紙の本
あまりにもラフな文章、でも面白い
2021/04/30 11:19
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
テーマにしては、あまりにもラフな文章で終始書かれているのが印象的でした。
ですが、書かれていることは興味を引くものが多く、読んでいて実に面白く思えました。
認知症という重いテーマをできるだけ明るく表現しようという著者の配慮かも知れません。まるで、著者と雑談しているような文面でした。
月並みですが、当書でも認知症防止につながる食物、生活習慣について言及しています。その知識を得るにあたり、当書は役立ちます。
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認知症の新しい常識。
面白い本だと思ったので紹介させていただく。
「認知症の新しい常識」という本だ。
本書では認知症に関する話が複数用意されていた。
その中で3つ面白い内容がある。
1、新薬の登場
今までの認知症薬は元気な細胞を刺激して活発化させることが多い。
今回登場したのはアミロイドβを作るのを阻害する物だ。
アミロイドβとは脳内で蓄積されるもので、それが溜まる事が原因で認知症になるといわれている(現状仮設でしかなく、確証はまだない)
いわばアミロイドβとは脳のゴミである。
今回の新薬はゴミを作らせない事が目的である。
ふーんって思うかもしれない。
驚いたのは今までの認知症薬は飲むのを辞めると途端に悪化し、服用していないと同じくらいの状態まで悪化する。
今回の新薬は服用を辞めても効果が持続するである。
今までの常識を覆す事だとワクワクした。
ぜひ今後も研究が進んで欲しいものである。
2、認知症になると痩せる。
認知症になると誤作動で食欲が湧かなくなり、糖は吸収できずそのまま捨ててしまうそうだ。
食べても吸収できずどんどん痩せていってしまうそうだ。
体重測定を何気行っているが、体重は認知症進行の一つの指標になると思えるという事だ。
3、720万円の損害賠償事件
JR東海の列車に認知症のおじさんが轢かれた話である。
その遺族に720万円の損害賠償がされた話だ。
話だけは知っていたが内容を知ると家族は辛かったのだと思う。
内容は調べて欲しいのだが一審判決は敗訴、自由に外に出られないようにすべきという判決である。
認知症を介護する者がより悩みを表に出せず、抱え込む事助長するのではないかと思った。
誰が家に閉じ込めてるという話ができようか。
困っても誰も頼れないではないか。
逆転勝訴することになるのだが、このご家族は認知症の未来を切り開いた行動である。
とても苦労されたのでしょう。
感謝したい。
魅力を語るのは難しい。
受け手のリアクションが見えないからだ。
何が足りないか、わからない。
この本の魅力わかるかな?
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アミロイドβが認知症解決の鍵を握っているかもしれないし、ミクログリアやタウタンパク質がそうなのかも的な議論をしていたけど、結局のところ今現在認知症を根本的に解決する手段はないみたいな感じだった。
それ故に予防をすることが大切で、適度な運動とバランスの取れた食事と適度な睡眠時間を取ることをベースに、プラスαで認知症予防に有効そうな食べ物を摂取してみればいい的なことを言っていました。
なかなかいい本だったと思います。
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本書の紹介文~〝2025年には65歳以上の日本人の5人に1人、約700万人が患うことになると予想される認知症。決定的な治療薬、治療法がないとされる中で、私たちは人の記憶を奪うこの残酷な病気どう向き合えばいいのか 〟・・・脳に良い食材~野菜、果物、魚、ニンニク、カレ-のスパイス、カカオポリフェノ-ル。・・・長谷川和夫名誉教授~「認知症の専門医だって認知症になるんだから、誰もが認知症になると伝えたい。隠す必要は何もないんだよ。 早めに気づくか見つけてあげるかして適切な治療を受けることが重要なんだ」・・・