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閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんと街に暮らす人ちのお話。
13話の中にきっと自分と似た欠片を持つ人がいると思う。
P322「もしかしたら俺だけじゃなく、多くの人が見えない着ぐるみを着て生きているのかもしれない。弱さや あさましい気持ちや泣きごとや嫉妬を内側に隠して、他人には笑顔を見せている」
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素敵な言葉がたくさん散りばめられた作品だった。ひとつひとつの短編がどれも暖かくて、優しい気持ちになれる本。
「わたしの人生はわたしのもの。胸をはってみれがそう言えるんやったら、もうそれだけでじゅうぶん」
「私たちは、そこにあるものがいつかなくなってしまうという可能性を、いつだって忘れがちだ。なくなってしまう可能性にいつもおびえて生きていくのもまた、健全なことではないけれども。」
「『ずっと』は、はじめからそこに存在するわけじゃない。一瞬一瞬を積み重ねてつくっていくものなのだと、とつぜん気がつく。」
個々の人生が繋がっていき、それがどんどん増えることによって世の中が形成される。当たり前かもしれないけれど、それをこの本によって改めて気付かされる。
繋がりって、こんなにも暖かいものなんだな。
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いろんな人のレビューにあるように登場人物が多いです。読んでいくうちに何度かこの人誰?となって、前に戻って確認するのが手間でした。
読後感は良いものの心に残る話がなくて……私の感性の問題かな?
「朝が明るいとは限らない」「明るいことに良い意味も、暗いことに悪い意味も含まれていない」という言葉が力強く感じられたのは良かった。
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どのお話にもあかつきんが少し登場するけど、特に物語には関係なく進んでいく。
短編集だけど全て関わりのある人物や前話で相手だった人の目線に切り替わりなどして構成は面白かったです。
ただ内容はさっぱりしすぎてあまり心に残らなかったかな。
通勤中だけで数日かけて読んだのがいけなかったのか、最後のほうは誰が誰だかわからなくなってしまっていた。
ただ前の物語は嫌な奴だなと思った人も、視点をかえると違って見えてきて、思わず同情してしまった自分がいた。
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読んでいる時の私の中の環境も関係してくるかもしれませんが、今回は残念ながら入り込めませんでした
登場人物の相関図を書きながら読んでいたのですが、なんとまあ多い、40人くらいはいました
町の住人が少しずつ繋がっていて、人が多くてあまり集中して読めませんでした
結局繋がりが把握できていなくても、読めてしまう話だったのですが。。。
物語としては、各々が人生色々ありという感じで、大きな変化はありませんでしたが、最後の『夜が暗いとはかぎらない』で母と息子の関係が少し進展したのは、なかなか感慨深いものがありました
少し間をおいて読んだら、また違った感想が出てくるかもしれませんね
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あかつきマーケットのゆるキャラ「あかつきん」が結ぶ人と人とのつながりの物語。
たくさん出てくる登場人物の関係性をしっかり確認したくてページを行きつ戻りつ読んでいたが、そんなことにとらわれなくても一つ一つの物語が心に沁みるエピソードばかりなので、それぞれ短編集として味わってもいいと思う。
「死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける。」
だから「生きてる自分を大事にするのがいちばんの供養」というじいちゃんの言葉が心に残った。
誰もが自信を持って前向きに生きているわけではなく、何らかの悩みや苦しみを抱えて生きている。それを少しでも軽くしてくれる人が周りにいることに気付けたり、大切に思ってくれる家族がいることに感謝できるようになりたいと改めて思えた。
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あかつきんちゃんという被り物キャラを軸とした人間関係のお話の短編集?というか、繋がっているんだけど1つ1つ独立したお話でありながら登場人物はスライドしていく。
身につまされるエピソード多くて、ちょっと説教ぽくて
苦しくなったりもしたけど
根本に弱いものの味方だし
最終的に救われる感じでまとめてくれてるから
読みやすくて良かった
気を張って義理の母の前でうっかり涙が出てしまう若い母の話とか、私もうっかり泣いちゃった
今まで生きてきた中で、経験あるような細かなエピソード
普通というけど普通の基準とは何?普通から外れたらとたんに大勢から非難されてみたり
勝手な印象で人をカテゴリわけしてたり、されたり
日本の人間社会はなんて面倒なのかと思い知らされる本でもあった。
とここで皆さんの感想を読んで、やっぱり登場人物多いよねと。あかつきんちゃんが時々出てきて人に親切にしてる描写は良かったけども、最後になぜ親切にしていたのか?などの話、もう少し掘り下げてほしかったなあと思いました。
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閉鎖が決まっている商店街のキャラクターの着ぐるみを中心にそれぞれの暮らしが綴られたヒューマンドラマ
楽器店に勤める旦那さんの話が良かった
その頑張りはどこかで誰かが見てくれてるのかもしれない
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登場人物が多くて混乱した部分はあるけど、見えないところで頑張っていると見てくれている人は必ずいいる!というのが、この作者の作品の共通するところかなと思う。
『生きる私たちのためのスープ』が一番好きだった。
しんどいと感じる相手への心情を「卒業」すると表現したり、「めんどくさくない距離」を保つことはとても大切。
「わたしの人生はわたしのもの。それ以外のことはたぶんあとからついてくるから、大丈夫。」
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大阪市近郊の暁町。
閉店近い創業60年を超えるあかつきマーケット。
人気のゆるキャラ“あかつきん”が突然失踪のあと、町のあちこちに出没。なんだか人助けをしているようだが。
マーケットを中心に その町に住む母親・父親・娘に息子。13の連作ショートで多くの物語を連ねていきます。
「ただの朝と夜」を過ごしている住人達の 心がざわつく悩みや葛藤。一つの町を俯瞰しているようです。
奇跡は起きないけれど、それでも明日のために。
優しすぎない、踏み込みすぎない、そんな住民達の現実的な距離感。
みーんな何かしら心配事があるんだなって、なんだか安心したりした。
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なんか前を向いて、ちょっと顔を上げて歩いていけそうな気持ちにさせてくれるお話ばっかりやった!
でも、人数多すぎて『この人誰やっけ?』となってしまった。。
もっかい改めて読まねばならんな。。
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これから生きていこうとするそれぞれの主人公達。
エンドは何かそよ風が吹くような終わり方で嫌いじゃない。
短いストーリーだけれど、同じキャラクターが出て来たりだとか
色々な人の目線を知れることに面白みを感じた。
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生きていたら必ずしも感じるだろう感情が綺麗にえがかれてる一冊、すてき
人にはそれぞれ、言葉にしてることの裏にいーっぱい考えていることがあって、表面的にでてきているのはその一部なんだろうなあ
「よく気づくけど行動力がない人はつかれる」ってささったな、行動力