ユア・フォルマII 電索官エチカと女王の三つ子 みんなのレビュー
- 著者:菊石 まれほ, イラスト:野崎つばた
- 税込価格:693円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
ハロルドの評価が上がった
2021/09/04 08:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻の事件後、一度辞職していたエチカ。
アミクス嫌いをやめてハロルドの相棒として復職した直後、ハロルドが容疑者として任意同行を求められる。
ハロルドを開発した技術者達を襲撃するハロルドそっくりの犯人。
残されたハロルドの同型機が犯人だとしても、ハロルド達が人を襲う可能性のあるアミクスではという疑いは晴れず、エチカ達は事件解決に乗り出す。
今回はミステリーよりもSFの命題と向き合うエチカの要素が強め。
人間そっくりに思考し行動するロボットに人は愛を見出し期待する。
だが同時に機械の範囲を逸脱すると激しく抵抗する。
エチカとハロルドは互いに隠し事をして、それを知られたくないと望みながら、同時に相手を理解したいとも考えて「他の人に電索するように、相手の思考に潜って知ることができればいいのに」と考える。
でも、そう願うことがすでに、人とアミクスの関係を超えてるんだよね。
人同士なら電索で覗けるけど、人とアミクスだからできない。
なのに、人らしい悩みを抱える。
このSF的な思考実験の描き方が上手い。
前巻でホームズ的な観察眼で人の内面すら暴き立てた上で、機械的に相手の気持ちを押しはからずに無遠慮に踏み込んでくるハロルドの態度にイライラしたけど、今回はそういった機械的な自分の判断でエチカを傷つけたことをものすごく後悔して悩んでたハロルドがとても良かったね……。
これ、ミステリー好きよりもSF好きが唸る作品だわ。
紙の本
全盛
2021/07/31 01:22
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。
面白かったけれど。
世界観的に合っているのか疑問符。
90年代の元気だったアメリカを象徴するような、
チェイスシーンにボルボとフォード。
正確な年代は作中に言及がないけれど、
ステーションワゴンなんて現代ですでに虫の息では。
世界観に幅を持たせるには、
タイミング的にまだ早かった印象。
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