持ちつ持たれつの社会
2021/10/27 23:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
投票率の低下が招く政治の腐敗も、背景にはあるようですね。ポスト・コロナの社会の在り方や、人との繋がりの大切さを認識させられました。
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なんかギリガンはもとより、ノディングスみたいな保守的なタイプとはぜんぜん違うタイプの人々。新手の共産主義やアナーキズプっぽい感じだけど具体的にどういうことをしたいのかはよくわからんところがある。まあ「宣言」だから。
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自己責任とは真逆の思想信条。緩やかにお互い協力しながら。私有より共有、正義より関係、脱パターナリズム、などなど、いろいろ考える。
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いまの新自由主義はケアされるべき人たちがいかに排除され搾取され続けてきたことか。ケアに満ちた世界にするためにはどうしたら良いかを提起しているのがこの著書。
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ギリガンの「ケアの倫理」と、その後の論争や発展については巻末の訳者解説がわかりやすい。「発達心理学」的学説として出発したものが、フェミニズムと結びつき、そしてロールズの正義論に対して、排除されてきた脆弱な人たちへと関心ウィ炉が手のがキティで、そこから政治的なものへと発展させたのがトロントという大雑把な理解。「ケアの理論は新しい社会構想を示すとと同時に、私たち一人ひろの行き方を問い直す倫理でもあり続ける」ものであり、小さな実践を積み重ねていくことが必要なのだろう。その意味では労働者協同組合や医療生協の実践などは大事だし、自治体レベルでは杉並区の取り組みは今後、注目すべきことだろう。
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ケアが瓦解されることで自分を守りたい、
と言う思想が生まれるのは当然。
それが排外主義や自民族中心主義を生む。
その理論が序章で語られる意味は大きい。
第一波フェミニズム 参政権
第二波フェミニズム 性暴力や中絶などあらゆる権利
第三波フェミニズム 白人女性以外にも拡がる
第四波フェミニズム インターセクショナリティやSNSなど
P.96 結局解決策は地域に根ざした民主主義。その事例としてのプレストン市議会やバルセロナコモンズ。
情深い資本主義、ケア・フィックスともに表面的な、いわゆるケア・ウォッシング
インソーシング:ふたたび自らの手に戻す。水道民営化からの揺り戻しなど。
P.108 世代間闘争。上の世代の責任を負わされた若者たち。
P.172 コンヴィヴィアルな文化、実感的コスモポリタニズム
P.192 ケアの倫理の思考方法は道徳的に低次なものとみなされ、関係性に関心を向けることは人間の強みというより、むしろ女性の弱みとして現れてまうのである
P.193 ケアの倫理それ自体がいかにして支配的権力の一形態としても作用しうるのかについても注意深く。
P.200 人と環境とが複雑に相互依存し合うことで社会は構成される
P.205 新自由主義はナショナリズムを書き換え、うまく順応させる。その危うさ。