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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつて地図に記されていたという存在しない、もしくは誤解されていた島や大陸、川や山脈について解説してくれている本。
どういう経緯でその様な物が地図に書かれたのかという話や、現在でも議論が続いている物など、バリエーションは豊かだけれども、主に中世から近代にかけての話が多い感じ。
西洋の歴史と絡めて知っておくと興味が深まりそうだし、創作やっている人はネタの元として活用できそう。
海に怪物が描かれてる地図が好き
2023/02/17 00:21
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投稿者:いしかわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やや難解な部分もあるけどエピソードひとつひとつを楽しく興味深く読めた。
すべてが幻や嘘や勘違いだったわけでなく、実際にあったのかもしれないし、もしかしたらあるのかもしれない。
2012年の時点でもあると思われているものが無かったのだから、現代でも地球上のすべてを正確に把握することは難しいんだなあと改めて思う。
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話題になっていたので読んでみた。
測量法が現代よりも遥かに違うので、誤差は仕方無いにせよ、つい最近まで、存在しない幻の島々の存在が信じられていたというのが驚き。明らかにしようと思わなければ、解明されないものではあるが……。
ただ、ちょっと多すぎて途中で挫折。
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世界にまだ未知の領域が残っていた頃、幻の島、架空の街、奇怪な姿の人々が、地図に描かれ、旅行記で語られ、記録に現れては消えていった。なんと21世紀になってやっと、最終的に否定された例もある。我々の知っている世界と似ているけれど少しだけ違う世界を、美しい図版と共に巡ってゆく、そんな本。
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地図に描かれた、ありもしない島。その要因は技術(測量術)的、虚栄心や策略、デマカセなどによってもたらされる。個人的に関心を持ったのは、カルフォルニアや朝鮮半島が島として認識された地図の存在。その他、幻の大陸など、話題満載で、当時の地図を見ているだけで、冒険心をくすぐられる。
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政治・宗教的思惑、知識・技術不足による勘違い、自然現象、願望、虚栄心、権利主張のテクニック、余白恐怖症などによって生まれては消えた、幻の土地。それはサンディ島のように21世紀の今日になってもなお現れる。ロマンが無くなったわけではない、あったことがロマンなのだ。
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歴史上の地図で実在しない島、エリアなどが記載された原因から、最終的にどう判明したのかまでを解説する内容。古地図がカラーで満載なので、地図好きには眺めているだけで楽しい。ただ、解説は西洋史中心でどれも似たような内容になっている。だいたい、伝聞の独り歩き、口の上手い人のでたらめ、冒険家が功績を作るための嘘により、空想の地図が出来上がる。ないことの証明が難しいのは今も変わらないが、フェイクニュースが広がりやすいのもまた同じかと思うと、
変らない人類が愚かに思えてくる。
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フルカラーで見ていて飽きない。幻の島と言われれば浪漫があるが、実際に多くの人の人生を歪めていると思うと、たしかに世界をまどわせた地図だと思う。
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この本で紹介するのは、実在しない未知の領域、
幻の島の経緯と検証。そして、それらが載っている古地図。
蜃気楼や雲、氷山等の自然における見間違いだけではない。
地図制作者の誤記はまだしも、余白恐怖症とは?
政治や信仰での主張、名誉欲、願望、詐欺といった
人為的な、生臭い理由もたっぷりと。
支援者等の名前を存在しない島に付けたというのも・・・
ピープス島なんてのもある。
(サミュエル・ピープス、知ってたかな?)
まさに、世界を惑わせた地図!
しかし、地理、地誌、民族、生物等の描写の素晴らしさ、
創造性には驚かされるものがあります。
世界地図帳を傍らに置いて、場所を推測するのものも
楽しかったです。
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幻に大陸、幻の島、幻の国。それらが、地図に載ってしまう。単なる勘違い、見間違い、希望的観測、欲望等々の理由がる。この本には、知らなかった島とかが載っていて興味深い。でもアトランティスとかは有名だけど、「そんな島聞いたことないよ」というのもあるんだろうな。
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人類は紀元前の昔から、自分たちの知り得た土地を視覚化すべく地図を作ってきたが、その中に様々登場し、消えていった「幻の土地」たちの列伝。
全部で58の、かつて地図上に存在した幻の土地、島、山、川、海、都市・・・がその地図と共に紹介されていく。
このような幻の土地が現れる理由はおおむね下記のパターンのようだ。
1.純粋な誤認、誤解(海上で蜃気楼や雲を島と見間違える等。最も多い)
2.当時としては合理的な推測に基づく「あるはずの土地」(川の源流に大きな山脈があるはず・・・等)
3.「あってほしい」という願望に基づく推測(大西洋と太平洋を結ぶ北米の海路等)
4.冒険家らが自らの業績を謳うために行われた虚偽の発見報告に基づく土地。
5.人を騙す目的で騙られた架空の土地。
6.神話、伝説、伝承に基づく土地。
最初のうちは様々な架空の土地の経歴を読んでいくのはとても愉快な経験である。しかし途中から如何にもマンネリ化してくるのは否めない。上記1のパターンが特に多いし。
大判な印刷で、良質の紙にでかでかと何十枚も掲載されている古の世界地図の図版が最大のウリだろうか。眺めていても美しく楽しい本ではある。
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これまた変わった一冊……。
昔、たくさんの男たちを惑わせ、世界へ冒険旅行に連れ出した、まあ、いわゆるデタラメな地図を集めた一冊です。
いつの世にもこういうことをする人はいるんだなぁ、と……。
悪気のあるなしは別として……。
2019/06/05 更新
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地図って面白いんだなと思う本だった。ゲームの世界やフィクションを読んでいるかのようで、地球が平面だったり、海の怪物がいたりと、ありえないだろと思う地図がたくさん書かれていた。
昔の地図は、全く的を得ていない地図ではなく、外形は今でも見ている地図と似ていることに驚いた。細かい形や島は再現できていないけれど、航海だけでここまでの地図を書き上げるだけでもすごい技術だと思った。どうやって地図を作っていったのか気になった。
今では、絵空事であったり間違いだと思うことでも、実際に行ってみたことのない人からしたら、信じてしまうだろうし、間違いだとも気づかないのだろうと思った。だからこそ、自分の目で真実を確かめに行くことが重要だと思った。
当時は旅というよりは冒険だと思うので、地図を作るのも命がけなのだろうなと思うが、新しい島を発見することや、未知の地に踏み入れる感覚は今では出来ない感覚だと思うと、当時の冒険者を羨ましく感じる。
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2017年の発刊(原書は2016年)なので新刊ではないが、面白かったので紹介する。
世界の地図が作られて行く過程で伝説や誤解で生じたありもしない島、でっち上げにより実在すると信じられた『幻』を巡る冒険譚などが興味深い。なかには20世紀に入ってやっと存在が否定された島があったと言う。58個のテーマごとに古地図を使って解説している。名声や欲のために船乗り、地図製作者、学者たちが行った多くの奇妙な嘘が面白い。
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ブレムミュアエ!!パノッティは原音でなくてパノティイがソレに比較的近いらしい!!ふたなりの皆さん!!とかの、「世界の人類」とか、アトランティスとかワクワクとかフォルモサとかムー、レムリアにヘレナ・ブラヴァツキーの写真が付いたり、結構よろしい。
ニジェール川の源流に理論上あるとされるコンゴ山脈、を探すために言った探検家の目に映ったものは、丘すらもない平原であった!!とか、ナイルの源流にあるとされるムーン山脈って手塚治虫『ジャングル大帝』のオリジナル設定ぢゃないの!!しかもこれらは同じ“造山活動”で出来てる関係で、欧州の人の脳内のアフリカを分断してゐる形で聳えてゐる!!
ほか、いろいろあって面白い。