紙の本
オー・ヘンリーの名作短編集
2023/07/18 19:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オー・ヘンリーの名作短編集。
「賢者の贈りもの」は超有名。
貧しい夫婦のクリスマス・プレゼントの行き違い。
お互い自分の大事なものを売って相手にプレゼントを贈るが、
髪を売ったデラに贈られた櫛、懐中時計を売ったジムに贈られたチェーン・・・・・・
愚かな行き違いだが、互いを思いやる行き違いに胸を打たれる。
紙の本
出来れば英語で・・・
2022/05/25 10:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー展開のテンポの良さ、あっと驚く結末、短編の手際の見事さで有名な人だそうだ。出来るだけ原作に近い英語で読みたい。それにしても、そんなに鬘の需要ってあったのか。「若草物語」にも出てくる。
紙の本
短編の名手が贈る機知に富んだ傑作の数々
2021/06/14 16:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小野寺侑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
貧しい夫婦がクリスマスに、相手のために素敵なプレゼントをしようと思ってそれぞれの大切な物を売りに出してしまう。そして、お互いに贈り合った物はその大切な物がないと意味がないといえる存在だった――。
愚かな夫婦の話ながらもどこかほっこりとした読後感を味わえる表題作など、100年以上前に異国の地で書かれながら、今読んでも色褪せない魅力がある短編集です。
何となくオチが見える展開の作品も多いのですが、「分かってても面白い」ところが傑作と呼ばれる所以でしょう。
投稿元:
レビューを見る
伝えたいメッセージを話に乗せるというよりは、思いついた面白い話を一つ一つ形にしている感じの作風だったな。見栄を張った主人公が複数の話で登場していたけど、結末に一貫性はなくて、ある時はハッピーエンドだけど、ある時は失敗する話だったし。
比喩やイメージの結び付け方が独特。説明に使われる表現が結構飛んでるから、数秒してからああそういうことかってなる部分が結構あった。あんなのよく思いつくなぁ。世界観が面白い。
短い中にストーリーが凝縮されているから飽きずに読めるし、緩急がしっかりあるから読んでいて心地よかった。言い回しも結末も皮肉調なこともあるけど、結構ロマンチックなことも多い。ただの悲劇っていうのはなくて、絶対オチがあってテンポが良いから読んでて楽しい。どの話も、尺がちょうど良くて、満足感がすごいある。皮肉な結末とかどんでん返しがあるタイプの作品は、アガサクリスティーっぽさがあるなぁと思った。
たとえ結末が予測できても、短いから時間の浪費感もないし、やっぱりね!ってスッキリした気持ちで読み終えれる。短編の良さに気づかせてくれた本だった。
言語と文化の違いで、言葉遊びとかジョークとかがピンとこないところは多々あって、翻訳の限界があるのは否めない。
投稿元:
レビューを見る
短編ながらとても面白い作品ばかりでよかったです。
個人的には代表作もおもしろいがハッピーエンドで終わった春の献立表が好き。
何作品かは、あまりよく理解できなかったけど、次作も読んでみようと思いました。
カバーのゴッホ:夜のカフェテラスが素敵だなと思いました!
・警官と賛美歌
気持ちを入れ替えた時には時すでに遅しって印象でした。
・賢者の贈り物
お互いの大事なものを売ってお金を作り、その売ってしまったものに関するプレゼントをもらうという話。
・忙しい株式仲買人のロマンス
結末のそこまでになってしまうとは驚き。
・洒落男の失敗
見栄を張ったばっかりにすれ違ってしまう話。
・御者台から
結末がちょっと無理やりな気がした。
・第九十九分署の外交方針
うーん、ちょっと理解があまりできなかった。言葉の冗談があるけど、あまり理解できないのと日本軍の話があるので、そちらに意識がいってしまった。
・金のかかる恋人
思い込みとか固定観念とかで縁を逃してしまうお話。
・桃源郷のはかなき客
マダムは、実は百貨店の靴下売り場の人。1年間のお給料を1週間の「レディ」生活を過ごして見たかった。相手も理由は同じ感じ。実はドレス屋の集金係。
・ハーグレイヴズのふたつの顔
役者さんと少佐の話
・アイキー・シェーンスタインの惚れ薬
駆け落ちがすんなり行くよう薬が欲しいと言われ、失敗になるよう渡したらその薬を協力者の父の方に使われ駆け落ちは成功してしまったという話。
・富の神とキューピッド
裕福な息子の見初めた彼女は渡欧寸前で求婚に踏み切れなかった。
最後の逢瀬の時間、渋滞などがあって、時間ができ求婚成功。
裏では実は父親が渋滞にお金をかけていた。
・緑のドア
歯科の前でカードを配っていて、自分には「緑のドア」と配られる。「緑のドア」の前に行くと彼女との出会いが。実は、歯科の目の前でやっている劇場の演目が「緑のドア」
・マックの救出代
友人マックが若い娘と結婚すると聞いた。恋に取り憑かれたマックを救うため1計を案じるが、実は、マックは牧師の代わりの司式だった。
・振り子
妻の不安をよそにゲームに出かける夫。帰ると妻は母の見舞いに行くという手紙を見て、妻がいないことに不安を覚える。帰ってきたら埋め合わせしよう。そう心に決めるが、妻が母は大したことなかったようで帰ってくる。
歯車は音をたてず元通りになり、最初のやり取りへ。
・自動車を待たせて
見栄の話とちょっと近い。お互いがお互いのその職業などを名乗ってしまい、実は・・という話。
・春の献立表
タイプライターで再会する話。
投稿元:
レビューを見る
爽やかで誰も傷つけない優しい裏切り方。
何話か読む内に作者のパターンが読めてくるかと思いきや、結局裏をかかれる。
表題の「賢者の贈り物」始め、
「桃源郷のはかなき客」
「緑のドア」
「春の献立表」が特に好き。
一編が短く、さくさく読める割に19世紀後半のアメリカ都市の空気感を味わえ、それぞれ見事なオチまで用意されている。
読後の清涼感、優しい気持ちは一読に値する。
投稿元:
レビューを見る
皮肉に満ちたどんでん返しが魅力のオー・ヘンリー傑作集。
貧しい若者同士の、互いを思う気持ちを描いた切ないストーリーの「賢者の贈り物(The Gift of the Magi)」と、かつて大きな野望を抱くも落ちぶれてしまった青年が、改心して前向きに生きていこうとするも意外な結末が待ち受けている「警官と讃美歌(The Cop and the Anthem)」が印象に残った。
投稿元:
レビューを見る
『賢者の贈り物』のストーリーは知っていましたが、改めて読んで、ほっこりしました。
こういう心のこもった贈り物を贈りたいなぁと思わせられる話でした。
投稿元:
レビューを見る
「賢者の贈り物」
再読であるが、最後のシーンに思わず感嘆の息が漏れた。
若くて愚かであまりに美しい二人。
投稿元:
レビューを見る
オー・ヘンリーの作品の特徴は、ユーモアと皮肉が入り交じり、最後にどんでん返しかある作品が多いかな。
結果「心あたたまる」作品だけでなく、残酷といったことばで評したほうがよい結末のものが多いことになるが、どれも人間観察の鋭さと深さゆえに、豊かな人間味を味わえる。
・警官と賛美歌 貧しさ故、寝るところも食べるものもないため、犯罪をして留置所に入りたいといろいろ手をつくすが…
・賢者の贈り物 代表作と言われるだけあって、印象深く読めた。貧しい夫婦のお互いを思いやる愛を描くが、甘い雰囲気はなく、少し突き放したところがあり、どことなく照れたような作者の視線が感じられる作品だ。
・忙しい株式仲買人のロマンス 忙しさで昨日結婚したことも忘れて、またプロポーズする、シュールな笑いを誘う
・洒落男の失敗 見栄を張って金持ちの振りをして、女性を口説こうとするが…描かれるのは虚飾の愚かさか
・御者台から 馬車の御者が乗せた無銭の客は、こともあろうに…驚きの結末
・第九十九分署の外交方針 日露戦争の話題が出てきて、否が応でも興味をひく
・金のかかる恋人 金持ちがデパートガールを口説く。世界的に有名な場所を挙げるが、姫路市の太陽公園みたいな場所だと勘違いされるという落ち
・桃源郷のはかなき客 これも普通の人が、目一杯背伸びをする話
・ハーグレイヴズのふたつの顔 これもどんでん返し。演技で気付かれないようにお礼をする
・アイキー・シェーンスタインの惚れ薬 惚れ薬を処方して恋敵を陥れようとするが…
・富の神とキューピッド 大金をかけて息子の恋を叶える
・緑のドア 不思議な恋の運命を物語る
・マックの救出代 年がいもなく恋に狂った(と勘違いした)友人のマックを救おうと大金を使うが…
・振り子 空気のようになった突然妻がいなくなると、夫は狼狽してしまうものだが、再び現れると…
・自動車を待たせて 金持ちの振りをする女性に声をかけてくれた男性。しかし彼のつまらない職業を聞くと態度を変えるが、実はその男性は大金持ちと言う落ち
・春の献 珍しいハッピーエンド
投稿元:
レビューを見る
16話の短編集。
ほっこりするものから残酷なものまで
人間味あふれる作品。
他の方の感想にもありますが大人の童話感覚で読めます。