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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
食品会社の社長が殺される。被疑者は元従業員だった三隅高司。以前、2人を殺しし無期を食らった経歴がある。国選弁護士の重盛が、しばしば接見に訪れるのだが、供述がコロコロ変わるなど要領を得ない。そして法廷へ。このあたり、ややありきたりの展開。何より、国選とはいえ、経験を積み、真剣に取り組んでいるにもかかわらず重盛弁護士の思慮が浅い。甘いシナリオとしか受け止められない。最近の司法小説といえば、中山七里氏の「テミスの剣」「ネメシスの使者」があるが、小説と映画の違いがはっきり分かる。ヴェネチア国際映画祭に出品とあるが、死刑を含む日本の司法制度が果たして理解されるか。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わった後なんとなくモヤっとしてしまいましたね。結局、何なんだ?というはっきり分からない部分も多かった。
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んー。映画のノベライズにしては臨場感がないな。終始静かなイメージ。真実が分かっても静か。何を伝えたかったのか。
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映画の公開があったので手に取りました。
真実を求めるために重盛が最後まで三隅と関わり合いますが、
何度も供述が変わるのでそのたびに翻弄されていくので、
読んでいても考え方ががらりと変わるので最後まで気が抜けません。
真実を知るためには司法という壁を突き破るべきか。
実際の裁判ではこのようなことがあるのは少ないかと思われますが、
あるとしたら司法の難しさというのを感じました。
人殺しは普通での人間ではないということ。
それは生まれつき殺人の欲求を抱いてしまう人なのか、
それとも環境によってそうなってしまう人なのか。
世の中でもあまりにも残虐で動機が不可解な事件が起きると
専門家が語っていることでさえも
解明できないことがあるので現場に立ち会わせている人達から
みるときっとこんな見解になるのかもしれないと思ってしまいました。
次々と真相が明らかになっていきますが、
その中で被害者と娘の関係はとても残酷で胸に詰まる思いがします。
それが果たして三隅が善意でしたことなのか、
それとも利用したことなのかが謎です。
他の人達もここでは本当の事を語っていないので
どれが本当のことなのか
考え出したら切りがなくなりそうです。
果たしてこの事件の真相は・・・と言いたいところですが、
この判断はそれぞれに委ねられているのでもどかしかったです。
情景や心情などが大雑把に描かれていているので
脚本を読んでいるかのようでした。
普通のミステリー小説と比べてしまうと物足りないと思うので、
ノベライズ本と割り切って読めば違和感はないかと思います。
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映画に興味があって読みました。読みやすかったし、映像は面白そう。結末はハッキリとさせないのが、この映画の特徴らしい。映画を観たら、また感想が変わるかも。
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ノベライズではなく映画をみた感想.
殺人をとりまく司法,弁護士,被害者などなどの心の動きを描きながらも,「三度目」をみるものに問うようなお話.
非常に映画的なストーリーでした.
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映画の原作はよく読むけど、映画のノベライズってあんまり読んだことなくて、この映画にちょっと興味があったので買ってみました。
う〜〜ん、なんかモヤモヤする。スッキリしない。
帯には「会うたびに変わる供述、二転三転する動機」ってあるから、もっと役所さんが巧みな話術で重盛を翻弄するのかと思ってたけど、そうでもなくない?
重盛と娘の関係も、必要あるんだかなんだか……。かかってきた電話にはどんな意味があったのさ。
でも、改めて「犯罪は犯すもんじゃない」ということは伝わりました。裁判官、検察官、弁護士のなあなあな感じで自分の量刑決まっちゃったりするんだもの。真実なんて関係ないんだもんねえ。
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映画を先に観て、自分の中では色々と腑に落ちたものがあったので自分なりには完結できたのだけど、ノベライズがあるとなればもしかしたら勘違いしていた部分や更に深いところの説明があるのかも…と思いまんまと手にとってしまった。
けれど、基本的にはこれはあくまで原作小説ではなくノベライズ本なので、文章や中身はかなり薄いというか軽いというか物足りない。
ただただ映画の復習版だった。
新たな発見が欲しくて読んで観たけどこれと言って求めていたことはなかった…ように思えたのだけど、
一点だけあれ⁇って部分があって。
これはシナリオ本とかでもないのでまんま全てが一緒なわけではないと思う。
ないとは思うんだけど、最後の法廷のシーンの描写でそんなのあったっけ⁇ってのがあり、混乱(笑)
単に映画で見逃しただけかなと思ったんだけどそのシーンかなり慎重に彼を観ていたんだよな…でもそんなのはなかった気がして。。
あえて映画ではやらなかったのか、
映画でもやってることになっているが私たち観客には見えなかったという演出があったに気づかなかったのか、
普通に見逃したのか、
そこだけめちゃくちゃ気になるーーーー‼︎
とりあえず観た友達に聞いてみようと思う‼︎
それがあるのとないのとだと色々解釈変わるポイントな気がして映画見た後よりモヤモヤしてしまった(笑)。
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同名の映画を観て、なんともモヤモヤした感じを抱えた帰り道、そのモヤモヤを明らかにしたくてその足で本屋へ行き、購入した作品。
映画を観た直後だけに、二度目の鑑賞をしているかのような臨場感。そして、「あ~、あのシーンにはこんな意味があったのか・・・」という場面と、「あ~、その演技は見逃した!」という場面がそこかこに描かれていて頁をめくる手が止まらない。
ま、映画としては役者の演技とカメラワークだけでここまでをわからせるのは難しいんだろうけど、小説がないと理解ができない映画ってどうよ。
観てから読むか読んでから見るかと聞かれたら、観てから読み、読んでからまた観ることをお薦めする。
随所で目の前に突きつけられる怖い事実に息もつけない。
被告人のいない場所で決まっていく「弁護方針」。刑事、検事、弁護士それぞれが描く「絵」に沿って進められる裁判。意志とは関係のないところで選別される命。同じ法曹の船に乗る裁判官、検事、弁護士の阿吽の呼吸による「訴訟経済」の追求。。。
果たしてそこに真実はあるのか。
そもそも、彼らは真実を知りたいと望んでいるのか。
罪と向き合うということを妨げているのは誰なのか。
こちら側にいる人間も、自分のすることに向き合って生きているのか。。。
色々なことを考え、正に頭の中が混とんとしたところで終わる物語。
「三度目の殺人」の意味がわかった時の無力感がすべてだった。
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真実よりも減刑のため、周りの人が描いた絵で進められていく。現実はそうなんですね。坦々と進められて、どうも物足りなかったな。書く人によってはずーんとくるものが書けるのでは。最初に映像があるっていう読み物は、こんなもんでしょうか。
真実は明かされず闇の中だ。
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裁判について深く考えたことがなかった。本当のことをあばくものだと思い込んでいた。
そこでは 「真実」よりも「法廷戦術」や「訴訟経済」が重要視されていたりするんだろうか?さらに、「だれを裁くのか」さえ誰かの意思が入り込む余地があるだなんて!
映像が目に浮かぶような語り口でしたが、映画も観てみたいです。
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最終的に何が嘘で何が真実かはわからずじまい。
裁判がこんなデキレースなのかと思ってしまうと、改めて「裁く」とは何か考えてしまう。
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映画の小説版として書き下ろされた作品のようなので、正確には違いますが、タグは「映画化」にしてあります。
CMを見て気になってはいますが、映画は観ていません。
強盗殺人の疑いで起訴された三隅。
被害者は解雇された勤務先の社長である山中。
怨恨の線で情状酌量を狙う弁護士の摂津・重盛・川島。
しかし、三隅は証言を二転三転するような人物で、しかも30年前にも強盗殺人事件を起こしており、現在、仮釈放中という状態。
三隅と面会する度に、翻弄される重盛。
果たしてこの事件の真相は・・・?
<以下、ネタバレです。>
結局のところ、真相は分からずじまい。
謎の微笑で重盛を煙に巻く三隅。
山中社長の娘である咲江も、嘘つきの傾向が見られるために、事件についての証言も全面的には信用できない。
咲江の母も、やましい事があるために、真相を語らず。
30年前の事件でも、犯行の動機は明確になっていない事を考えると、三隅は"器"であり、誰かを助けるために殺人者となった。
・・・と信じたい。
でも、単に"殺人衝動をもった人間"という可能性もある訳ですが。
「ここではだれも本当のことを話さない」
真実は明らかにされないまま、裁き裁かれるという現実。
法廷戦術・訴訟経済等々、ちょっと薄ら寒いものを感じますね。
なかなか面白い読み物でした。
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ミステリーを読むとき、私は最後まで真犯人やオチが分からないことが多いけれど、この話は途中でなんとなく予想がついた。
話の鍵を握る女子高生の告白が少し唐突に思えた。もしかしたら真実ではないのかもしれない…そういう疑いも読者に持ってほしいのかな。。
個人的には、読者の想像に委ねるより、作者なりの結論を描いてくれる話の方が好きなので評価は低め。
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これといって心動かされたり、驚いたりするような事もなく、淡々と。終わってしまった。
訴訟経済のパートは唸るものがあったけど、それを本物っぽく思わせてくれる筆力に欠けていて入り込めなかった。映画だとまた違ったのかもしれない。