紙の本
今ならもっと違う描き方をしたか
2022/09/10 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
2011年に刊行された単行本にEpilogue部分をつけて文庫にしたようだが、性暴力対して、昔よりは少しは被害者が声を上げられるようになった時代の変化を踏まえればら今ならもう少し違う結末や展開があったのではと考えさせられる。
話の軸となる事件が、加害者、被害者のそれぞれ側からそれぞれ描かれていく話。
全くバラバラの物語が最後に1つにつながり加害者を追い詰める。先が気になってページをめくる手が止められなかった。
加害者の最後があまりにあっけなく、もっと追い詰めるべきではなかったかとも思う。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どらやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
気持ちの悪い開業医、彼に関わる人達、レイプ被害に遭った女性達と、欲望が交錯した、ドロッとした話です。
中盤まで差し掛かりましたが、先が気になり、本を閉じるのがもどかしくなります。 筆者の読ませる文章や、専門知識が面白いです。
紙の本
イヤミスかな
2020/04/07 21:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
卑劣なレイプ犯の川辺。川辺自身は、妻のカオルが不倫しているせいだと言うが、そればかりではないだろう。自己顕示欲が強く、周りを見下す。妻が勤務医として活躍しているのに比べ、開業医の自分に強い劣等感を持っている。思う通りにならない現実に,少しずつ壊れていったんだろう。
緑の毒,の緑って,なんだったんだろう。私の理解不足で、わからなかった・・
投稿元:
レビューを見る
なんやろう、グイっと引き込まれて一気に読ませるけど何も残らなかったという。それもひとつの魅力なんかな。事件にまつわる週刊誌の記事を読んでたかのような、そんな印象。
投稿元:
レビューを見る
一気に読んでしまった。そして小説は2種類に分類できると思った。「海賊の娘」のように、じっくりと舞台や登場人物を理解したいと思う小説と、「緑の毒」のようにただ展開だけを追ってしまう小説と。
投稿元:
レビューを見る
ううう、気分が悪い。読後感というか読んでる間ずーーーっと。
女性の家に忍び込んでスタンガンで気絶させて薬を使って眠らせてレイプとか。。。小説の中の話とはいえ、一人暮らしが怖くなってきた。
投稿元:
レビューを見る
時間の無駄だった…。セレネースが緑色なんだよね…きっと。その説明、書いてあったかな? ま、いいやぁー。
投稿元:
レビューを見る
ふーむ、セレネースか、その手があったか。
でもデジカメにそのままデータを残しておくだなんて、ツメが甘いぜ。
これはイマイチ。
せめてもっと興奮させられたかった。
こんなんじゃワイの股間、ピクリともせえへんのやで!
投稿元:
レビューを見る
本作のタイトルは『緑の毒』だが、あまり毒は感じなかった。
開業医の川辺は妻の浮気に嫉妬し、水曜の夜に街に出て女性に乱暴を繰り返す。彼の言動は身勝手の一言で同情の余地ゼロ。一方、被害者女性たちはインターネットで繋がり合い、川辺に復讐することを誓う。最低のクズ男に桐野姐さんがどう鉄槌を下すかとわくわくしていたのだが…
重いテーマを扱っている割には展開・登場人物の心理描写ともに何だか他人事のような軽い感じが否めない。終盤の展開に至ってはまるでB級コメディを見ているようで失笑した。私を含め、ある意味破壊的なダーク桐野を期待して肩透かしをくらった読者は多いのではないだろうか。
漫画のキャラクターのような登場人物も出てくることだし、あえてライトな感じを出そうとしたようにも読めるが、それが成功しているかというと微妙だと思う。
投稿元:
レビューを見る
桐野先生に以前「グロテスク」という作品がありましたが、これにも「グロテスク」ってつけてもいいんじゃないでしょうか。それくらいグロいです。
投稿元:
レビューを見る
初、桐野夏生作品。
読みやすい文章。
だからか、テーマが重いわりにさらーっと終わっちゃったような印象。
加害者、被害者の精神や感情のどす黒い陰鬱な空気はまさに人間を蝕む毒。
濃度や種類は違えどその他の登場人物の中にもそれはあって、自分や周りの人間の中にも希釈された毒が漂ってるのかも。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと切れ切れの印象を受けた…と思ったら、実際に切れ切れに書いていたようです。
桐野氏らしい、どろどろとしたお話。
というか……どろどろしすぎちゃったかな。
趣味(?)で女性の一人暮らし宅に忍び込み、昏睡レイプを繰り返すクソみたいな医者が、結託した被害者たちによって復讐されるお話。
個人的には、昔の共同経営者だった友人(郷里に戻って周囲のプレッシャーの中、地元の総合病院の院長をしている)のその後のほうが気になるけれど。
お話のテーマがテーマだけに、読後感はアレです。でも、読後感を気にしていたら桐野作品は読めない気もする。
私的な意見としては、こういう悪質な性犯罪者はちょん切ってしまえばいいと思ってるんですけども。
投稿元:
レビューを見る
桐野夏生さんは、期待を裏切らないなぁ。
相変わらずグイグイと読ませます。
最後の展開は、やや急かなとも思えたけど。
その後の川辺夫婦はどうなったのか、もうちょっと読みたいところで、エンド。
うーん(笑)
投稿元:
レビューを見る
連続レイプ犯の心理状態と被害者の行動をリアルに描いています。
レイプ犯が主人公?主人公の浅はかさに辟易し、ちっとも同情できなかったので★三つで。
医者の割には頭が悪いんだな、とか、男ってどうしようもないなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
めちゃめちゃ面白かったです!人間の観察眼がすごいと思う。医師が犯罪にいたる経緯も、被害者が憎しみからする行動も、人間の悪感情の描写にひきこまれる。最終章、登場人物たちのふっきれ感が痛快かつ爽快でした!