猫の失踪から「日本」へ
2010/06/29 15:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
カバーや字の大きさが新しくなった新装版で読んでみた。
再読である。
やはり、村上春樹の小説は読みやすい。
すいすいと読んでしまう。それでいて内容を含んでいる。
猫がいなくなった一組の夫婦の物語。
第1部では、そこに、笠原メイ、加納マルタ・クレタ、間宮中尉などがからんでくる。
よく、村上春樹作品は、「ディタッチメントからコミットメント」へ、と言われるが、
『ねじまき鳥クロニクル』はその分岐点かもしれない、と思った。
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いままでの村上春樹の小説が「繋がる」
世界が同じ位置にそろう。
この作品以前に書かれた村上春樹作品をすべて読んでしまってから、この小説を読む事をおすすめします。(ちなみに「皮剥ぎ」のシーンを電車の中で読んでいたら、ちょうど「人体の不思議博」のポスターを見てしまって、かなり気持ち悪くなりますた。あーあぁ。怖い)
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私が春樹作品に初めて手を出したのがこれです。気軽な気持ちで一巻だけ買いました。その日のうちに読んでしまい、続きを読みたくていてもたってもいられなくなりました。
それから春樹作品を手当たり次第読むようになりました。
また、この作品の前身である「ねじ巻き鳥と火曜日の女たち」について、大学の演習で発表したのでより思い出深いです。
作品の内容についてのひとことは、第2部第3部で…
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ファンタジー。まさしくスナック文学。そしてやっぱりスパゲッティ。←?
やさしくテクニックのある愛撫のようにとても心地よく刺激的な春樹ワールド。ドキドキしながら一気に最後まで読める。いろいろな矛盾点など気にならないくらい魅力的な文章だった。ところで漫才師みたいな名前の加納姉妹って最後どーなったのよ。むしろ彼女達の存在意義は?別にいなくてもちっとも困らないよなあ?
(上中下)
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何度か読んだせいもあるのだけど、スパゲッティを茹でるシーン、突然の女からの電話、クミコの周期の話、始まりが強烈に頭に残っている。読んでいて苦しいし、「僕」には決定的な何かが足りないんじゃないか、ってすごく気になって心が重くなるんだけど、時々顔をしかめて読みたくなる。なにか答えが見えるんじゃないかって気がして。
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「読書家になろう」と思って一番初めに読んだ本。
第1部の最後の方に残虐な場面があってひぃひぃ言いながら読んでたなぁ。
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妻が自分のもとからいなくなってしまった――いることが当たり前だった、けれどもいく宛の全く分からない妻を捜し求める中で起こる不可思議な出来事が面白い。
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これも結構ファンタジー。主人公の夫が出て行った妻を探して冒険する。過去の戦争が集合的無意識に関わってくる?みたいな感じ。
顔にできた不思議なアザ。井戸の壁を抜けて異空間のホテルへ。
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1年に一度は読み返している小説。
読むたびに違った側面が見えてくるので
何度読んでも飽きずに読めます。
自分の変化によってこんなにも変化する小説は
なかなかないんじゃないでしょうか。
全3巻で容量は多いけれども
ペースが分かってくると
苦もなく読める小説です。
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とにかく先へ進めたくなる
加納姉妹と謎の女 妻クミコの失踪 本田さん 笠原メイ それと世界のねじを巻くねじまき鳥 謎だらけの第一巻
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ついに読みました!1〜3部まで完読。長い話だったけども、読み応えがあって一気に読んでしまった。
たくさんの話が終結して行くタイプの本だったのだけど果たしてちゃんと終結していたのか疑問。
春樹の嫌いなところはこういう「すっきりしない結末」だったことを思い出した。面白かった分すっきりしません。誰か謎を解いて。
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ある女からの電話。猫イワシの消失・・・予兆はあった。短編、ねじまき鳥と火曜日の妻たち?をもとに長編化した作品。
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村上春樹はたぶんあたしが生涯でいっとースキな作家である。小説家になりたいわけではないけれど日常的に彼の視点があたしにもあればなぁとそれは強く思うのです。
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「私の名前を見つけてちょうだい」僕のもとに電話をかける謎の女。突如消えた猫と愛する妻。探し出す過程で交錯するいくつもの世界やストーリー。全3部だけど読み始めたら止まらない!
小娘的に一押しなのは謎の女の「名前」を僕が呼ぶシーン。僕が名前を見つけることで全てが繋がる場面はびっくりの連続です。読み終わったあとは悶々とするかもしれないけど・・
村上色の濃ゆい作品★
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村上春樹さんの作品の中で一番好きな作品。同世代の主人公の岡田亨に自分を投影して読みハマってしまいました。過去から未来、運命と意志が絡まる世界にひきこまれます。学生の時も読みましたが全然理解できていなかったと感じました。また何年後かに読み直します!