いにしえの人達が観た太陽・月・星
2021/09/28 16:10
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代文明の遺跡を見た時、古代の人達はどのようにしてこれらを造ったのだろうか?どうやって東西南北を計測したのだろうか?季節の自然事象をどのようにして捉えていたのだろうかと疑問を考える。それらの疑問を天文学の立場から解決した一冊。著者は国立天文台の現役教授。世界の遺跡や航海術、日本の古墳から発見された壁画を例に解説している。古天文学という学問があることを初めて知った。天文学の初歩知識も学べる。古代の人は太陽・月・星を眺め観測し計算して、それを建築のため移動の為、生きる為に使っていた。結論は明快。でも月や星を眺めるにはロマンがあった方が良いのかもしれない。
暦の雑学が特に面白かったです
2021/09/09 11:07
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙の星と、古代の人間はどのように関わって来たのかを、薄い紙幅で著わした1冊です。
クイズに出題されそうな雑学が、たくさん詰まっています。個人的には、暦に関する雑学が特に面白かったです。当書を読んでかなり雑学力がつきました。
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国立天文台の渡部副台長の本は見かけると手に取っているように思います。この本では古代の遺跡などが天体の動きと関連があるのではないかという仮説を追いかける古天文学をテーマにしています。この分野、昔の星の並びをコンピューターでシミュレーション出来るようになってから一気に発展しましたね。
それにしても藤ノ木古墳に描かれた星図は、いったいいつの時代の空を描いたものなんでしょうね。というか、いつの時代に描かれたものなのかを検討できる精度で描かれているのも凄いことです。
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早大オープンカレッジで行われていた著者による講座がこの古天文学的なものだった。そちらではゴールデンハットとかちょっと怪しげ?なものまで取り上げられていてなかなか面白かった。この本はプリマー新書ということで割とまともな内容。それでもあまり一般には見られない古代文明など天文学と歴史学との狭間の話は面白い。(物理的な部分はスルーしたけど)
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天文学には地学とか物理とか?が必要で、文系の自分はついていくだけでも大変でした。でも、よく考えて読みました。面白かったです!
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天文学と考古学との分野間の関わりに焦点を当てた「古天文学」の概要について述べた本。
はじめにに「いにしえの人たちが星座をどのように眺め、何を見出してきたのか、歴史上の遺跡や個記録を手掛かりに読み解いてみる研究分野です」と、明確に書いてあり、テンション上がりました。
醍醐味だなと思った内容が、ピラミッドの東西南北を正確に測ると、少しずつずれており、いままではちょっとずつズレていることは何かで知っていましたが、実は歳差による天の北極の位置のずれを表した直線状に、それぞれのピラミッドの方向のズレが乗っていたので、古代エジプト人たちは星を使ってピラミッドの東西南北を計測していたことが考えれる、というもの。考古学者が決めれられるピラミッドの建造年はかなり幅がありますが、どの方向を真北(天の北極)としてピラミッドの方位を決めたかが分かれば、逆にピラミッドを設計した時の年が算出できるというところですね。少し残念だったのは、具体的な◎◎ピラミッドは、この方法であれば、何年前、という記載がなかったことですが、こういう融合領域の話はワクワクします。
そしてメインと言えるのが、キトラ古墳に書かれていた星縮図ですね。西暦384年±139年、キトラ古墳が作られたのは7世紀から8世紀なので、この星図ができてから200~300年たって、持ち込まれてきたものだろうということ。あと緯度は33.7度±0.7度ということで、長安、洛陽あたり(明日香も入るが当時の日本は天体観測はおこなわれなかったので違うだろうとのこと)、という推測が立つようです。詳細は本文を参照のこと。
古天文学が何に役に立つか、と言われればきっと役に立つことは少ないでしょう。しかし、知りたいから研究するというだけでいいんだよな、研究は、と思いつつ、続編を期待して閉じました。
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ポリネシア地域の航海術について知りたくて購入。
太平洋地域の海洋文化について勉強中のため、大変参考になった。
ポリネシア地域以外にも、日本やマヤ、エジプトなど様々な地域の星の活用が書かれており、他地域の文明と星の関係を比較して読むことができてよかった。
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古代エジプト文明やマヤ文明などの古代文明と星座の関わりについて記した本。
天文学の視点から考古学を究める学問、古天文学について学ぶことができる。
天文学だけでなく、文化財にも興味を持つことができる。
特にキトラ古墳の天文図は世界現存最古の天文図であり貴重で、とても正確であることに驚いた。