は今すぐ捨てる
④不安の正体をはっきりさせるために
⑤解決策を考えるために
⑥実行するために
散らかった頭の中を一枚の紙に書き出し、体系的に捉えると共に要因がどこからくるか(自分で解決できるかできない)を分類しながらそれぞれにあった解決策・改善策を書き出し、自分のやり方で愚直に行動に移す。
書き出し、それをもとに考えて、シンプルに行動に移す。本書のような手法でのメンタルと行動を整える本は多い。そしてどれも正しく、参考になる。
私自身も同じようなことをする。PC上でマインドマップにしたり、ワードでまとめたり、本質は本書で紹介されていることと変わらない。
課題の抽出の仕方や解決策の策定等、それぞれのレベル感や能力に応じて時間も達成度等も変わるものの、そのサイクルを続け、まわりからの指導を真摯に受け止めていれば、確実に自分も成長でき、他者への貢献をセットに考えていれば、組織の中での自分の役割の重要性も自ずと高まる。
誰しもが一度は触れておく概念をわかりやすく紹介してくれている一冊。