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結構、複雑な話だった。
確かに幸子の行為は行き過ぎだと思ったし、結果的に間違ったことをしたわけだが、子供の時に負ってしまった傷はそれだけ大きかったということでしょう。でも知らなくても済んだかもしれない真実を知ってしまってこれからどう立ち直っていくのでしょうね。
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ラストにかけて加速する伏線回収がとにかく苦しい。
主人公は、凄惨な境遇が故に全てを黒い側面で捉えることしかできなかったんだろうな。
郷田さんのような聖人君子ほど、顔の見えないSNSの世界では格好の餌食なのか。
被害者と加害者って紙一重だね。恐ろしい。
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こんな境遇で育った幸子の闇堕ちが見ていて辛かった。もう一方の親子は、そうであってくれ…と思った願いが通じてほんの少し胸を撫で下ろしました。
往復書簡の件は違和感ありまくり…からのなるほどな!とまた一つ学ばせてもらいました。
ラストで判明した事実がしんどくて考えさせられました。
〈“加害者“と“被害者”は紙一重〉
〈“被害者”と“加害者“を繰り返す負の連鎖〉かぁ、、、こわいなぁ、、、
日常の些細なことでもあるなって、、、
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よく考えられたプロット。文庫本の帯にあるように、最後見えていた光景がパタパタと反転する。
主人公は一家心中の生き残りの少女。大人になっても親への恨みを抱えているためか、主人公に感情移入がしにくい。主人公のその感情が物語のベースなので仕方がないのだが・・・。
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被害者気取りで加害者になっていないだろうか、自分の言動を見直す良い機会になった。
読みながら疑問に思った2点がしっかり回収され、とても満足。
少しだけネタバレを受けてしまっていたのが悔しいが、今回はトリック的なお話ではなかったので、驚き度は少なくても感動できたので良かった。
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何かの被害に遭ったとき、腹を立てるのも、悲しむのも当然の感情です。苦しいのも当然です。しかし、憎しみからは決して平穏は生まれません。どうか、増悪に囚われ、大事なことを見誤らないでください。p254
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大好きな下村淳史作品
…だったけど
どうしても幸子のことが好きになれず…
被害者は被害者という肩書の武器をもっているので
なんでも許されるのかというとそれは違う
ということ
共感と同情は違う
なんて考えながら
幸子にイライラしながら読んでた
最後までしっかり読んでるあたり
やっぱり面白かったんだと思います
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一家心中で生き残った幸子の17年間の苦悩と再生のミステリー。
ずーっとずーっと自分の過去に囚われ前を向く事、幸せになる事から自ら遠ざかり、苦悩と向き合ってきた幸子の心の叫びが300ページ近く綴られている。
悲痛な叫びに読んでいて本当に苦しくなる。
このまま何の光も見えず終わってしまうのかと不安になったけれどラスト数十ページに救われた。
思わぬ展開になり少し驚いたけれど、このラスト数十ページこそおそらく作者が伝えたかった事だろうと勝手に解釈している。
加害者と被害者の思いがぶつかり合った先に見えた真実は残酷だけれど、それを知る事で前を向ける時もある。
その立場にならなければ分からない想いがある。
ただ自分は弱者、自分は被害者と思い詰める事でかえって自分を追い詰め頑なに殻にこもってしまい、人の温かさや本当の優しさを見失ってしまう事もある。
幸子さんがこれから先俯く事なく、真っ直ぐ前を向いて人生を歩んでいけたらいいな。
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『あなたの罪は、生き延びてしまった事です』
一家心中の被害者と加害者、2人の女性が出会う時、いったい何が起きるのか。
作者の下村さんは、よくこの様なシチュエーションが生み出せますね、凄いです。
様々な思惑や過去の経緯など、見えていた景色が、ラストで一変します。
まさに、オセロで盤面が黒から白に一気に変わるように。
細かい伏線が後で効いて来ます、なるほどあそこはそういう意味であったのか!
一気読み必須の作品です。
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なんちゅうシチュエーションを考えるのか…
無理心中の生き残りとは…
それも2人。
無理心中され、唯一生き残る。
無理心中をはかったが生き残る。
主人公は、自分以外、家族全員亡くなった前者。
被害者と加害者という相反する2人やけど、これもいつひっくり返るか分からんねんな。
「"加害者"と"被害者"は紙一重」
復讐した瞬間から、加害者に…
復讐された瞬間から、被害者に…
でも、無理心中をさせるまで、追い込まれた、追い込んだ人らを何も責められる事なく、批判の嵐を起こす世間もええ加減で、何だかなぁ〜って感じ。
今も現在進行形で進んでいるネットでの炎上などやな。あんたらに関係ないやから、いちいち批判するな!って言いたいけど、関係ないからこそ容赦なくなんやろな。
最後に知った真実。
思いっきり、反転するんやけど、知ったからこそ、前を向けた。
自分の胸に手を当てて、被害者面して、加害者になってないかを見つめ直さなあかんと痛感する…
しんどいけど、面白い作品でした。
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ある5人家族が火事による一家心中を図った。小学生の幸子が一人生き残った。十七年後に家族の墓で一人の女性・雪絵と出会うが、雪絵には子供3人と心中を図った過去があった。さらに子供のうち一人・美香が生き残っていた。被害者、加害者の立場で苦しむ幸子、雪絵。さらに衝撃の事実が明らかになる。