紙の本
マンガを訴訟沙汰にする杉並?武蔵野市?の住民達
2006/05/21 21:50
17人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイバラさんのマンガは相変わらずの絶好調。人気に根負けしたのか、あのケチの毎日新聞も、ようやく毎回オールカラーで連載してくれるようになった。メデタシ、メデタシ。ところがサイバラさんの近辺でめでたくない事件が勃発していると聞いて驚倒した。なんとサイバラさんのご近所から「毎日かあさん」が目の敵にされ、訴訟問題にまで発展しつつあるというのだ。何がもめているかというとサイバラさんが学校の様子を茶化してマンガにしたのがお気に召さないようで「うちの子が馬鹿に見える」「学校が崩壊しているように見える」「学校のことはマンガのネタにするな」「うちのこをマンガに登場させるな」と、まあ、こんな感じなんだそうだ。杉並や武蔵野市には気位ばかり高くて性格の悪い人たちが多く住んでいるという噂はかねてからあったが、どうやら本当のようだ。こういうジョークを解せ無い人たちが住んでいる街は、あまり住みたくないと、この話しを聞いて思った。サイバラさん!負けないでね。表現の自由をまもってね!ガンバレ、サイバラ!
紙の本
ままならないけれど生きていく人生
2006/07/07 07:16
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日新聞連載の育児エッセイ漫画の第三弾。今回も堪能させていただきました。
アルコール依存症でボロボロになった元夫。
その元夫を父として慈しみの対象とすることを決して忘れない無垢な娘。
いつまでたっても成長の兆しが見られず、「餓鬼」という言葉がふさわしい息子。
どこまで本当なのかと思わせるほど、奇妙奇天烈・痛快無比な家族関係を、諧謔的・偽悪的筆致で綴って見せます。
西原の日常には「順風満帆」という単語が一切存在しないかのように、痛ましくも苦いエピソードに彩られています。しかし彼女がそれにクヨクヨ・メソメソすることはありません。そんなことをする誰かを常に激しく侮蔑する彼女は、だからこそ自身に対してもそれを許さないのです。ましてや自分の人生の不具合を誰かのせいにしてしまうような愚行は絶対にしません。えてして現代の多くの人は「誰かのせい」にすることでオノレの人生を正当化し、自分をなんとか保っている場合が多いのですが、本書にはそうしたお話は皆無です。そこに西原の一本芯の通った力強さを感じ、私は清々しい思いを味わいます。
幼い娘が自分の家族の数を幾度も幾度も確認するというエピソードでは、別れて暮らす依存症の父親も常に勘定に入れるというお話が出てきます。娘のその姿を事実として淡々と綴る背後に、かといって娘のために元夫と寄りを戻すつもりのない西原の心も見えますし、そしてまた、娘が人生のままならさを静かに受け止めることを「待っている母」の姿も見える気がします。
人生は思い通りにならないけれど、だからといって生きるに値しないわけではない。そんな言葉をあからさまにではないけれど確かに語りかけてきている西原漫画が私は本当に好きです。
投稿元:
レビューを見る
5/7朝日新聞には、朝日新聞の皆様こんにちは、とばかりに「毎日かあさん/黒心営業編」と題した四コマ漫画入り広告が載っていた。読ませるなあ、本当に上手い。笑った。さてそんな3巻、子供に対する観察眼は相変わらず鋭く優しい。そして、そんな子供を持つ「おかあさん」たちへも今回さらに。おかあさんは「おかあさん」でもあるけど「人間」であり「個人」でもある、という基本を素直に教えられる、貴重な新聞連載漫画である。
投稿元:
レビューを見る
サイバラ母さん、大概のことに動じなくなり、貫禄つきました。『毎日新聞』連載「毎日かあさん」第3弾
子の親として子供に対する遠慮会釈ない観察眼は健在です。
厳しい観察眼の間に愛情が見え隠れしていて、そういった母親としての西原氏を見てみたい方にお勧めの1冊です。
投稿元:
レビューを見る
1〜3巻読みました。
手塚治虫文化賞受賞作品です。
読み応えはすごくありました。が、やはりちょっと絵が苦手かも…。男の子の母はこんなにも大変なのかと、冷や汗が…。
投稿元:
レビューを見る
これも、図書館職員内の内輪のつてで借りました!今まで西原 理恵子って読んだことなかったのだけど、面白いですねー。声出して笑った。特に、おばかなお子さん(男の子)の話が馬鹿すぎて、でも本当の子どもってこういう風なんだなーと思ってすごく好きです。
投稿元:
レビューを見る
デビュー以来次々と新しい題材にチャレンジしてますね。そのバイタルティに脱帽。内容は、西原が子育てしてるって時点で面白くないわけがない。ていうかこれ新聞連載なのか!びっくり。以下続刊中。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとは成長して,お昼寝できるようになったかな?って,そんなのムリムリ!独創的な息子さんの遊びと,ますますお父さんを操る(?)のが上手くなってく娘さん。ほんとに上手いよ,この娘さん。見習いたい!一番好きなエピソードは,「あたし達友達?」っていうお母さんの言葉。女って,いつから友達がいなくなるんやろうね。
投稿元:
レビューを見る
慣れているのかいないのか、傍若無人な子供と、それに輪をかけて破天荒な母親の(恐らく)ノンフィクション。
投稿元:
レビューを見る
長生村も持ってるじゃないか!よくやった!〜息子はまだバカで,2年生になっても繰り下がりの引き算が出来ない。娘は最早保育園は行く必要なしと云う。そして,別れた亭主は酒を呑まずに生き残る可能性は20%だと云われる〜娘は自分とよく似ているのだろう。息子は父親似か? この後で前の亭主が亡くなってしまうのは既に読んでいる。父親の名は,廃屋となった祖母の家を見に行って初めて知ったというのは悲しすぎる。不幸が連鎖するのだろうか。金持ちは金持ち(又は毒にならない人間)と縁続きになって,より財産を殖やし,貧乏(又は不幸)な者は互いを傷つけ合って,より貧乏(又は不幸)になる・・・って気がしてならない。シンデレラ・ストーリーに惹かれるのは滅多にあることではないからなのだろう。今,奥方が見ている韓国ドラマは困難を克服して玉の輿に乗る女の子の物語。それを横目で見て考えた
投稿元:
レビューを見る
素直に気持ちよくおバカをまっすぐに育てている長男と、生まれながらに女である娘(このあたりの理論は下の「悪女の人生相談」と合わせて読むと面白い)と、アル中の元夫との愛のある日々が心を打つ。3分の1ぐらいのとこからずっと泣き笑いで、涙と鼻水が止まらなくなった。「ちょーイケてる自転車とブリブリのドレス♪」と歌う母(しかも音痴)の、愛情のなんという深さでしょう。
投稿元:
レビューを見る
「今日は 家族でごはんが たべられて うれしかった。」
前から話題になっていたけれど、ちゃんとこうやって読むのははじめての「毎日かあさん」。
面白かった!!!
日常のなんてことないことも、西原さんの手にかかればどんどん面白いことになってしまう。
いや、本当に面白いのか。
毒、的なところもあるのだけれど、その眼差しは常に優しくて家族への愛に溢れている。
今回は、他にもやなせたかしさんとの対談や、谷川俊太郎さんの詩、帯にはエイミーの文などなど。
私にとってツボな1冊。
他の巻も読みたい読みたい!!!
【12/30読了・初読・家族蔵書】
投稿元:
レビューを見る
うんうんとうなづくこと、がはは!と笑うこと多し!
共感しまくりでした!
他の人のレビュー見ると育児に対する辛口意見もあるけど
私はサイバラ派子育てかも?
そして、近しい存在ならば
絶対 仲良くなってる…そんな気がする
ピカチューww
投稿元:
レビューを見る
西原家の日常がとてもおかしく、時にはホロリと感動的に描かれていてとても面白い。
息子と娘のキャラ面白過ぎるやろ。
ウチは毎日新聞をとっているので、この作品が掲載される毎週日曜を楽しみにしている。
絵のタッチには好き嫌いあると思うけれど、そんなん関係ないくらいおすすめ。
投稿元:
レビューを見る
「毎日かあさん」を読むきっかけになったシンガポールのプールのエピソードがこの巻に載っていました。毎々読んでも笑える。
4日間ウォータースライダーすべりまくりのロシア人少年ミーシャに「いーかげんにしなさーーーい」と叫んでいると思われるロシア人母。言葉はわからなくても何を言っているか大方の察しが付くというところで爆笑。
かとおもえばバイキングでナンを10枚近く取ってきて父親に怒られているインド人少年とか・・・国は違っても男の子のやんちゃはどうやら万国共通らしい(笑)