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村の因習不足を補充するため、久しぶりのホラーミステリを購入。
読みやすい代わりに、最後のどんでん返しもわかりやすい仕掛けとなっていたけど、概ね満足。
どちらかと言うと、従姉妹関係の方が想定外、というか考えもしてなく驚いた。
最後のナキメサマ大暴れも堪能させていただきました。というか、DV彼氏への依存の方が狂気度高めでは。。。?
DV彼氏の今の彼女は貰い事故みたいなもので、作中一番可哀想だと思ってます。
楽しめたので、次も買います。
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unlimitedにて。おもしろかった!
下のほうにネタバレ感想書いてます。
閉ざされた村。23年に一度しか行われない儀式。なにが祀られているのか誰も教えてくれない神社。怪異。
全部好きな要素でこれネタバレ知らずに読んでよかった。後半のスプラッタ具体もたまらん。これ映像化してほしい…那々木さんのキャラがめっちゃよかったので続編とかも出てほしい…って思ったらあるの!?しかも那々木さんシリーズってなってるじゃん!!読みます!!!
ここからネタバレ
ネタバレなしで読んではよかったのだけれど、ぶっちゃけ主人公の正体についてはそんなに驚きはなかった。なんでっていうと主人公って最初からずっと小夜子に対する感情とか言動がキモくて…。後に明かされる過去との齟齬からこの主人公じつは…って察した。コイツが小夜子と別れるか?だってロミオメールとか送ってきそうじゃん。
それでも最初と最後の伏線の回収の仕方は気持ち良い。
それにナキメサマが村人たちを蹂躙するスプラッタな場面はいいぞー!いけーー!!!ってなったよね。
ラストのナキメサマがまた舞い戻った日にはその男八つ裂きにしてやってほしいって思ったけども、トラウマになっていそうで無理感あるね…悲しい…
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ガッツリ ネタバレ
ミステリーの側面としては、私の大好きな感じ。ラストで色んなことがバタバタっとひっくり返るのは読んでいて、いっそ気持ちよい!!
主人公がストーカー君だったのは最後まで見抜けなかったなぁ、やられた。
隔絶された古い村の因習とかは好きなテーマなのでおもしろく読めた。
ホラーの書き方がB級っぽくて、そこが個人的には残念。もっとこう、湿度高い感じのほうが、日本の古い村の雰囲気にも合う気がする。幽霊?とかが実体を持つととたんにゾンビっぽく感じるんよなぁ
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ホラー好きな人なら満足度高いかなぁと思った本。私は好みから外れてるので★3に近い4。登場人物達があまり好きになれなかったのと、怪異が起こるのが北海道っていうのが受け入れ難く…。やはり綿々と日本っぽい思想が受け継がれた土地の方が日本っぽい怪異は現れそうな気がするので。
グロい叙述やストーカーなどでてくるので、小学校は向いてない。
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少し読んで、うーん、、と思ったけど「大どんでん返し」という書評が気になったので読了できました。
最後のバラシは最初からフラグ立ってたので、そうなんだろうな〜と思ってた内容。でも、時系列のところは全然気づかなかったからぐっと来ました。
ただただ小夜子がかわいそう、、
最後は両思いになったっていうことなのかな?
だとしたらハッピーエンドかなあ
ホラー作家の那々木さんが岸辺露伴にしか感じない描写があり。作者さんジョジョ好きか?と思った。主観だけど。
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ホラー×ミステリー×どんでん返し
どんでん返しの部分は予想が付きやすい
怪異を人が引き起こしました、とかではなくて怪物の暴力をしっかり味わえるのは良かった
元を辿ると人が悪いんだけども…
2人が感動の再会を果たしたシーン、小夜子視点だとくっそシュールだと思う
あれには発狂待ったなし
儀式に選ばれた小夜子には悪いけどDV男を6年も想い続けてる時点で巫女になるべくしてなったよね
結果を知ってから見返すと登場人物がクズすぎてどう足掻いても惨劇回避出来なくて笑えてくる
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#読了 よくある村の因習系スプラッタホラーだった。雰囲気や構成要素は良いと思うんだけど、ナキメサマ発祥の説明不足や、ナキメサマに当てる漢字の矛盾や言葉・文法の誤用、それから婚礼衣装の誤解が気になってツッコミながら読む羽目になって集中できなかった。もう少ししっかり下調べをしてほしいし、校正ももうちょっとなんとかならなかったのか……。
ただ、最後の最後で「こうきたかー!」って感じで驚かされたことは確か。小夜子を助けにきた元彼倉坂くんの人物造形の歪さの正体が結末であきらかになるんだけど、彼の語る小夜子への愛情が気持ち悪さが作中でどんどん増幅されていく過程はとても良かった。その気持ち悪さの正体がハッキリして胸糞展開だったけどスッキリ。
それにしても小夜子の男運含めての不幸さがあまりにも可哀想である。
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田舎で起こる怪異話は好物です。
読んでて違和感を感じていたけど、ラストで納得。なるほど、だからか~!と。
那々木がとてもいいキャラクターなので、今後も期待大。
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廃れた村の怪しげな儀式が怖いっ 愛と憎しみの惨劇… バランスが取れたホラーミステリー #ナキメサマ
■あらすじ
主人公のもとに元彼女の友人が訪ねてきた。どうやら元彼女との連絡が取れなくなってしまい、気がかりだというのだ。元彼女の地元を訪れると、彼女は儀式の巫女として選ばれており、すぐには会えないらしい。
主人公は元彼女に会うため、寒村に留まることになるのだが…
■レビュー
まず本作は、構成、起承転結、登場人物、人間関係、ホラー、トリックなど、全体的にめっちゃバランスが取れています。
ホラーが苦手でなければ、誰でも違和感なく楽しめる傑作だと思いました!
昔ながらの村落で行われるいかにもな儀式、奇妙な習わし。村人たちも秘密裏で土着ホラーが満載で、やたら禍々しいんですよ。怖えぇぇ
登場人物も若干ありがちな感じはしますがよく描けています。人間のクズぶりが最高。むしろわかりやすくて良いと思いました。
特に村人たちが狂人ばかりでイイ!やっぱりホラーはこうでなきゃいけません。
トリックや事の真相については、正直ほぼすべて見当が付きました。
これも比較的わかりやすく書いてくれてますね、トリックの効果で作品全体が綺麗に引き締まってると思いました。
しかし本作の「一番の被害者」に対しては、やっぱり悲しくなりました。
愛情と憎悪は紙一重で、不幸はこうしてやってくるんだという典型的な例ですね…
人を救うということは、覚悟を決めるということ。ほんのちょっとの人の縁だと思うのですが。
■推しポイント
プロローグが秀逸、最初3ページが鬼スゴイ。
映像が地肌に伝わってくるんですよね。ぜひ映像で見てみたい。
一体どんな惨劇が起こったのか、これから読み進める物語には、どんな秘密が隠されているのか… 強烈な世界観に一気に引き込まれてしまいました。
最初の数ページで読者を魅了するのって凄く難しいと思うんですが、本作はバッチリでした。素晴らしいと思いました。
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良いですねーこういう因習村もの。好き。
仕掛けられたトリック自体は「こういうことかな?あーやっぱりな」って感じだったけど、それでも真相が語られるパートは面白かったし読み返してなるほどねーってなった。
一番の被害者がマジ被害者でしかないところは、個人的に私がホラーに求めてる後味悪さそのものだから満足感ありつつ、それでもやっぱり可哀想になっちゃうな……救いなさすぎっしょ……
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久しぶりに角川ホラー文庫!読友さん読んでいる表紙絵が気持ち悪くて読むのを決めた。何故ホラー?理由は「夢野久作・ドグラマグラ」への抗体獲得。元カノの小夜子が失踪し倉坂尚人が、小夜子のルームメイト・弥生に連れられて、北海道の村を訪れる。そこでは、二十三年に一度の祭りが開かれる予定。小夜子はその祭りで巫女を務めることになっていた。そこで起きる目をくり抜かれる壮絶な殺人。徐々に真相が明らかになる。途中、登場人物の正体が明らかになり、どんでん返しもあった。うん、気持ち悪いけど読めた。でもそこまでホラーではない?③
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因習に囚われた閉鎖的な寒村、夜ごと現れる異形の怪異、という民俗学ホラーの醍醐味を抑えつつ、読者を欺く仕掛けや伏線回収が満載なのが楽しい。特にラストの真相発覚を読めば、すぐに最初から読み直したくなるだろう。
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見るからにホラーな装丁に目を奪われる。書店に平置きされていた本書を見た時からとても気になっていたのは間違いない。なぜなら本棚に2冊あったから。(笑)本屋で購入して積読しつつ、BOOKOFFで見つけて買っていたようだ。たまにあるんだな、そんな本棚に2冊ある本が。グロいホラーを欲していたんだなぁ。
でもそんな本書、後半までなかなか盛り上がらなかった。いわゆる土着信仰系の物語。しかし儀式が始まって、真実が分かってからはゾクゾクした。そしてラストは追い打ちをかけるどんでん返し!なのだが、そこがなんだかあっさりとし過ぎていて物足らなさを感じてしまった。
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【ネタばれあり】
高校時代の元カノ、小夜子が行方不明になり、それを探すために小夜子の友達だと名乗る女と共に小夜子の故郷の村へ出かけることになった主人公の尚人。小夜子はとある儀式の巫女を務めるため蔵に籠っていて、会うことが出来ないと言う。祭が終わるまで村に滞在することになった主人公たちは、夜な夜な徘徊する恐ろしい怪異と遭遇し…というストーリー。
怪しげな村の怪しげな村人たちの怪しげな儀式の話!こんなんなんぼあってもいいですからね!好きです。終盤に色々とどんでん返しが仕掛けてあり、最後まで楽しめました。
ただ、冒頭から主人公が誰かを殺してばらして捨ててきたんだろうなぁと思わせる描写が入っていたり、小夜子と主人公のターンの時系列がずれてるんだろうなというのもなんとなく読めたり、もうちょっとその辺うまくぼかして書いた方が最後に驚けたし面白かったんじゃないかなぁと思った。ちょっと惜しい。
作中に登場するホラー作家、那々木が活躍する別シリーズもあるようで、そちらも機会があれば読んでみたい。
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舞台は北海道・稲守村。 かつての恋人を探しに彼女の故郷を訪れた倉坂尚人はそこで驚愕の光景を目撃する。 村を徘徊する白無垢の異形、人間業とは思えない死体、23年来の巫女の儀式、この村ではいったい何が祀られているのか・・・。 皆皆が口を閉ざす<ナキメサマ>の正体とは・・・。
作者がそもそも本格ミステリー書きを目指していた方なので今作にはホラーと一緒にトリッキーな結末が用意されている。
時系列誤認については伏線らしい伏線がない。 2月の北海道なら何かしら季節に関するトリックがあっても良かったか。 人物誤認については違和感の残る人物描写で気付く方も多いだろう。 ナキメサマという異形よりも最終的には閉鎖的な人間心理に恐ろしさを味わう物語になっている。