紙の本
やっぱり
2021/09/26 20:37
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投稿者:がんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
描かれている内容は全く違うけれど、前作の”町田くんの世界”同様、この先生の描き出すマンガの空気感が好きだな。
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ストーリーテラー
2021/09/12 12:17
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
淡い淡彩画のような画風と、ゆっくりとしたそれでいて温かいストーリー展開は「町田くんの世界」をそのまま引き継いでいる。この作品はそれに加えて思春期の焦りや鬱屈した感情をしっかり描き出している。次回以降が楽しみな作品である。
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中間子の悲哀
2021/01/14 22:15
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
めっちゃ優秀な兄、超イケメンの弟に挟まれた悠人は兄と同じ中学に入ったもののそこでは落ちこぼれ。
中学生にしてこの先ずっと落ちこぼれとして生きていくのかと凹んでいる悠人がかわいいw
母親を亡くしているのになぜかあっけらかんとしている琥珀。
湿っぽくないのが良いです。
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「町田くんの世界」の安藤ゆきの新作。
青年誌に移るときいて期待半分、不安半分だったけど、特に青年誌だからという感じでもない今までと変わらない作風。展開はゆっくりめで1巻の終わりでようやく話が動き始めるのかなという雰囲気。続きに期待。
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分からない数だけ、不安は募ります。分からないことが分かれば、そういった不安も解消出来るのでしょうけど、怖がりな僕は、秘密基地、映画、漫画、ゲーム…そういった攻撃性のない分かりやすいもので自分を囲い、攻撃してくる世の中に対して、盾を構え続けていたように思います。
人間社会の中で生きている以上、他人と付き合わずに生きることは出来ません。けれど、身の丈に合わない付き合いをすれば、身を滅ぼします。自分を守るためにも、人との距離感が大切だと思っていて、この漫画は、その距離感の心地よさを感じさせてくれました。
主人公とお姉さんの付き合いを眺めながら、子供の頃に作った秘密基地を、ふと思い出していました。続きが楽しみです。
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主人公の少年の心境は、誰もが一度は感じるものなのでは。周りはみんな優秀、あれ、自分って思ってたよりも普通の人間...?
安藤ゆきさんの作品は、暗ーく重ーくなりそうな話を、さらっと温かく描いてるのがすごく好き。
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安藤ゆきの描く、優しいまなざしが好きです。
安藤ゆき『地図にない場所』(集英社)
中学生にして「人生終わった」と絶望する悠人と、母親が亡くなり、プロのバレリーナを引退したお隣さん・琥珀が、地元で都市伝説となっている『地図にない場所』を探しに行く、ご近所散策物語。
悠人が琥珀に近づいたのは、「オレより終わったやつが見たい」という動機なのですが、これって、落ちているときに2ちゃんのアンチスレ見たり、SNSで叩かれてる芸能人をエゴサするのと同じ心理だよなあと思い、妙に共感してしまいました。
そんな邪なキッカケではあったものの、2人が打ち解けていくうちに、琥珀の影の部分や、それを経験したからこそのあたたかい言葉の数々にハッとさせられます。
周りの優しい人たちの、ときに無自覚で残酷な言葉の入れ込み方がほんと秀逸。
読みながら癒されたり、チクッと刺されたり……
青年誌の連載でも、安藤ゆきワールドは健在です。