住む世界をより豊かに生きるための場所
2021/06/01 21:19
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悩みを持つ人が迷い込む鎌倉の不思議な路地にある案内所。地下へと続く螺旋階段を下りた所にあります。
こんな所、降りていく勇気があるか?(笑)
そこには双子のおじいさん、内巻さんと外巻さん、それと所長のアンモナイトがいます。
このアンモナイト所長が人生にちょっと「はぐれてしまった」人にヒントをくれ、悩みを解決する糸口を見つけることができます。
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鎌倉(や、京都って)
すぐそこに
不思議な世界がつながってる
・・と、私は思います。
すごくおもしろかった!!
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新井見枝香さんが紹介していて気になったので購入しました
合言葉は「ナイスうずまき!」
最近は読んだそばから内容を忘れてしまうのですが、覚えておきたい台詞が随所に。
読んでいる間ずっと幸せでした!
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よく人と人の繋がりとか
親子代々受け継がれる繋がりとか
強い絆って雰囲気で語られるけど
確かにそうなんだろうけど
なんだか直線的で
私的にはしっくり感じられない
そんな部分もありました
今回この本を読んで
螺旋的に繋がっていく物語
螺旋が並行的にある状態
別々の軸に螺旋があって
接触している時
離れている時
また接触する時がやってくる
そんなイメージができる
この物語で自分が感じている
繋がっていく感じが
スッと気持ちに入ってきました
血の繋がりでも強いとは限らない
時間を開けてみると
うまく繋がっていく関係
そう思うと気持ちも楽になり
もっと自分の世界も広がって
とらえられる気がしてきました
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タイトルに「鎌倉」とありますが、
鎌倉の匂いがしない本でした。
古本屋さんも登場しますが、生活感も感じられない
描写です。ななめ読みして投了で返却です。
ごめんなさい。
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ぐるぐる話は遡っていく。微妙に登場人物もぐるぐる絡み合う。
各章の主人公は、アンモナイトの啓示で良い道を選んでいく。
なかなかリズムに乗れず、刻んで読んでたから、余計に登場人物たちの関係を思い出す為戻ったりして、時間かかった…
最終章が良かった。
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話は、空想の鎌倉うずまき案内所に紛れ込んだ人たちの話がどんどん過去に遡っていく短編で、ほっこり幸せな気分になれる本だった。また、登場人物が過去に遡りつつ、交錯して、ネタを回収していくので面白い。時代遡り型「いだてん」ただ、形式化された文章が本としてまとめて読むと冗長的。
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「ナイスうずまき!」
人から見たら他愛のない悩みを誰しもが抱えて生きている。
そんな時に出合う「鎌倉うずまき案内所」。所長が藍甕に入っていくと、その人の助けとなるアイテムが浮かんでくる。そして、そっとその人の背中を押してくれるのだ。
私も呼んでほしいかもしれない。と思いつつ、今、何にうずまいているのかもわからないくらい、心も頭もこんがらがっている気がする。今、必要なことは、ゆっくり、自分をューニングすることだってわかっているから、呼んでもらえないかな。
いい物語と時間を過ごせた。
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面白かった。一度目によんだときは、最後2編くらいでかなりはまり、これは、もう一度読まなければと思い、読んでいったら、繋がる繋がる、こんなところにあの人が…という感じですべてが繋がって行く。人物が繋がるだけでなく、その人が大事にしていた言葉や思いもちゃんと描いてある。平成という時代をいろんな人がいろんな出来事の中でいろんな思いを生きてきたんだな…と、実感し、しみじみしました。明日から、私も自分なりに生きていこうと思えました。
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本当に、読み終わると 最初から読み直したくなる。本当に。つむじの巻·····ジーンときたな。いろいろな登場人物があとから繋がっていたとわかる。他の本も読んでみよう。
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「平成」という時代を6年ごとに遡りながら、悩める人々が緩やかに繋がっていく連作短編集。
仕事や結婚等について、誰しも理想の人生を何となく思い描いているだろう。
けれど人生とは、目も前に広がる一本道をただ真っ直ぐに歩いていけばいい訳ではない。
道は時に二股に分かれていたり、くねくね曲がっていたかと思うと、その場をぐるぐる回っていたり、とその時々で悩みは尽きない。
そんな悩みのループにはまってしまった人々に対し、一つの答えを教えるのではなく、ヒントを出して自分で気付くよう導いてくれるところが読んでいてとても心地好かった。
自分で気付いた方が納得もいくし、その後の歩みにも繋がるはず。
読み終えた後すぐにもう一度読みたくなる(というより、一度だけではちょっと混乱してしまう?)読み手も螺旋階段をぐるぐる回ったような気分にさせてくれる作品だった。
二度目を読み終え、登場人物達の深い繋がりを再確認した後、「平成」という一時代を渡り終えた満足感で一杯になった。
「ナイスうずまき!」
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悩み迷っている人だけがたどりつくうずまき案内所。
ナイスうずまきと言われて、私も所長から助言とお助けアイテムを教えて欲しい。何と云われるだろうか。
みんな、悩みながらいきている。
でも、今この瞬間を大切に、地に足をつけたり、自分の信念とまでいかなくても、心の立ち位置を大事にしながら生きていこうとしている。
見習わないとなあと、励まされる。
連作短編ですが、回が進むにつれて、時が戻っていく。あちらこちらに、人が繋がっていき楽しい。
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フォローしている色々な方のレビューを読んで、これは読みたい!と図書館に予約。
意外と早く回ってきた。
お墨付きだけあって、引き込まれる本でした。
皆さまご紹介ありがとうございます。
子どもの頃からよく訪れている鎌倉。
読みながら、もしかしてあの帽子屋さん?とか、私も合格祈願に行きましたよ、などと映像が浮かぶ。
そして、著者の青山さんは同年代。
平成を6年毎に遡っていく構成は、細かな時代背景もさりげなくきちんと描かれていて、場所だけでなく時代をも追体験しているようだった。
いくつもの人生、それぞれの螺旋がどこかで触れるように、それぞれの短編もどこかで繋がる。
特に、中学時代、結婚、子育ての話は、あ〜分かるわ〜…とウルッときた。
しかし、転職希望の若者の話は、将来自分の子どもも言い出しそうなので、この案内所が実在することを思わず願ってしまった。
私も双子の紳士内巻きさんと外巻きさんに「ナイスうずまき!」と言われたい。2020.7.25
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-今の仕事は自分には合わない気がする。
-息子が将来Youtuberになりたいと言い出した。
-同級生の友人と一緒にいても、そこが自分の居場所ではないような感覚がある。
誰もが抱えていそうだけれど、人には気軽に相談できないような悶々とした悩み。
そんな悩みを持つ老若男女が、鎌倉の不思議な空間に存在する「鎌倉うずまき相談所」に偶然足を踏み入れ、自己と向き合う。
この作品は、短編が進む毎に少しずつ時代を遡っていくようになっているのだが、其々の話に出てくる登場人物が実は密接に関係しており、伏線の張り方の妙もあってか、読みながら何度も記憶を辿らせることになる。
それはまるで隣合う渦巻のようで、それぞれの短編が何度も接近と別離を繰り返しながら、一つの場所に収束してゆく様が、凄く新鮮だった。
一度読んだ後、またもう一度最初から読みたくなったのは初めてかもしれない。
元気をもらえる作品だなと思った。
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鎌倉の細い路地の奥、悩める人の前に忽然と現れる、「鎌倉うずまき案内所」。
そこには不思議な双子の老人と、アンモナイトの所長が…
6人の悩める人たちが、案内所で受け取ったメッセージに加えて、「困ったときのうずまきキャンディ」の力を借りて、前へ進む気持ちを取り戻してゆく連作短編集。
フォロー中のfukuさんのレビューで『読みたい』登録して、図書館で予約して…まさか2年近くも待たされるとは…
そうこうしているうちに、あとに刊行された本の方を先に何冊か読むことができ、最近は新刊が話題の本としてとりあげられるようになってきた、青山美智子さん。
悩みごとのある人を励ますような物語、さらに悩みごとを解決した後の姿をつなぐような連作短編集が多いようで、どの作品も毒がなく、読後がさわやか。
本作は、案内所、双子の老人たち、アンモナイト所長、キャンディ…と不思議アイテムがてんこ盛りでファンタジー度高め。
時代劇かロボットアニメのように決まった展開が、良くも悪くも読みやすかった。
近作からすると、少し物足りないかなぁ。
でも、「ナイスうずまき!」はこれから心の中で使おう。
悩みごとはいつもぐるぐる。
けれど、成長もきっとぐるぐる。