汚部屋よりも母の呪縛に圧迫される
2021/10/10 17:42
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投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
半自伝的とあるので、つい買ってしまった。当事者系の作品をいろいろ読んでみたかったもので。
読者としての私の立場は第三者目線になってしまうのだけれども、うん、説得力はあったかな。親の呪文に縛られてしまう子どもの生き方みたいなものが描かれていて、読んでて苦しかった。そこから脱出できたから、作品にも出来たのかな。
これって心理的虐待に入るのではないかな。子どもの自由意志を奪っているもんね。蛸壺のようなそれぞれの家庭の中に、幽閉されている子供たちがいっぱい居るのかなと思うとつらくなる。けれども、そういう事実を教えてくれる作品かな。
絵や物語にいれこんだ感じがなく、どこか脱力気味なのもテイストなのかも知れない。
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細かい描写にツッコミどころはあるものの、同じ服を一度に複数買ってくること、何かやろうとすると否定すること、シャーペンなどをなくして新しいのを買うからいっぱい溜まっていること、食べられない食べ物が床や冷蔵庫に溜まっていること、スーツを床に置いてしまうこと、汚部屋住まいのリアリティは感じられた
このあとどうなるんだろう?
続編は予定されていないのかもしれないけど続きが気になる
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自分の与えたいものしか与えてくれない、
こちらが与えて欲しいものはなにひとつ与えてくれない寂しさ。
恋人を無くしたら今度は娘に全力で寄生しようとしてくる母親に寒気がしました。
罪悪感に苛まれながらも自立したラストに感動しました。
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山上さんも経験者だったりするのかな?
友人に分籍を提案できるのは強い。
きれいなお母さんって表現が多いのが個人的に不思議だった。
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普通の生活は難しい。
すごい環境で生活してきたな、というのがあります。
ここから、親から逃げ出したい、のは当然かと。
その気持ちを持つまで、葛藤があるし
罪悪感もあったでしょうが、正解です。
思い出して罪悪感にまた飲み込まれるかもしれませんが
幸せになりたい、と思うのは当然です。
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2022/06/20
わたしはこう辛かった、それはわかる、でも、こういう毒親というジャンルで本を出すにあたって、東大とか藝大だとか、わざわざ権威的なモチーフを持ち出す必要あったのだろうか?
たとえば、親の期待や大学受験の過剰な競争ゆえに鬱になって、そのために「東大」という言葉を持ち出すなら文脈的にわかる。でも本を読む限り、そう言った苦しさの描写、ないじゃん?
母子癒着型の親子関係や劣悪な生活環境による苦しみがこ物語の本筋なのに、学歴という強さに甘んじないと話題性を作れない、作者にそれ抜きで漫画として成立させるだけの技量がないということ。
汚部屋の苦しみは伝わるし大変そうだと思ったけど表現としては面白くない生い立ちの自己紹介のような漫画。文化的にも教育にも恵まれてこなかった人々にもう一歩踏み込んでみたら、大学の名前とかどうだっていいはずなのに社会的強者の属性を持ち出す狡さや軽薄さが本当に嫌な感じ
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何をきっかけに、どう言う経緯で汚部屋になっていくのか興味があって読んでみた。
この主人公の場合は、家庭環境によるものが要因であり、その根源には母親の精神的な問題が大きな障害になっている様であった。
現代の様々な要因(人間関係、孤立社会等)によって生じやすくなってしまった、社会問題の一角なんだろうな。これからの時代様々な形で汚部屋に感する問題や事故、事件が増えてくるだろうと思った。