紙の本
言っていることはよく理解出来ますが。
2022/10/26 09:43
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
よい内容の本だと思う。太氣拳に限らず、素手の武道に限らず他の武道にも有効な内容。ただ、実伝でないと難しいだろうと思う。実伝でも、一人ひとりの感性が異なるので、中々同等同質のものとなるか。
試行錯誤ありきの世界なので、それもまたよし。
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「ゴムまりの力」というのは確かに感覚があるし、全体的に身体の使い方としては非常に共感できる内容です。
ただその理論やエクササイズについてはちょっと考え方が違う部分もあります。
もちろんどちらが正しいとか間違いということではなくあくまでも視点が違うということですが。
腕に感じる気の力は腕の重さである、というのはとても良い表現だと思います。
良い本だと思いますが、感覚ありきの内容だと思うので読むだけで理解するのはちょっと難しいかなと感じました。
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太氣拳の先生の著書です。
筋力を超えた武術の力の出し方が、丁寧に解説されています。
両足裏2点と、手や腕などの身体を1点、合計3点が外部と接触した状態で整った体勢を維持することで、重力の力が発揮されます。
武術の「立禅」が生む力は、決して不思議なものではなく、生来誰もが持っている、合理的な力です。
筋力ではない、ゴムまりの力を生み出すトライポッド・メソッド。
さまざまな練習方法が、分かりやすく解説されてます。
「第6章武術の組手で学ぶこと」の中には、先生の考え方、生き方、哲学も書かれています。
感銘を受けました。
中心を保ちながら、固定された方向を持たない、自由な身体と心。安全な日本で武術を学ぶのは、護身のためではなく護心のためという側面が強いのではないだろうか。 ー 133ページ
迷惑をかけないように生きるのではなく、自分も迷惑をかけるのだから他人の迷惑に寛容になる、そう心がけるほうが自由に生きられるだろう。
そして助けてくれる人に感謝する。また自分も頼るのだから、頼られたらできる範囲で期待に応えよう。頼るのは楽だが頼られるのは楽しいものだ。そうやって頼り、頼られるうちに自然と落ちつく重心が見つかってくるものだ。 ー 170ページ