生態学的な見方はちょっと引いた見方?
2022/01/30 11:35
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
環境との関係の中で物事を考えるのが生態学者だと著者は記しています。
「生きていること自体すでに環境には負担である」「生きることはトレードオフの連続」。こういうところがサブタイトルの「一歩引いたところから」になるのでしょうか。
コロナウイルスの急速な広がりについても触れられています。「そういう見方もできるのか」というようなところがいくつかありました。環境保護、地球温暖化について「根拠があやふやな感情論で推進する人がかえって反発を抱かせている現状もある。」という部分はかなり同感できる部分でした。
ソフトな文章で書かれているせいか、全体に「明確な意見を記す」というよりは「つぶやいてみた」というような感じ。そういうところも「一歩引いた」読後感です。
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動物行動学にはとても興味があるので
その延長線上に
きっとつながる一冊だろうと
書名の「目のツケドコロ」と
装丁の面白さ
に惹かれて
図書館の新刊紹介の棚から
借りてきた一冊です
ふむふむ なぁるほど
と読み進めていたのですが
一番 おっ と思ったところは
第三章の「文化に触れて」の中で
日本画の琳派と生態学との関連性
を いろいろな具体例を挙げて
述べておられる処が
とても興味深いものでした
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☆農学部図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC05083557
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生態学者の専門図書ではなく、生態学者が社会を見たときに考えたことを綴ったエッセイ。
途上国が先進国並みになること、ならないことを想定したCO2排出量の比較などがあるのも興味深い。
環境関係のことが多いと思うが、専門家目線の考え方を知ることができたのは価値がある。
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伊勢武史さんの本は,これが2冊目。前回読んだのが大変読みやすくて,内容も濃かったので,本書も買ってみた。
本書は,著者の研究分野(生態学)を紹介しながらも,身近な出来事について綴っている,ある意味,エッセイ集のようなものだと感じた。
これまでも,科学者の書いたエッセイは読んできたが,伊藤さんもなかなか面白震いで,ファンになってしまった。著者が触れる話題が,大変幅広くて,生態学とそれらが繋がっていくのも心地よい。
著者が触れている単語を挙げてみると次のような言葉がある。
生態系エンジニア,レジリエンス,コロナウィルス,満員電車通勤社会,科学リテラシー,遺伝子の乗り物,レジ袋有料,物質循環,適応度,琳派,酒井抱一,アニミズム,京都,神社仏閣,庭園,おくの細道,アーチズ国立公園,里山,千枚田,コウノトリ,トキ,ため池,ブラックバス,クズ,奥入瀬,パソコンおたく,進化心理学…などなど
これらが,ウェブのように繋がり合って紡がれていく文章。興味深いのに決まってますな。
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骨太の進化話かと思って本を手に取ったが、エッセイだった。
内容はおもしろかった。
窒素固定の話が多い。窒素固定の話は好き。