いっきに読んでしまいました
2021/10/12 10:37
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投稿者:ボー - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を見ていたので、本も早くも読みたいと思っていました。映像が頭の中で再生されているように、止まることなくいっきに読み終えました。面白い!
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
7月16日公開に先立ち読了。高知の限界集落に住むヒロインの女子高生・鈴は、幼い頃の母親の事故死(半ば覚悟の死)のトラウマで内向的な性格に育っていたが、ネットの世界で自己解放を成し遂げる。一方で竜にも心の傷を感じ取った鈴は竜に近づいていく。サマーウォーズと同様に肥大化したネット世界と現実を行き来しながら物語は進む。鈴が自ら閉じ込めた殻から外を覗いたら、そこには新しい人間関係が見えてくるといった成長譚。竜との対峙の場面では鈴の成長とともに母の価値観は受け継がれていて感動。映像と音楽があった方がより楽しめそう。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
インターネット上の超巨大仮想空間〈U」に、入り込むと、田舎の父子家庭の女子高校生から、大変身してしまう…、という……。SFというか、ファンタジーめいた世界なんだけど、一気読みしました。
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前作は微妙だったが、今回はスケールが大きく『U』というもう1つの世界を通して鈴が成長する物語で、映画を観るのが楽しみである。
実は竜の正体は物語の1/3あたりで出ているが、そこでは一切言及がされていなかった。見事な伏線回収であった…。歌姫「ベル」が主役でもあるため、各所に歌の歌詞が表記されている。早くフルで聴きたいと強く思った。
「わたしに、その光を放て!!」という鈴(ベル)の言葉には、心打たれるものがあった。それは、確実に『U』の世界で彼女が強くなった証である。
竜の正体が分かっていても、この話は何度も読みたい。
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小説を読んだ感想は何より映画がものすごく楽しみ!ということ。
この小説は歌が一つのキーになると思うのだけれど、歌を小説で扱うのは難しい。映画では音楽が作品を更に盛り上げるであろうことが期待でき、小説では表現しづらいところも補完してくれそう。
そして何より何十億ものAsが漂う生命体のような映像が観たい!細かなものが蠢く感じが想像しただけでゾクゾクする。
物語のもう一つのキーである竜の正体が意外だった…。完全にあの人だと思っていたのに、そう展開させるか…と。
さらに、キーとなる親と子の問題。これにはUの世界を出した理由であろうインターネットの匿名性の恐さと終盤に感じられる住宅の閉鎖性も強く影響しており、物語の節々から現代社会への問いかけも読み取れる。
建築に少しでも関わる身としては住宅の開き方を考えさせられる作品である。
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今までの細田作品の感想と同じになってしまいますが、物語としての出来は別として小説としてはいまいち。もっと小説なりのエピソードがあったり、映画とは違う視点があってもいいと思うんだけどね。でもだんだん上手くなってるかな。
「竜とそばかすの姫」は映画は公開日に観ました。世間が求める細田作品だと思いますが、ベルが竜に入れ込んでいくきっかけが、もう一段描かれてもいいかなと思いました。
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高知の田舎に住む鈴。歌や音楽が好きだったが、母が水難事故により亡くなったことを機に心を閉ざしていた。
高校生になった鈴は、ふとしたきっかけで、全世界で50億アカウントもあるインターネット空間「U」を始めてみた。そこは、もう一つの別の現実世界。ここでは心を解放できるかも?試しに歌ってみたところ、それが様々なアバターの心に刺さり、一気にフォロワー数は急上昇。世界中から歌姫として注目されることになった。
そして、ライブを開催した矢先、謎の「竜」が襲ってきた。鈴は、そんな「竜」に興味を示した。
「竜は誰なのか?」
アニメ映画化される作品の原作小説です。インターネット世界が舞台ということで、どうしても細田さんの別の作品「サマーウォーズ」と比較してしまいます。
個人的には「サマーウォーズ」の方が、好きかなと思いました。エンタメ性があって、戦いのシーンやみんなで一致団結して協力していくシーンが印象的で、スカッとした記憶があります。
この作品は、エンタメ性はあるのですが、より社会問題を取り入れているので、スカッとしたというよりは、じんわりと心に突き刺さる良い作品として楽しめました。
作品の要となるのが、「竜」の存在。果たして、現実の世界では誰なのか?ヒントとなる要素はありながらも、最後に明らかになります。その背景に潜む社会問題が、心に痛々しく
突き刺さり、何か手を差し伸べなければならないなと感じさせてくれました。
その他にも社会問題として、SNSによる誹謗中傷といった問題が挙げられています。個人情報が提示されていないので、簡単に相手を批判できます。
そういった攻撃でも立ち向かおうとする鈴の純粋さや行動に勇気をいただきました。
なかなか現実では思い通りにいかなくても、仮想現実で実現できるのもあるかもしれません。引っ込み事案だった鈴が、〇〇のために奔走する姿にも応援したくなりました。
母の水難事故や父との遠い距離感。そういった過去を持ちながらも、仮想現実を機に段々と元気になっていく姿には、読んでいて、こちらも元気にさせてくれました。
現実での舞台は高知県の田舎で、「仁淀川」や「伊野」といた実際にある地名が使われています。
なぜ、ここが選ばれたのかわかりませんが、都市とは違った人の温かみや青春が伝わってきて、「心のゆとり」さを感じました。
ドタバタながらも、高校生たちの友情・恋愛が微笑ましく、安心しながら読めました。
それとは逆に仮想現実で起きる暴動が激しく、目まぐるしかったです。鈴で癒される場面はあるものの、拡散による勢いや竜との対決、誹謗中傷によるスピード感も相まって、全体的にメリハリのある展開になっている印象でした。
そして、「竜」との出会いによって、助けようとする皆の団結力や行動には印象的でした。
映画がまもなく公開されますが、どんな映像になっているのか楽しみです。
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こちらは、映画も観た上での感想となります。
ストーリーは、サマーウォーズに美女と野獣を加えたものというのが一番分かりやすい。
歌は非常に良い。
ミュージカル仕立てで聴こえてくる楽曲は感動を与えてくれる。
仮想空間の造形、アニメーションは日本最高峰。
高知の景観、心象を現す風景、人物の動き素晴らしい
声優も違和感なくハマっており、特にIkura の表現には驚かされた。音楽とは違う才能に気づかされた。
これらの要素で映画館で観る価値は十分にある。
これだけの要素があるのに、全体から感じる感動が薄く感じるのは、脚本の弱さにある。
なぜ、ベルが仮想空間で不法行為をする竜に好意を寄せるのか?
ジャスティンが最後、単純な敵役として描かれるのか?
現実の世界とのリンクで肉付けが必要と思われる所がすっぽり抜けている印象を与えるのが理由に思える。
脚本を練っていれば、傑作の部類に入りそうではあるので何か欠けているという感覚が残るのが残念である。
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ベルという名前、竜ではあるが怪物と姫という組み合わせから『美女と野獣』のようなラブロマンスを想像したら大分様子が違った。
冒頭は『サマーウォーズ』を思わせる電脳世界の紹介で懐かしさを感じたが、そこからは『サマーウォーズ』公開時よりもSNSが発達した現代の事情も加味した世界に。
そこに反映されるものは、決して作られた夢物語だけではなく、現実世界での目をふさいでしまいがちな問題もはらんでくる。
美しい姫が「そばかす」という本体の身体的特徴を活かしたアバターになっているのと、竜の背中に傷があり、その傷が日増しに増えているというのが伏線になる。
前述通り『美女と野獣』的展開を望んでいると、おそらくこの竜の正体には「ええ!?」と肩透かしは食うのではないか。
少なくとも、映画の公式サイトの情報から竜の正体を探るのは不可能に近い。
つまり、この物語は、そんな王道めいた、単純な、予定調和的な話ではない。
この物語は(多少の恋愛・家族愛は絡んでも)根本的なテーマは少女の成長物語であり、現代のある問題や事情にSNSを通じて解決の糸口を探る、その一つの答えを示すものかなと。
そういう点での伏線の張り方は凄かったと思う。
ただどうしても電脳世界が舞台である以上『サマーウォーズ』との比較はされるであろうし、『サマーウォーズ』では主人公とヒロインが結ばれる展開となるため、それと同じ展開を望まれると評価は割れそうな気がする。
これは色々先入観を捨てて読むなり見るなりした方がいいと思う。
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小説を読んで映画を観てみたいなと思いました。きっと文脈では読み取れなかった主人公の表情やいろんな伏線。音楽、描かれていないものが映像で捕捉されていたりするのかなと思いました。
公式サイトを覗いてみました。ベルの歌う音楽こんな曲が流れていたんだなとちょっと感動しました。インターネット上のバーチャルな世界、技術によって世界が大きく変わろうとするときにぴったりの作品ですね。思い浮かべながら読みました。10年後どんな世界になっているんだろうって想像しました。
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サマーウォーズの様なネットの世界観に引き込まれてしまう
『U』という世界で『As』というアカウントを作り、世界の人々と交流できる
その中の1人である孤独な少女と孤独な竜、そして歌
正直、竜の正体には驚いた
えっ?そっちですか!?って苦笑
SNSは好きだけど、それには怖さもある
顔が見えないからこその『悪意』
何がバズって何が炎上するか分からない社会を表しているかのようだなと
ベルちゃんの自殺行為な所業には驚かされてしまう
私なら垢バレした時点で悶絶し、クラスメイトに知られた時点で爆死することが目に見える…
鈴ちゃん、恐ろしいのは完結した先にあるぞーって教えてあげたい
ベルちゃんの歌声を映画で早く聴きたいな
映画が楽しみ!
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富山出身の細田監督の高知県の話だった。
母を失い、歌声を失ってしまった少女。けれど、バーチャルの世界では、自分でも意識しない瞬く間に歌姫になっている。
「サマーウォーズ」と比較されてしまうのかもしれない。あの「オズ」の世界と。サマーウォーズも、ヴァーチャルがインフラをも制御しているような世界で、なお、最後はリアルな対面のつながりが世界を救う物語だった。本作でも、一番の見せ場は”アンヴェール”する場面だろう。匿名性を剝がされてもなお、ただの一般人が注目を浴びるということが、本当に起こるかはさておき、鈴は確かに最初から最後まで、歌をたくさんの人に聞いてもらいたいとは思っていなかった。最後に救われるのも、世界ではない。それに、家族でもない。
最後の対決?の場面も、あえて、シンプルな人と人とのやり取りにしたのではないかとも思う。ネット空間で不特定多数を巻き込んでの大団円を意図的に避けているようにも思える。そのことを、盛り上がりに欠けると指摘することもできる。でも、竜をアンヴェールし、かつ救う(救えたと思いたい)ことが出来たのは、関係ない多数ではなくて関係のない無名の1人だったということなのか。
現実の自分の潜在的な心の痛みとか、内にある能力みたいなものをアバター化してくれる機能があるのは面白かった。また、「U」では誹謗中傷に負けずに真価が正しく評価される…ような描写もあった。ほんとにそんな理想的な機能なんてできるはずないとも思ったが。。
リアルでは負け組で、バーチャルでは無双に活躍するなんてこと、あまり素直には信じられない。私はリアルで人と話すのは苦手だし、ネットで人と仲良くなるほうがたぶんその1万倍は難しいと思っている。
けれど、この物語は、サマーウォーズのような派手さがない分、鈴の等身大の物語という気がして、身近に感じることができた。
これからも同郷の細田さんの作品にはずっと触れていきたいと思った。
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映画のPVをよく見かけるようになり、ドラゴン好きの私としては見過ごせず。映画を見たいなあと思っていたときに、本屋で文庫本を見つけ購入した。
PVを見ている限りでは、ファンタジー要素が強く、女子が好むような、夢見がちな(というと語弊があるかもしれないが、実は私もそちらを期待していた)ストーリーだと思っていた。
が、この書き下ろしを読んでみると、そんな期待は大きく裏切られる。
仮想世界とリアル世界を行き来しながら、多感な時期の1人の少女の「歌」が大きな鍵だ。
孤独を感じて生きている現代人は多いと思うが、本作を読んだり、観ることで、本当はたくさんの人に見守ってもらえているのだ、と気づけるかもしれない。自らが見たくない自分を見つめることが出来たならば。
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あっという間。
この小説では『U』がそうであるように、現代では多様なSNSがもう1人の自分としての居場所をつくってくれ、肯定してくれる誰かと繋がれると思う。
映画での歌のシーンが楽しみ。
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面白かった。面白かったけど、ずっと後方彼氏面してるキャラがいてずっと気になった。私はそういうキャラはすきではないので映像で見たらもっと気になっちゃうだろうなって思った。
前半は微妙。後半のサイバー攻防()は読んでてとても楽しかった。