【honto限定+電子限定おまけ付き】 緑の神子は夢を見る～英雄王に捧げる四度目の初恋～【イラスト付き】 みんなのレビュー

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

あとがきによると「異世界トリップと転生物を足して二で割ったらどうだろう？」と思いついて書かれた作品です。

ネタバレがあります。

●前々世・前世の記憶はなくとも魂を同じくしセラフィに選ばれ三人目の英雄王となった攻め・ヴィルヘルム
●大地の神によって生み出され人間を繁栄に導くため地におりた神子の受け・セラフィ／画家で美術の臨時教師・神森光樹
●熊の化身でヴィルヘルムの護衛騎士・ヘルマン
●鹿の化身でセラフィの護衛騎士・ラッセ
●雀鷹の化身でブィルヘルムの側仕え・ティモ
●リスの化身でセラフィの側仕え・ヨニ

聖地ヴィフレアと名付けられた島で、英雄王ヴィルヘルムと大地の神子セラフィ、そして従者たちがともに暮らしながら大地の神の代理人として英雄王が統治すること百二十年。平和が続いていたある日、セラフィは大地の神から不吉な知らせを聞き・・・

異世界トリップ、転生、そして受けの記憶喪失という私の大好物の要素が詰まったBLファンタジーです。

序章では世界観の説明を、第１章では不吉な知らせの通りになってしまいみんながばらばらに、第２章では現代日本に生まれ成長し力を養う光樹（セラフィ）を、第三章では異世界に戻った光樹が中心となって魔の物によって汚された土地を浄化し、ヴィルヘルム（狼）を復活させ記憶を取り戻すという、読み応えのある展開でした！

個人的にほのぼのしたのが電子限定おまけの『楽園の作り方』。ゲームあつ◯のように、魔の物に蹂躙され民もいないセク領をセラフィが管理するのですが、「セク領の森が安定するまでは、肉食動物は禁止です」とセラフィに却下され、ガーン！とショックを受けるヘルマンとラッセ（笑）。キャラがバランスよく描写され、おいしいところはヴィルヘルムが攫う・・・まさに楽園。

あとがきに「エロ度数がかなり低くなってしまいました」とありますが、ヴィルヘルムは儀式ではない本懐を遂げたし、セラフィは射◯を伴わない中◯キのエッチだったので、私は萌えたぎりました！金ひかる先生のイラストも相まって大満足です。

お笑いや泣けるシーンも織り交ぜてあって面白かったです。