読書には 順番がある その通り
2023/01/26 23:14
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投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
『声に出して読んでみたい日本語』(草思社、2001)などの著作でおなじみの教育学者(プロフィール欄参照)、齋藤孝が考える読書論の一つである。「音楽や絵画は順不同でいい」(p.18)が、本はそれではダメだという。ということで、いくつかの分野、幾人かの作家を理解するために、どの順番で本を読めばよいかをレクチャーしたのが主な内容である(その他にも齋藤の読書論が書いてある)。
2.評価
(1)たしかに、「本には読む順番がある」(タイトル)のは否定できず、筆者の経験でも、いきなり分厚い本を読んでもはじき返される場合が多かった。筆者の場合、第3章が特に参考になった。
(2)だからと言って、本書を5点にはせず、4点とする。ところどころに垣間見える齋藤臭さというか、古いものの肯定と日本の肯定的評価(前者はp.196ll.3-4。なぜSNSに否定的なのかよく分からない。後者はp.223ll.7-8。夏目漱石について「後世の日本人」のみが「素晴らしい文学的な遺産を得た」としていいのか疑問に思った)が理由である(筆者は、齋藤の方法論が好きで読んでいるが、否定的に評価した部分はあまり好きではない。もっとも、それが齋藤の魅力と思う人もいるだろうし、それはそれでよい)。
本読む習慣を身に着けたい人におすすめ
2021/05/12 12:27
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書したいと思っていてもなかなか気が進まない、本を避けてしまう人は多いと思います。本を読むうえで、いきなりベストセラーやはやりだから難しい本を読む始めるのではなく、RPGゲームのように、最初は、入門書や要約といった読みやすいものから始めてみようと教えてくれています。書籍の中にも書かれていますが、読む習慣がついてきたら、自分の記憶にその本が残るように、本を読んで何を感じたのか、メモを残し、記憶に足跡を付けておくことが大切だと思います。読む習慣を身に着けることで、自分とってとっておきの一冊と出会えるようになると思います。
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名著と呼ばれる古典作品にも読むべき順番がある。読書の初心者を対象に、哲学や歴史等、ジャンルごとにおすすめの本と順番を綴った作品。
個人的にはあまり名作と呼ばれたものを読んだことがなかったが、読んでみたいという気持ちになった。
著者は教授として、学生にジャンルを問わず新書を1年間で100冊読むことを薦めているそうだが、それを達成するためには時間のかかる精読ではなく本の要点を掴む技術も必要という。その方法についても勉強になった。また、アウトプットを意識して読むことが定着につながるとのことだった。
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いつもカッコつけて原著(と言ってももちろん日本語訳)を読んでは挫折するか、よく理解できないまま終わってしまうので、タイトルが気になって購読。
ジャンル別(思想・哲学、科学・宇宙、数学、宗教、歴史、文学)、作家別(ニーチェ、プラトン、ドストエフスキー、ハイデガー、夏目漱石、太宰治)に3段階で読む順番を紹介してくれているのはありがたい。
個人的に今後読みたいということで以下メモ。
『ケインズとハイエク「自由」の変容』(中公新書)
デカルト『方法序説』(岩波文庫)
『徹底図解 世界の宗教』(新星出版社)
『ブッダ最後の旅』(岩波文庫)
『ソクラテスの弁明』(岩波文庫)
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「本を読もう」と決心しても難しくて途中
で読むのを止めてしまい、ますます読書か
ら遠ざかってしまう人がいます。
本の中身は千差万別であって、「この分野
を極めよう」と思って有名な書を手にとっ
ても、とても難解なことはあります。
そうなのです。入門編から上級編まで色々
あるのが本なのです。
この本では、ジャンル別、作者別に最初の
一冊にするべき本と到達点として読むべき
本を紹介しています。
「思想、哲学」のジャンルならこの本、「
化学、宇宙」ならこの本、そしてニーチェ
なら、ドフトエフスキーなら、と幅広いで
す。
新しい分野への知識欲がある人には最適の
一冊です。
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学生時代に本を読んでこなかった者には、
もっと早く教えてよ〜となる本。
まえがき→目次→各章の要点
これだけで本の全体像を掴めるらしいので
今後もこの方法で蔦屋書店に入り浸りたいと思います
実際に大学では5分で1冊読むようにと講義をしているようで、本を片隅から読まなきゃという概念はポイポイしまさた。
新書は時代背景に沿った内容だから入り込みやすいらしいです…たしかに古い本ってそもそも難しいんだよなぁ
アウトプットすると、本の内容理解も進むらしいので
これからもこのアプリを活用します!!
アウトプットするときは、要約と引用を組み合わせると良いらしい!
特に小説は好きな言葉を引用しておくとベターみたい。
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それぞれのジャンルで読みやすい順番があるんだなー、という新しい気づき。
更に本を買いたくなる不思議な感覚が得られた。
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本を読む順番を、ジャンル別にステップ1〜3まで紹介しています。本は自分で本屋さんや図書館で選ぶ醍醐味がありますが、未知のジャンルだと、どこから手をつけていいのかわからない時があるので、是非参考にしてみたいと思います。
齋藤先生の読書愛が随所に表れていて、自分も沢山読書したくなりました。
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私にとって斎藤先生の2冊の目の本書。
この2年でなんとか読書の習慣ができつつある私は、はじまりかけている読書人生の壮大な旅の入り口に居る感じがしている。そのうえで、本同士の繋がりや関係性(本書で言うところの「知性の地図」)を意識した上で読んでいきたい、という思いから本書を読んだ。
斎藤先生の本は常に分かりやすく、各章ごとにはっきりとテーマを持っているため、非常に心地よく読めるし、情報量もしっかりある。
各ジャンルごとにどう読んでいけば良いのか、また著者ごとに何から読めばよいのかが分かる指南書として良かった。
〜本書を読んで、次に読みたいと思った10冊〜
・ドン・キホーテ
・哲学の解剖図鑑
・ご冗談でしょう、ファインマンさん(上・下)
・世にも美しい数学入門
・徹底図解 世界の宗教
・銃・病原菌・鉄
・文学入門
・カラマーゾフの兄弟(上・中・下)
・こころ
・人間失格
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専門書や古典も、読みやすい本からステップを踏んで読めば、挫折せず進められる、という内容。
読みたい本をいくつもピックアップできてよかった。
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専門分野別に紹介されている。とても参考になる。
私も、内容を他の人の感想やレビューなどで参考にしてから、読書するようにしている。ドキドキ感は薄れるが、頭に残りやすくなる。その後、映像化されている作品は復習のつもりで見たりする。
翻訳本に関しては、難しい表現が多いので、だいたいの感覚で理解できれば良しとしている。
目次から読んだり、わざと最後の章を先に読んだり、
その時の気分にもよるが、どちらかというとたくさん読みたい派なので、なんとなく理解できれば良いと思っている。
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ご存知、齋藤教授による読書本。今回は読む順番というものにフォーカスした内容です。
考えてみれば当たり前の話で、難解な内容の本をいきなり専門書や原典から読み始めても理解できるわけがない。そのためには、解説や図説などから入るべきだというのは当然なこと。
ジャンルや作家別で、先生おすすめの読む順番が紹介されていますので、気になる分野や作家がいれば、このステップで読むと確かに理解が深まりそうです。
一方で、もう少し、どういう順番で読むかを考える際に、選ぶ基準があったりするとよかったかもしれません。そうすれば、自分の理解度を認識した本の選び方ができ、よい読書習慣、理解を深める読書ができる気がします。
▼物事にはすべて順番がある
何かを学ぶにしても、仕事をするにも、順番が大事
読書にもほかのすべてのことと同じく、しかるべき順序、順番がある
▼順番とは、言い換えると「型」のようなもの
▼本書はその型として「3ステップ読書術」を解説するもの
初心者の読むべき本、中級者が読むべき本、そして上級者が挑戦すべき本の3段階に分け、順を追って本を理解しようとするもの
▼学生に読書習慣をつけてもらう方法
①わかりやすい概説書から読ませること
②古典のなかでも比較的読みやすい、理解しやすいものから入ること
<目次>
はじめに
第1章 なぜ、「読む順番」が大切なのか?
第2章 最初の1冊をどう選ぶか?
第3章 「哲学」から「歴史」、「科学」まで
【ジャンル別】本物の教養が身につく3ステップ読書術
第4章 ニーチェから夏目漱石、太宰治まで
【作家別】本の理解力が上がる3ステップ読書術
第5章 読む順番と同じくらい大切なこと
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「本との出合いは、一期一会。だから迷ったら買う。」
本は安くて、しかもリターンの大きな自己投資アイテム。
買うようにします!(^-^)
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齋藤先生の著作は語彙に関する書籍を読んでなかなか面白かったので本作を手に取ってみた。
大学教授とはいえ、ここまでの読書家とは思わなかった。
複数の切り口からの読書術が紹介されており、今後の読書に活かそうと思う。
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初心者向け、中級者向け、上級者向けと本には読む順番がある。
以下分野の推薦本が書かれており、今後の参考にしたいと思った。
思想哲学
化学宇宙
数学
宗教
歴史
文学
【作家別】
ニーチェ
プラトン
ドストエフスキー
夏目漱石
大宰治