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するどい問題提起の本。
日本百名山などで登山をする人もおおい。私も山好きの一人。私たちが使っている登山道を整備しているのは、誰?
北アルプスでは各山小屋が分担して、登山道の整備をしている。山小屋の位置づけとして、宿機能だけではない登山者保護に類する仕事もある。かといって補助金がたくさんでているわけでもない。山小屋が自助努力の中で、金も労働もだしている。
山小屋へ物資を輸送するヘリコプター。かつては競争原理も働いていたが、今は1,2社が頑張っていて価格も高い。危険や高度資格が伴う山岳パイロットはそもそも育成も難しい。数年前に救助ヘリが遭難したり、ヘリ故障で数週間飛ばなくなったときは、歩荷で運びあげる必要もあった。
北アルプスの中で公共機能を担う山小屋への補助がない中、コロナで宿泊制限が必要で、収入も激減。
山好きの一人として、読んでいて辛くなるとともに、現状を変える必要性をひしひしと感じた。
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近自然工法による登山道整備で、浸食そのものも復元の作用に転換できる。
登山道の整備は営業小屋の機能にはない。協力だけ。
自然公園法の登山道を整備する義務がある事業執行者がいない登山道が多い。営業小屋が担っている。
未執行だと、誰も登山道を直せない。
山小屋は、営業上の理由から周辺の登山道を整備している。
2010年の事業仕分けで、山のトイレの補助制度が廃止された。強い反発で2011年に復活。
世界遺産に登録されると外圧により整備することになり、国立公園ではその仕組みができない。
イエローストーン国立公園の発見。最初は信じられなかった。
国立公園は、アメリカ人が発明した唯一の世界に自慢できるもの。
シエラクラブ=エマーソン、ソロー、ミューアに引き継がれた自然思想が具現化したもの。
雲ノ平山荘=日本建築の良さを生かして再建築。
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ヘリコプターの問題、トイレの問題、登山道の問題、これらは重要で公共性もあるのだが、今までは全て民間の山小屋の努力でなんとかしてきた。しかし、近年登山者の減少等によりいよいよ破綻し始めている状況がある。山を楽しめる背景というのは山好きは知っておくべきであろう。
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ヘリ問題は何となく知っていたが、山小屋(というより日本の山)を取り巻く状況がこんなにボロボロな状態だとは知らなかった。