気づいたときから幸せがはじまる
2021/09/07 21:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カレーパン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「BEの幸せ」はいま存在している可能性がある。「DOの幸せ」は行動で手に入れる。
本書では、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンの3つの脳内物質で幸せが決まると書かれている。
BEの幸せはセロトニン的幸福とオキシトシン的幸福、DOの幸せはドーパミン的幸福である。
この3つを掛け算すると、最上の幸せを手に入れられる。
【セロトニン的幸福】
幸せになるための第一歩。その一歩目は「健康」だ。最も重要なファクターは「気づく」ことだ。メンタル疾患だと何も見えない状態で、
気づく能力は著しく低い。
筆者は「睡眠、運動、朝散歩」と「3行ポジティブ日記」を推奨している。繁忙期で疲れ切った状態のころを振り返ってみる。
朝散歩は通勤で代用していたが、運動とポジティブ日記が完全ストップしていた。
繁忙期が明けたら1か月休養した。その後、運動と3行ポジティブ日記を再開し、朝散歩専用の時間をつくった。
4か月経ったいま、身体の調子はよい。ちょっとしたことでもうれしく思うことが増えた。
調子が悪いときはネガティブループに陥る。3行ポジティブ日記を書くことで、ネガティブな視線をポジティブに戻すことができる。
「今」にフォーカスすることで、過去の後悔を嘆いたり、未来の不安を創り出すことはなくなる。
【オキシトシン的幸福】
オキシトシンといったら愛情だ。「独身で一人暮らしの自分、詰んだ」と思った。でも本書のオキシトシン的幸福は、「恋愛」ではなく「友愛」と「慈愛」だ。
それならできる。セロトニン的幸福が整ったおかげで、オキシトシン的幸福にシフトしている気がする。
一番の実感は、人との関わりが怖くなくなったことだ。人間関係は自分から関係を構築していくことが可能である。
出社時の儀礼的な挨拶を、少しテンションを上げて挨拶する。笑顔で元気に挨拶した方が、お互いに気持ちがいい。
最近は朝散歩中に出会った人にも挨拶している。挨拶すれば、同じ地域という共同体の朝散歩仲間となる。
セロトニン的幸福が整ったおかげで周りがよく見える。両手に荷物を持っている人がいたら先回りしてドアを開ける。
小さな親切を積極的にできるようになった。感謝の気持ちも以前より、多々感じる。社食で半ライスにしてもらったときにありがとうございますと言う。
一定量の盛り付けをしている中、私のために量を調整してくれている。これは決して当たり前のことではないのだ。
毎日1回以上の親切と感謝は必ずある。セロトニン的幸福は自己完結だが、オキシトシン的幸福は相手がいて成立するので、
難易度が高い。その分、効果も大きい。
【ドーパミン的幸福】
上手にドーパミン的幸福を得るには、オキシトシン的幸福やセロトニン的幸福と組み合わせることだ。
自己成長をオキシトシン的幸福を交えて考える。「今日はいままでやったことない仕事を任された、嬉しい」という感情、
「なにか手伝えることはありませんか」と自分から声をかける。どちらもドーパミン的幸福とオキシトシン的幸福の掛け算だ。
後者は気づきも入るから、セロトニン的幸福にも該当する。
【最後に】
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福はBEの幸福だが、維持する努力を怠ってはいけないとあった。
まさしくその通りだ。穏やかな生活を送るために、健康と他人とのつながりを大切にしたい。
すごく実践的です
2022/08/27 15:53
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みらい - この投稿者のレビュー一覧を見る
具体的に書かれているので、取り組みやすいです。早速、睡眠、運動など、できることから取り入れていきたいです。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
神経科学や脳科学などを取り入れた、科学的な幸福論を学べます。
こういう視点での幸福もあるんだなと新たな発見です。
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幸せとは、なんだろうか。どうすれば幸せを感じることができるのか。この問いに脳科学的なアプローチをした一冊が本書だ。人が幸せを感じるとき、脳内では幸福物質が100種類以上も出ているとされる。そのなかで特に大きな役割を果たしているとされるのが、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン。これらの幸福物質を出すのも「順番が大事だ」という著者の考えが印象的だ。セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福は、「そこにある」幸福。青空を見て気持ちがいいと感じる、家族の支えにありがたみを感じるなど、すでに手にしている幸福。ドーパミン的幸福は、大金を得る、地位や栄誉を手にするなど行動や努力の結果として得られる幸福。ドーパミン的幸福は手にしたときが幸福の最高潮だが、持続せず逓減する。幸福は、ゴールではなく、瞬間であり状態であり、プロセスである。できれば長く、いいお付き合いをしたいものである。
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今まで努力しても上手く行かないことが多く悩んでいましたが、じゃあどうすれば解決するのか肝心な部分がわかりませんでした。
この本は幸せになるための具体的なアプローチが書かれており、私にはとても有意義な内容でした。これからはそれを実践して少しずつ幸せを手に入れようと思います。
私のようにモヤモヤしている方にオススメの一冊です。
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・セロトニン的(心身の健康)→オキシトシン的(つながり・愛)→ドーパミン的(成功やお金)
この順で満たされないと幸福を感じないかもしれない。
・家族にはいるだけで幸せ、感謝の気持ちを忘れずに〜
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幸福になるための方法が精神医学、脳科学に基づき解説された樺沢紫苑さんによる一冊。セロトニン、オキシトシン、ドーパミンの3つのホルモンをキーワードとして、心と体の健康を皮切りに、人間関係の構築から、人生で成功するための方法までが語られる。成功=幸福とせずに、まずは外堀から埋めていく形の「幸福本」であり、エビデンス満載なので信ぴょう性は高い(あとはいつもの樺沢さんの本の如く読みやすく、ボリュームもあって読み応えあり)。
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今まで『幸福』について、あまり深く考えてきませんでした。
考えていたのはいつも辛いことや苦しいこと、逃げ出したい、やめたいなど『不幸』なことばかり。
本書では科学的な視点から、幸福とはどういうものか、幸福になるための具体的な方法を解説されており、幸せに対する考え方、捉え方が変わりました。
不幸ばかりに目を向けるのは、今日限りで終わりにします。
今この瞬間に生きていること、生かされていること、すべての繋がりに感謝することを忘れないようにします。
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樺沢先生のご本を読み、YouTubeを見て、影響を受けたことがたくさん増えた。本の内容も、新しい発見というよりは「そうそう、そうなんだよ!」と復習する感じのものが多くなってうれしい。
セロトニン→オキシトシン→ドーパミンという幸福物質によって、どのような幸福感を感じるかということもばっちり理解できた。セロトニン、オキシトシンは「BE」の幸福に気づくことが重要であるし、それを維持し、失わないよう努力する必要もある。well being!今、ここにある幸せに気づくことこそが、本当の幸せなんだ。だから、今に集中するマインドフルネスが大事ということが、何度も何度も繰り返し言われているのだと理解した。
一方、ドーパミンは「DO」の幸福であるので、何かをすることによって得られる。
セロトニン的幸福と、オキシトシン的幸福は、その幸福感は、健康で家族や友人達と良好な関係を続けている限り減じる事は無い。だからこそ幸せのベースは、セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福でしっかりと築く必要がある。ドーパミン的幸福は、ボーナス感覚で「スペシャルイベント」として人生と幸福に彩りを添えてくれる。旅に出て色々な経験や体験をするのがドーパミン的幸福であるなら、家に帰ってきてほっと一息ついて「やっぱり家が1番だな」と思うのがセロトニン的幸福やオキシトシン的幸福なのかなと思った。
セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福を「静的幸福」、ドーパミン的幸福を「動的幸福」とするならば、それらにはバランスが必要。1日の中でもそれらのバランスをとることができる。日中は仕事をバリバリがんばり、家に帰ったら家族と団欒し、お風呂に入ってリラックス、ぐっすり眠る…緩急をつけた生活によって、バランスが自然と整う。仕事が忙しくて緩急をつけられないときには、自然の中で過ごす時間を持つと良い。日本は、海も川も山も、豊かな自然が車で1時間も行かずともすぐ近くに広がっている。ちょっと出かければ美しい自然の中に入っていくことができる。「行こう!」と思うかどうかだけなのだ。自然の中で過ごすだけで、私たちの幸福度は確実にアップする。
親切を心がけるだけで、幸福度が上がる。「自分は相手の役に立っている」「自分を社会に役に立っている」という感覚が芽生え、自尊感情や自己重要感につながるからだ。「人に与える」ということは簡単ではないが、3年続けると、間違いなく周囲の人たちの自分を見る目や態度がガラッと変わってくる。
子供を褒めるときには、オキシトシン的承認を意識すると良い。プロセスにフォーカスする、共感的態度をとるのだ。(その対照となるのはドーパミン的承認。結果にフォーカスする、評価的態度をとる…)。アドラーの言う「褒める」はドーパミン的承認であり、「勇気づけ」はオキシトシン的承認と言うことになる。
自分の小さな幸せを見つけたら、それを繰り返して、増やしていくのが大事。そのためには、時間の使い方を意識しないといけない。仕事の生産性を高め、頑張って早く仕事終わらせる。気の進まない飲み会の誘いはスパッと断る。自分の「幸せな時間」を作り出すために、「時間術」を駆使し、時間のやりくりをすることが絶対に必要。なんとなく時間を使って、なんとなくスマホをダラダラ見るなんて時間があれば、もっと他にすることがあるはず。無駄な時間、グレードの低い時間を減らすことは絶対!
幸せになる食べ方④大切な人と食事をする、⑤一食入魂、に深く共感!
3つの幸福を意識して、気づき、考え、行動していこう!そして自分だけの自分の人生を作るのだ!
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精神科医・作家の樺沢紫苑が幸福になるためのToDoを示した「三つの幸福」を書き溜めた。
税込1650円。3月16日から発売されている。
幸福になりたいと思うのは人間みなが望むことである。今まで幸福論についての本を多く読み漁ったが、抽象的で何をすればいいのかわかりにくかった。しかし本書では具体的なToDoが示されており、幸福になるための気づきが得られると確信している。
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もっと幸せになりたい!と、思ったときにどうすれば良いのかが実践的に書いてあるので試してみようと思う。
○○で成功するには〜とかステップアップ術〜とかではなく、「あ。私は今すでに幸せなんだ」と気が付くための実践書なので今日から直ぐに始められるし、何なら読んでる間にちょっと幸せになっている。
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幸福とは何か?
この疑問に対して、化学的に分析した内容が書かれている。
幸福とは、3つに分類できる。(3つの物資)
1、セロトニン的幸福
健康や安らぎなど、自分に関する幸福
2、オキシトシン的幸福
繋がり、愛など、他人に関する幸福
3、ドーパミン的幸福
お金や名誉など、成功に関する幸福
人間は、1→2→3の順で幸福を追い求めるべきであり、順番を間違えると幸福が遠ざかっていく。
自分が気付いていない幸福に気付けたり、自分が求めている幸福はどの種類なのかがわかり、頭や心がスッキリした。興味深い本だった。
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まさにこんな本が読みたかった、と思える一冊。冒頭にも書いてあるが、哲学的な幸福論ではなく、人間が幸福になるためには具体的に何をすれば良いのかが科学的に述べられている。
数年前、仕事のやりがいを求めて頑張っていたはずなのに、毎日が苦しくて人生の暗黒時代とも言える日々を過ごしていたことがあった。
本書を読んで、ドーパミン的幸福である仕事などの成功は、心身の健康であるセロトニン的幸福や人間関係などのオキトキシン的幸福の土台があってこそのものと知り、あれだけ苦しかった理由がやっと腑に落ちた。
自分は幸福になれる行動をちゃんとしているのか?と振り返るためにも定期的に読み返したい一冊。
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2021年19冊目。満足度★★★★☆ 精神科医が書いた「幸せになるための実践的なガイドブック」
著者曰くこれまで33冊を書いてきた著者の「集大成的な一冊」とのこと
366ページと厚いが、とても読みやすくサクサクと読めた。