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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な事件簿の端書のようになっている。一つ一つ事件を深く掘り下げることに意義があるのにそうはなっていないことは残念だ。色々な事件の背景には触れることはできる。
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著者しか知り得ない事件の独自ネタや、警察・司法の体質など事件の背景、社会の闇など、今だから語れる話。著者の既刊にはない魅力が満載の一冊。
事件は未然に防ぐことは不可能だ。だからこそ、事件の解決は人々の精神の安寧に繋がる。数々の未解決事件の取材と解釈を続けてきた著者の本音の一端が垣間見れる。
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「生涯一事件記者」が初めて明かす、日本中を震撼させた事件の意外な真相と、事件を生んだ世相、取材をめぐる、とっておき裏話。
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1.すべては話してません。
三億円事件の犯人の顚末については話したくない、など、秘密のままのことも多いです。様々な凶悪事件で犯人と目される人物の直撃取材もしているようですが、その内容も書かれていません。これは別の本にあるのかも?
スクープの取り方というパートがありますが、方法論などは書いてないので、さほどジャーナリストの参考にはならないと思います。
2.順番や時系列がバラバラ
色々な話題を飛びながら書いているので、さっきも読んだな、という箇所が結構あります。連載の再編なのでやむを得ないと思いますが。
そのせいか、著者の主張があまり頭に残りませんでした。
イマイチな点を先に書きましたが、昭和、平成の事件史をざっと見るには面白いです。警察の失態や暗殺組織の暗躍、少年事件の更生の裏側、最近の凶悪犯罪の舞台裏など、唸らされる点も多くあります。読むのが辛い箇所もありました。
近年メディアが叩かれまくっていますが、こうした事件報道を通じて社会を良くしようとしてきた面はあると思います。
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戦後の大きな犯罪事件を詳細に取り上げているが、凄惨な事件が多く読んでいるうちに気が重くなってくる。著者はジャーナリストのようであり、重大事件の裏話のような一般に報道されていないネタが多く登場する。それが本当なのか、著者の憶測・フェイクニュースなのかが確信が持てず、それを得意げに書いているこの本にあまり好感が持てなかった。3億円事件、グリコ森永事件、宮崎勤事件、世田谷一家殺人事件(2000年)、酒鬼薔薇聖斗事件、和歌山カレー事件、角田美代子ファミリーの尼崎連続変死事件、その他、世の中を騒がせた衝撃的な殺人事件の数々。著者はグリコと尼崎事件の繋がりを示唆するが本当か?世田谷事件は容疑者に面談しに海外に行ったとまで書いている、酒鬼薔薇少年のその後のことも詳しく書いているが、そんなことを書いていいの?という疑問も感じた。
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大きな事件の大まかなおさらいとこぼれ話。それぞれの話は別に詳しい本があるのでそれを手に取る感じかな。といっても、え?そうなの?みたいな話が満載なので飽きません。
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キャリアのあるルポライターなのかもしれないが、企画ぽく様々な事件について表面だけさらっていくから、極めて俗悪的な印象。子どもが犠牲となった事件のディテールを細かに説明していくところは悪趣味に感じられて、読むに耐えなかった。掘り下げて書いたものはいいのかもしれないが、悪印象が強すぎてもう読む気になれません。。
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一橋文哉(1954年~)氏は、早大卒、毎日新聞記者等を経て、フリーのジャーナリスト。一橋文哉はペンネーム。グリコ・森永事件、三億円事件、オウム真理教事件、宮崎勤事件、尼崎連続殺人事件、餃子の王将社長射殺事件、世田谷一家殺人事件等、昭和から平成の大事件をテーマにした多数の著作がある。
私はノンフィクションが好きで、関心のある作品は出版直後に新刊で買うことが多いのだが、一橋氏については、名前は知っていたものの、著書を読む機会がなく、今般偶々新古書店で本書を目にして手に取った。
本書は、著者がこれまでに取材してきた数々の事件について、事件の原因や(類似性がある事件を生む)社会的な背景、事件と捜査の経緯や未解決となった事件の理由等を、エッセイ風に綴ったものである。
尚、題名からは、これまで公表されなかった事実が暴露されているように見えるが、私は著者の他の作品を読んだことがなく、また、それぞれの事件に対するTV・新聞報道の詳細を記憶しているわけではないので、「新事実」がどれほど含まれているのかは不明である。
私は実は半分ほどのところで読むのを止めたのだが、それは、(著者の既刊を読んでいない)私としては、初めて知った事実も多かったものの、著者のスタンスにネガティブな印象を持ったからである。というのは、重大事件(それも凶悪な殺人事件であれば尚更)を扱ったノンフィクション作品は、川名壮志『謝るなら、いつでもおいで』(佐世保小六女児同級生殺害事件がテーマ)にしても、清水潔『殺人犯はそこにいる』(北関東連続幼女誘拐殺人事件がテーマ)にしても、読んでいて息苦しくなるくらいに重いものだった。が、本書には、「身勝手過ぎる凶悪犯罪に喝!」、「横着なバラバラ殺人犯に物申す」等、首を捻りたくなるような表現がしばしば出て来るのである(「犯罪に喝を入れる」や「横着なバラバラ殺人」は適切な表現と言えるだろうか?)。著者が元来そういう感性なのか、本書をエッセイ仕立てにしたせいなのかはわからないのだが。。。
機会があれば、著者の一つの事件を扱った作品を読んでみたいと思う。