紙の本
料理を通じて、少しずつ人間関係が濃くなっていく。ゆったりとした展開が心地良い
2022/04/16 07:28
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投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校受験に使われた小説と聞いて、買ってはみたものの積ん読になっていた本。
このたび、読んでみたところ…とてもよかった!
高校受験に使われたし、表紙のイラストからも見て「制服姿かな~」「主人公は中学生かな~」と思っていたけれど、中学受験を控える小学6年生が主人公。
「殻割る音」とは、料理のタマゴの殻のこともあるけれど、主人公が料理を通じて「引っ込み思案で遠慮がち」だった自分の殻を破るという意味もあった。
料理の短編集とは違い、1話1話に異なった食べものが出てくるわけではなく、1つの料理を通して、少しずつ友だちや母との関係を変えていく。
おいしいものを食べたとき、音楽のような感想が出てくるのが独特で可愛らしい。
あと、主人公の女の子が本当にいい子です。
料理をつくるとき、キッチンに向かって「よろしくお願いします」などと一言ポツリと挨拶するところもカワイイ。
お母さんが料理をしない理由は、私が深読みし過ぎてしまったけれど、予想と違ってもガッカリすることもなく、なるほどと腑に落ちた。
これからさき、お母さんもどんどん料理が好きになっていたらいいな~。
それにしても、スクランブルエッグ…どれほどの味だったんだろう? 食べてみたい…
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料理と小説の組み合わせがつまらないはずがない! と思って買ってみたけど、実際面白かった~♪。でも、さくらちゃん、わたし、小学生にはあんまり見えなかった><。すごいしっかりした子だったよね! でも、さくらちゃんがすごーい頑張って料理と受験に向かっていく姿は、見てて、わたしも頑張らないと、とパワーをもらえた! 途中、成績が下がったときは、ほんと、読むの辛かったけど……周囲の暖かい励ましによって立ち直っていったのは良かった! 先生もおばあちゃんも、お父さんもお母さんも、みんな、すごーいよかった、大好き!
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面白すぎて一気読みしてしまいました。
とても、ワクワクして最後はウルウルが止まりませんでした。
電車の中だから我慢したけど、普通にひとりだったら泣いてますね笑
主人公のさくらと同じく、私も中学受験経験者。
小学生が寝る間も惜しんで、勉強するって
相当大変で。
でも、その中で料理と向き合うことを決めた
さくらちゃんの決心と並々ならぬ努力。
その前にたちはだかる、いくつもの心折れそうな瞬間に
思わず頑張れ!!って言いたくなりました。
料理の楽しさも、一緒に伝わってきて
とても好きな1冊になりました
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中学受験と料理。
料理と食事を音楽で表現されているのが、素晴らしかった。
美味しそうな、卵料理に家庭料理。
特別な料理は出てこないからこそ、どれも美味しいのが伝わってくる。
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初読の作家さんと思う。読む前からあらすじがわかるはずなのになぜ借りたのかわたし。
小学6年生の女の子の話、お母さんは仕事が忙しくて料理をしないのだそう…。
…地雷やん(笑)!
とりあえず最後まで何とか読んだ。
正直この母親の主張に納得しかない。料理以外の家事はちゃんとやってるんやからえらいやんとすら思う。
あと、さくらちゃんもちゃんと食べてる。外食か出来合いやけど……。地雷!地雷!!笑
とはいえ、引っ込み思案のさくらちゃんが料理の楽しさに目覚めるうちに彼女自身のアウトプットの仕方が変わっていく、という筋は大変面白かった。
何がアレって、じゃあ今後も料理はさくらちゃんがやればいいやん…母親も苦手な料理をできるようにがんばるね、ていうオチに、イヤそこは頑張らなくてもよくね?となってしまった。笑。ごめん。
基本さくらちゃん目線で話が進むわりに、母親について語る地文が「泉」になったり「お母さん」になったりするのはなんでかなあ?とは思った。そこ統一しないでもいいのか…。
単にわたしの地雷(笑)やっただけで、お話は読みやすくて面白かったです。家族関係もそこまで崩壊してないし、基本ほんわかストーリーでした。
しかし料理をしない母親がいてもいいやん…。むしろそっちを推してくれるのかと思った。
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初々しくて素敵な文章。会話が、小学校の教科書に載ってるみたいなやや固い印象だったが、料理の味を音楽に喩えて表現しているのが新鮮だった。美しくて優しい物語。
それはそれとして、主人公があまりにも良い子で、しっかりしていて、びっくりした。うちにも受験勉強中の小6の息子がいるけど、全然こんな感じじゃない。
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中学受験と料理にチャレンジして、
人間としても成長していく、なんて、
一見良い話に見えるんだけど、
母親が料理するの当然神話が何とも言えん。
ただ、私の母親も料理苦手だけど、
毎日作ってくれてたから、
大人になった今は感謝しかない。
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きもちをこめて料理するってことすらしないわたしにとって
料理は、したくてするものじゃなくて、誰もやらないし、
やらなくちゃいけないからするものっていう意識。
この本読んで、フレンチトーストがどうしても食べたくなって、コンビニへいったっけ‥
人のために振る舞う料理は、もちろん心こめてつくりたいけど、自分のためにつくる料理も心こめてもいいとおもう。
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初作家さん!可愛い表紙の絵に惹かれて読みました(^-^)
中学受験を頑張る小学生の女の子が学校の調理実習をきっかけに料理にハマるお話しで、なんと家ではお母さんが料理しなくていつも外食かお惣菜がご飯という内容は驚きでした。料理をしない理由は果たして?!
ちょっとお母さんに腹立つシーンもあったけど(笑)最後はスッキリした終わり方で良かったです。