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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これからの社会の分析が、新しい視点でわかりやすかったです。今までの生き方にとらわれないで、素晴らしかったです。
紙の本
サボることを、まじめに考えてみる
2022/01/09 16:26
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
アナキズム研究の栗原康さんが、今の社会で当然とされている「労働」について、アナキズムの視点から一石を投じる論考。
結構難しい内容(思想・哲学)のはずなのだが、栗原さんのファンキーな書きっぷりにぐいぐい引き込まれ(時々ついていけないが)、自分(の生活)に引き付けて考えられる。
国家や制度といった枠組みに乗っかっていろいろお任せしてしまえば、自分でいろいろ考えずに済んで楽なことが多いかもしれない。でも、その制度のせいでイに添わない何かを強制され、しんどいこともある。
私たちが当たり前だと思っている(思わされている)国家や制度や働くということまで、いったん立ち止まって考えてみる―。いのちある人間として、それは当たり前なのか?と疑ってみる。そんな自立/自発が求められているのだと痛感させられた。
紙の本
アメノウズメと海賊
2021/12/02 16:11
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
損得勘定、見返り、恩返しといった発想自体がふっとばされる相互扶助や自分の理想に縛られない白紙主義といった考え方を支持しつつ、はたらかないでたらふく食べたいと叫んでいる大学講師のお話。
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手に取る前に思い描いていた内容とは違っていて、特に最初の方は戸惑い、読むの止めるかと思ったものの気づけば最後まで読んでいました。
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こんなに熱い本を初めて読んだ。
筆者の栗原さんの言葉を使えば、共鳴して、震えた。
アナキストとか、資本主義の奴隷とか、よくわからない。でも、間違いなく、私は一般常識(と思い込んでいるもの)とか、敷かれたレールとか、古き良きとか、あるかもわからない将来とか、そういうものに縛られて生きていたことがわかった。そのために今我慢しちゃあだめだよねってことも、頭ではわかった。(実行に移せるかはこれから。)
個人的には、ちょっと熱すぎて共感できない部分があった。暴動を、反逆を、破壊を、やれやれ!というような書き方はあまり好きではないな。まあ、言いたいことを我慢して、何もしないのは良くないけど。
労働について根本的に考えてみたことがない人、働くこと自体やだなって思ってる人、よかったら読んでみてください。
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衝撃的でした。最近の働き方改革の関係かなあと思っていたら、油断した。コテコテのアナキストですね。こんな方がいらっしゃったとは驚きです。大杉栄も、甘粕事件も初めて知りました。資本主義が絶対だと思っていたら世代なので、新鮮でした。斎藤幸平さんの人新世の資本論とあわせて読んだので衝撃2倍でした。
警察署や機械を破壊しようとは思いませんが、将来のために今が犠牲になっているというのは共感します。
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なぜいまオイスターなのですか?
オイスター食いてえだろう
梁塵秘抄
遊びをせむとや生まれけむ、戯れせむとや生まれけむ、遊ぶ子どもの声聞けば、我が身さへこそ揺るがるれ。
遊んでいないのは生きていないのとおなじことだ。
はしゃいでいないのはいきていないのとおなじことだ。
遊ぶ子どもの声を聞けば、わたしのこの体が揺るがされてしまう。
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資本主義は現代の奴隷制というべき制度。
初期の労働契約は奴隷の貸し出し。
船上は合法的な無法空間。
コロナでヨーロッパはロックダウン。ドイツでは3日で60万円振り込まれたという。
ラッタイド運動=機械取り壊し。窃盗ですら死刑になった。
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今、私が読むべき本だったと思う。「仕事」「お金」について、今までで一番考えている時だから。資本主義にスッポリはまり込んでいる。なかなかその外に出ることができない。悲しいなぁ。
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抗い難い魅力のある不思議な本。幸福の科学の映画の話もチラッと出てくる。千眼美子の舞台挨拶までチェックしていたのがすごい。
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勢いのある文章がテンポ良く大層アナーキーで面白かったな…面白かったというのはどういう層に薦めればいいのかな…。海賊といきなりオイスターと千代田の松が折れる初夢とヴァージニア・ウルフのエピソードが面白かったな…いや、どの章にも面白いエピソードがあったな…と思い起こしています。ランボー怒りのハリエット、カキ食いてえだろう(備忘メモ)
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過激な言葉が使われているせいで、はじめは抵抗を感じる。それが一章読む毎に、アナキストの主張に自分の理解が追いついていくのがわかる。読み終わって、すごくシンプルな主張だったのだと知った。
世の中のべき論は、資本主義社会のルールであるだけで、やらなくていい事があふれてる。もっと本能に忠実になっていい。
社会についていけず疎外感を感じたときに読めば、答えが載ってるわけではないけど、楽になる人がいるんじゃないかな。
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ガツンと固定観念(常識観)に殴り掛かってきて相対化してくれた。不知の自覚。ガンガンガン。産み落とされそのままベルトコンベアに乗せられていつのまにやら資本主義の奴隷になっていたようだ。ヘコヘコヘコ。そのことに気づけた。周りを見れば奴隷になっていることに気づかない老若男女が学歴だのキャリアマネジメントだの資本主義が作った奴隷路線を自発的に嬉々として自己欺瞞しながら走っている。落ちぶれたものは爆弾でドカンと四散していく。ドカンドカン。ぎゃぁぁぁ。筆者の筆致を真似て感想書いてみた。なむさんなむさん南無阿弥陀仏。
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いつも勢いがあってとても楽しく読む。いかに自分の生を拡張させることができるか、拡張を邪魔する社会からは抜け出し、やっつけちゃえと楽しく説く。世界史の流れもあってわかりやすい。今回、アナキズムというのは無政府主義ではなく、無支配主義というのに納得した。無政府主義を目指す団体がそこで支配的な階層を作ってしまうと、それはアナキズムから離れる、というのがわかりやすい。学校なども支配的な閉鎖環境ならつぶす対象となる。常に駄々をこねたい。
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よりよい家庭、よりよい老後のために、今を犠牲にして会社のために働かされる。おのずと怠けるサボタージュで、あたりまえだと思わされてきた労働の未来から自分の身体をズラしていく。それを許さない社会の権力装置を破壊する。
働かざる者食うべからず。資本主義が奴隷制度のようなものというのは、そうかもしれないと思いました。その代替はあるのでしょうか。