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投稿者:にこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて購入。表紙のイラストの印象よりも深い内容で、期待を上回った。登場人物の名前がやや特徴的なのも引き込まれる感覚があった。
紙の本
沁みる一冊
2021/11/07 18:36
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投稿者:RE: - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろんなひとの目線で物語が進んで、いろんな泣く大人を通して、そういう生き方もあるんだなと思いました。心に刺さる言葉もたくさんあって、とても沁みる一冊です。
紙の本
重いテーマの中にもユーモア
2022/04/15 19:07
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
地方の農協に勤める青年、時田翼と周囲の人々を描いた短編集。お菓子作りが趣味で、一見覇気がないように見える翼ですが、読み進めるうちに印象が変わってきます。私は最初の思い込みで「この人はこういう人だ」と決めつけて関わらないようにしてしまうところがあるので、今まで会った人達の色々な面を見過ごしてきてしまったのだと思うと、取り返しのつかないことをしてきてしまったと感じました。
ひょんなことから翼と出会い親しくなっていくレモンという名の若い女の子とその義父、翼の親友や同僚、親友の父親までその心情が細やかに描かれ、重いテーマの中にもユーモアもありとても読みやすく楽しめました。翼の同僚の女性、平野さんは気持ち悪いほど自分に似ていて、一晩飲み明かしたくなりました。登場人物の中でも特に今後の幸せを祈りたい人です。
紙の本
見つめなおせる一冊
2021/07/25 18:30
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投稿者:いちご - この投稿者のレビュー一覧を見る
「○○はこういうものでなければいけない」と無意識の中で思ってしまっているのかなと思いました。本当は、そんなことないのに。
頭ではわかっていても、その通りに行動できてないのかもしれないと
改めて自分自身の行動を見つめなおせました。
紙の本
いろいろですね
2023/02/04 10:58
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当の田舎で暮らすのって、けっこう大変。
人間関係リセットできないし。
声が小さすぎるのは、やっぱり良くないよ。
単純に、何言ってるかわかんないんだもん。
紙の本
泣くこと。
2021/12/11 11:21
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投稿者:kuzira - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにひかれて購入。
大人になると、なかなか泣きづらい。
大人になったときのほうが、泣きたいことが増えると思う。
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ああ、こういうものから逃げ出したくて地元を出たんだったな…と自分の感情の立ち位置を再確認しました。でも自分は結局、似た環境に嫁ぎ、これまた似た環境の土地に住んでしまい、今洗濯機の中の渦に飲み込まれたような生活をしています。
翼くんとレモンちゃんのように渦中にあっても揺るがない信念を大事にしたいと思える、素敵な作品です。
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「私の地元の話だ」、そう思った。
20数年離れてしまえば色んなことを忘れてしまう。でも実家に3日も居ればなぜここを出たいと思ったのかを思い出して、途端に居心地が悪くなってしまうから、それ以上滞在する事ができない。
「妥当じゃない」に出てきた「自分が周囲にどう思われているか」の話。
小学生の時に行われた「あなたの1番の友達は誰ですか?」っていうアンケートを思い出した。
私が1番と書こうと思ってる友達は、私を1番と書いてくれるんだろうか?仲の良い友達は5人くらいいたのだが、誰かを1番に決めていいんだろうか?とかなり迷って書いたことを今でも覚えている。
子どもって繊細だし、大人が思うより色々考えてんだよ。
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表題はもちろんだけど各話のタイトルにメッセージ性を感じるから好き。
男のくせに。普通は。みんなが。
他人軸で測られるのはひどく息苦しい。
抗う人、看過する人、追従する人、順応する人。
そんな人たちの心を解き放つ連作短編集。
各話を通して、翼とレモンの関係性の変化が見れるのも楽しい。
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歳が近いこともあってか、主人公と似てる部分があったと思う。すべて自分でやらなければ、自分がやらなくてはと。
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寺地はるなさんの作品のあたたかいところは、
すくい上げてくれるところ。
人と違うところもなんてことなく受け入れてくれるし、けっして否定しない。
そこに救われる。
子どもの頃、大人はもっと大人だと思っていた。
正しく間違わず、どんなことも、きちんとできる。
自分も大人になったらそうなるんだと思っていた。
だけど、いつまで経っても自分が思い描いていた大人に全然なれない。
ふと思い出したのは、祖母に先立たれた祖父の姿だ。
膝を抱えて、しょんぼりと床に座っていた。
どこへ行ったらいいのかもわからない
迷子の子どもみたいだった。
あんなに小さな祖父は見たことがない。
私のおじいちゃんが「おじいちゃん」という枠から外れた唯一の瞬間だった。
私には、おじいちゃんが泣くなんて考えすらなくて。
でも、正しかった。まっすぐに。
愛する人を失ったひとりの人間として。
だって人間なんだもん、みんな。
完璧じゃないし、間違ったり、
躓いたり、泣いたりする。
完璧である必要なんてないんだ。
私たちは寄り添いあったり、支えあったり、
手を取りあって生きていけるんだから。
すべての人が完璧だったら、誰も何も要らない。
欠けを補い合って生きていく。
それができるって素敵だなと思う。
寄り添えるこの世界が素敵。
様々な状況下の人たちが物語には登場するけれど、
その誰もが責めることなく、
ほのかな希望をもたらしている。
そういうところが、あたたかくて優しい。
どんな自分も受け止めてくれている。
大人だって泣いてもいいんだよ。
大丈夫、誰だってそんなに強くないし、
強くなくたっていいんだよ、って許してくれる。
そっと微笑んで、照らしていてくれている。
そこに、救われる。
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本当に好きな作家さん。
人生ってやつは、救いも教えも成長もはっきりと分かるようには訪れないけれど、ただ懸命に生きて、誰かと関わりあう事で、確かに何かが変わっていく瞬間がある。たまらなく胸を打つそんな瞬間を描ける人なのだと思う。
生きるということに正解も間違いもない。
誰かのために生きるのではない、でも、自分が誰かのために何かをしたいと思えるのは多分とても幸福なことなのだと思う。
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「他人にひとつも迷惑かけないとか、それは無理だって」
遠くを見過ぎて、目の前にあることをないがしろにしないように。
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一気読みせず、ちょこちょこ読んでたから登場人物忘れてるところがあった(笑)
全体を通して、良作でした!
それぞれの登場人物目線で話が構成されてて非常に読みやすかった。
段々、小柳さんへの気持ちが大きくなっていくところは少なからず甘酸っぱさを感じた。
自分は翼と違って、あんまり先のことを考えすぎないから、あんまり共感はできなかったが、小柳さんから翼への考えすぎという言葉はめっちゃ共感できた(笑)
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「らしさ」なんて、いらない
それは偏見の塊。それは圧力。それは暴力。
強さはひとつじゃないね。彼女のまなざしはそれだけで、なんだかとっても尊いし、きっと思いが伝わっている。
ひとつずつでいいんだ。きっと私は強くなるから。