紙の本
老害因子とは
2021/11/07 18:07
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
執着、孤独感、自己顕示欲の3点。
必要以上に欲にまみれて生きてる人は
将来老害になりやすいとのこと。
この本を読んで思ったのは
とりあえず欲は最小限に!と
人生の行く末を感じた今日この頃
うちの店にも
そんなことも知らんのか!って怒る奴がいるし
若い子ってやーねー。と愚痴る人もいる。
執着に囚われた可哀想な老人とでも思って
心のなかで溜飲を下げようと思う
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アジアでも随一のアンガーマネジメント・コンサルタントだという著者が「怒れる老人」対策を説く。誰にでもある執着・孤独感・自己顕示欲を適度にコントロールすることが肝心だと理解したが、それを自覚できる人ならまぁ大丈夫だけど……
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高齢者が怒りっぽいのは?
1 『身体的な理由』
例 レジで会計をしようとお金を取り出すのに苦労し、手間取っていることに罪悪感を感じ、誤魔化したいために店員に何か文句を言って気を紛らわせようとする
2 『社会的な理由』
例 社会で敬われ、大切にされるはずの存在である自分達が邪険に扱われて良いわけがない…という意識がある
3 『個人的な理由』
例 キーワードは執着、孤独感、自己顕示欲。特に自己顕示欲が強い人にとって、自分の存在が小さくなることは許せない
対処法は?
1 『公共の場でキレる高齢者に対して』
正義感から怒れる人は、「自分は正しい、相手は間違っている」と思い込み「相手を正すことこそ必要なこと」と勘違いしている。
→君子危うきに近寄らず。徹底して関わらない姿勢が基本。
「逃げるは恥だが役に立つ」
2 『パワハラしてくる昭和型上司に対して』
根性論が中心なので、暴言で圧力をかける、気合で何とかしろと無理強いするのが習慣化。
アドバイザー的な存在として、定年後も会社に関わっている人達に多くの昭和型が存在。
→パワハラの正しい知識を身につける。その上で冷静に正しい手続きをとって対処する。
怒りに我を忘れてもいけないし、心が折れてもいけない。
最近の高齢者は怒りっぽいように感じる。本当にそうだろうか?
歳をとると丸くなる人も沢山いるのは、周りを見ればわかります。
怒りっぽくなるのも、ならないのも自分で選ぶことができます。
どうせなら、歳をとったなりの円熟味を醸し出し、誰からもあの人の歳のとり方っていいね、と言われたいですね。
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怒りっぽくなる理由: 身体的、社会的、個人的理由
・身体的理由: 加齢で前頭葉の機能が衰えると感情を抑えられず怒りっぽくなる。また、認知機能の低下による記憶力低下などにより今までできたことができなくなることは大きなストレスとなる。
・社会的理由: 立場の変化、社会での弊害
・個人的理由: 執着、孤独感、自己顕示欲(全て背景には「不安」がある)
・怒られるのは私への攻撃とは限らない。自分に非がなくても怒りをぶつけられることはある。怒りは身を守るためにある感情。
怒りへの対処ステップ
1. リクエストを見つける
2. べきを見つけて、相手に事実を伝える。正論は言わない
3. 相手のマイナス感情を見つけ、寄り添う
4. 関わるか判断する
執着: 執着していることとその度合いを書き出す。「失う事への不安」「過去の自分を失う事への不安」がある。
孤独感: 一人ぼっちへの不安
自己顕示欲: 誰からも必要とされなくなる不安。社会の役に立ちたいという気持ちが強い証。人のために役に立ちたい一方で、出来る事が減ってくる虚しさ。そのことを受け入れられないと、自我の崩壊となり不安から自己顕示欲が強くなる。老いへの抵抗と言える。
ポイント:
⑴自己受容: 最終的には自分で自分を受け入れ、認めなければ満足することはない。それが孤独感を手放す確実な方法。自分で自分を認めるからこそ他者との健全な関係が築ける
何もしない時間をもつこと: 常に何かをしている=意識が対象に向かう。しかし、何もしないという事は、意識の対象がなくなり「孤独感」「不安」を感じる。あえて何もしない時間を持つことで、情報に過敏にならなくなり、何もない事に耐えられるようになる。
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著者はアンガーマネジメントを専門にされている。そのせいか、文章も穏やかで、ひとつひとつが納得して読み進めることができる。
老害因子は「執着度」「孤独感度」「自己顕示欲度」の3つの要素が高い程、老害を引き起こしやすいらしい。気をつけようと思う。
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老害とは、を整理した上で、老害になりそうな人たちの診断や対応も書いてあります。
自分も気をつけなくては、と深く思いました。人生の大敵は、自己顕示欲ですな、、、。
SNSに慣れ切った、自己顕示欲の高い人たちが老害になりそう。そういう意味では、現代社会は老害対策に関しては逆行しているのでは。
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老人がキレる3つの理由の中で、
身体的理由について、なるほどと思った。
たまにスーパーのレジでキレている老人を見かける。それは、老いによりさっさとできないことが増える→レジでお金を出すのに手間取る→スムーズにできない罪悪感→それを誤魔化すために店員さんに文句をつける。
物言えぬ、動かせぬ赤ちゃんが泣き叫ぶのと同じようなものなんだなあと感じたが、さらに読むと、
人は以前できたことができなくなるということに、ひどくストレスを感じる生き物なのだそう。
初めから何もできない赤ちゃんよりも、できていた経験があり、老いによってさまざまなことがスムーズにできなくなった老人のストレスは、計り知れず、それにより怒るのかもしれない。
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さくっと読める本。
怒りっぽくなる要因として、「執着」「孤独感」「自己顕示欲」を挙げていて、セルフチェックがあるのですが、自分が意外と自己顕示欲高めに出たのが意外だった。
こういうネットにわざわざ感想とかアップして、誰かに読んでもらいたいっていう行為自体、自己顕示欲の表れかも知れません。。
よく会議とかで、人の発言に被せてくる人苦手なんですが、ああいうのも自己顕示欲なんだよなと思います。本当にうざい。
処方箋もちゃんとあって、自己顕示欲の場合は、あえて役に立たないことをするだとか、人の話を聞く(これがなかなかできない)とか、そういうものが挙げられていました。
もう老害になっちゃったらあれですが、まだ自分は大丈夫と思ってる人こそ読んだ方がよい一冊かも知れません。