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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ポセイドン・アドベンチャー」へのオマージュ、と後書きに書いてあったが、まさにその通り。日本版・現代版ポセイドン・アドベンチャーだった。
主人公・神谷夏美の、消防士としてのプライドがすばらしい。絶対に諦めない、全員必ず救うという、強い信念。経験からくる、豊富な知識。息つかせぬ展開、リアル感。悪役は嫌なくらい悪いし、他の人物も魅力的だった。
神谷夏美シリーズは三部作、というが、もっと続けてほしい。徹夜覚悟の一気読み作品だった。
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読む前から大体想像出来るストーリーだが、一気に読ませる筆致はさすが五十嵐君や。映像化されたら良えのになあ。夏美役は誰やろ。新垣結衣かな。
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休暇中の消防士が逃げ場のない船内で活躍するストーリーで、消防士だから決して強い訳ではない。偶然行動を共にした乗客達と助け合いながら脱出を試みる。
それぞれの思い、目的で乗船している人達が夢中で助け合っているうちに自分よりも人助けを優先するようになるところが心打たれます。
火が勢いを増したら無力だと知り未然防止の重要性を知りました。
そして何度も危険な状態を予兆する出来事が起こるのだが、経験豊富な船長が慢心する中、間違った判断をさせる事情が邪魔をして最悪な状況に追い込んでいく様は怖かった。最後はちょっと強引だったかな。
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シリーズ2作目。土曜の午後に読み初めて文字通りノンストップで読了。トイレに行くことすら出来なかった。臨場感がありすぎて虚脱を伴う読後感。これはとにかく面白い!
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炎の塔に続く五十嵐貴久 パニックもの。船上での火災と浸水は逃げ場がなさすぎてもう。このシリーズは是非映像化してほしい。主人公は清野菜名 がイメージぴったり。3作目の #命の砦 も読まないと。
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シリーズ2作目。
前作の高層ビルでの火災も怖いけれど、海のど真ん中での事故も想像するだけで恐ろしい。
逃げ場がないと言うのがキツい。
韓国で起きたセウォル号事件を思い出す。
どちらも船長がクソ過ぎた。
このシリーズは3部作という事なので、残りの巻を読むのが楽しみ。
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前作「炎の塔」に続き、消防士「神谷夏美」がダイハードのブルースウィルス如きに活躍するシリーズ第二弾。作者が後書きに書いているが、それぞれパニック映画の名作「タワーリングインフェルノ」「ポセイドンアドベンチャー」へのオマージュだそうだが、どちらかといえば、前述のようにスーパーヒロイン版ダイハードであり、人物描写からは、歴史的悲劇であるセウォル号事件や、福島原発事故を連想させる。ストーリーテラーである五十嵐貴久の繰り広げるハラハラドキドキの展開にはまり、ついつい夜半まで一気読みをしてしまった。
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女性消防士・神谷夏美シリーズの2作目。
高層ビル火災から一転、今度の舞台はまさにビルか城かと言いたくなるような、超大型豪華クルーズ客船です。
しかも仕事ではなくオフ、つまり客として乗り込んだ先で災害に遭うという、「お前はジョン・マクレーンかっ!」と突っ込みたくなるような展開(一緒に来る予定だった彼氏のドタキャンにより、同じ署の同僚であり無理矢理休暇を取った柳雅代が一緒だったのが救いといえば救い)。
往年の名作映画「ポセイドン・アドベンチャー」へのオマージュと言いつつ、近年の実際の海難事故例や、大物政治家への忖度事例など取り入れた「いつ本当にあってもおかしくない」と思えるリアリティとド迫力の一編となっております。
本文が419ページまであるうちの109ページあたりから、徐々に心拍数が上がり始め、さらに息も詰まり気味になりつつ、夢中で読み進めました。
読み終わった時は、思わず「ハァーッッッ」と大きく息をついたほどです。
文庫読みである自分が恨めしいですが、シリーズ三作目にして三部作の完結編「命の砦」の文庫化を今から待ちます。
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おもしろかった
「命の砦」を先に読んで、いまいちだったから、期待してなかったけど、この本は良かった。
登場人物が映画にありがちな設定だからか、逆に頭の中で映像化しやすくて、感情移入しやすかったのが、私には良かったのかも。
個人的には冬木がお気に入りだったから、生きてほしかった…。北条さんも。
船長死ね〜と思いながら読んだけど、助かって責任とらされるのは、良かったんだろなぁ。
色々そんなバカな…と思う場面や、不死身か?とツッコミたくなる場面もあったけど、それもまた良し。
ただあいかわらず私は、夏美に魅力を感じない。昔から学級委員タイプ苦手だからかなぁ。
こういう本を「原作通り、真面目にそれなりの規模で」映画化してくれたらいいなぁと思うけど、邦画だとショボくなるのかなぁ?
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欠かさず読んでいる五十嵐貴久さん。
本作は豪華客船レインボー号に起こった大事故と、その中で繰り広げられる人間模様が迫力ある描写と丁寧な心理描写で描かれています。
以前テレビで豪華な船旅の様子を観て、一度は経験したいと思っておりました。
が、いつも真っ先に目を通す「後書き」で自分が想像していたより遥かに船の事故が多い事を知り、そして読書中もそのド迫力な描写で恐怖を感じドキドキしながら読み進める事になりました。
登場人物が多いですが、キャラクター設定が明確で解りやすい事もあり、感情移入しやすかったです。
自己中で己の損得勘定で行動する船長の山野辺(やまのべ)に対し、銀座第一消防署の消防士・神谷夏美と柳雅代のプライドを持った行動が対照的に描かれている事でストーリー的にものめり込んで読めました。
大型客船の中での乗客達の様子、船員たち、事故後、逃げ惑う人々等、絶えず脳内映像で動いていてスピーディーな展開に目が離せません。
パニックになった時、他人を蹴落しても自分だけ生き残ろうとする人
他人の為に自分を犠牲にして死を選択する人
色々な人物が登場し、人間のエゴイズムな面も見えてしまいますが
「命より大事なものがある」「不可能と思い込むのは自分の心の弱さ」
など心に響く言葉も随所にあり、辛い大事故ではあったけれどエピローグでは静かな感動も味わえ読後感も心地良い余韻が残りました。
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超大型の豪華客船が沈没の危機に瀕した時に、さまざまな立場や背景を持つ人がそれぞれの信念や思惑に従ってどのような行動を取るのか。
善玉と悪玉の行動は典型的なものであるものの、中盤以降はラストまで緊張感を維持し続けるところはこのシリーズの特徴です。
とにかく、クルーズ船による長期の旅行には決して行かないと誓いました。
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巨大台風が九州に迫る頃、カジノ誘致を目論む代議士の要請で、11階建ての豪華クルーズ船が航路変更の上、強行出航した。乗員乗客2000名の中には銀座第一消防署の女消防士・神谷夏美の姿もあった。
深夜、突如、異音と共に排水が逆流し船が傾き始める。避難誘導されるなか、業火が夏美と逃げ遅れた乗客の退路を塞ぐ。装備も救援もない状況で、夏美たちは脱出できるのか⁉
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「炎の塔」に続く、神谷夏美シリーズ二作目。
舞台は巨大クルーズ船。周りは海。
「誰も死なせない」
夏美、雅代の信念。
今作の敵は炎だけではなく、風と水も。
海水、風雨…
決して諦めない、神谷夏美シリーズも次作「命の砦」で最後。
良いパニック小説に出会えました。
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「波濤の城」五十嵐貴久
事故が発生する原因はほんの些細なきっかけ。
そして、いくつかの要因が重なってより大きな事故となります。
見栄やプライドや過信は大敵です。
休暇で船旅を楽しむはずだった雅代と夏美は、この事態を無事切り抜けることができるのか。
強くないから逃げられない。
息を止めて読みました。
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議員とか船長とかヤバそうな人がいっぱいいるなぁ今回はこの人達がやらかすのかと思いながら読んだ。
まーバニックパニックだったけど描写がイマイチ分かりずらく炎の塔よりリアリティに欠けた。
人間ドラマにほろりとするシーンも。
ラストはホッとした。