中学受験生の親の必読書
2021/12/24 14:29
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投稿者:YUKO - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまではやってないと思う人が多いだろうが、少なからず円佳の言動に自分を重ねて辛くなりながらも、気になって読み進めた。
低学年では優秀だった我が子が高学年になった時にはいつの間にか成績低迷、クラス落ちや後から参戦してきた友達に抜かれる時の母の心情がリアルに感じられる。
最後のシーンで涙。
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投稿者:かんぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る
わが子の中学受験を検討しているが、私自身に経験がなく受験を控えた生活が想像ができずにいた。すると決めていいのか悩み、踏み込めずにいる。
そんな時に書店で目にした一冊。
中学受験のリアル
中学受験頻出作家の作品
との帯。
お金も時間もかけた分、途中でやめる決断が難しい。
難関校合格という結果が欲しい。対価を求めてしまう。
周りを意識しせずにはいられない世界。
素敵な親子関係が、素直な子どもの心が、崩れていく過程が怖い。
読んでいて苦しくなる場面もありますが、親として共感できるポイントもあり、
中学受験に参入する前に読むことができて良かったと思える作品です。
中学受験を考えている親はまず読むべし
2022/07/28 08:13
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投稿者:あゆみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学受験を考えている親はまず読むべし!
これに尽きます。
主人公の母親は、やってはいけない言動のオンパレードですが、これ、私の母親もそうだったなあ、と。
中学受験の親の言動は、今も昔もそう変わらないんだなと。。
そして、たとえ中学受験・大学受験で志望校合格を手に入れても、親が教育虐待まがいの事をやっていたら、その後の親子関係は拗れたままだと警鐘を鳴らしています。
中学受験の世界に身をおけば、誰しも主人公の親の様に陥ってしまう可能性はあるという事です。
だからこそ、この作品がストッパーになればいいなと切に願います。
リアルすぎて怖い
2022/03/14 08:31
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投稿者:柴犬花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供が中学受験勉強中なので買いました。あまりにリアルすぎて怖かったです。子供への態度の反面教師になりました。
翼の翼が折れなくて良かった
2022/10/28 16:04
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投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る
翼の翼が折れる寸前、両親が気付いて、翼の翼を守ることができて、良かった。翼氏は、きっと、有意義な学校生活を送ることができるだろうなと思った。
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話を読むことで、中学受験の怖さが分かった気がするけど、実際のところは、どうなのだろうと思った。塾から表情なく出てくる子どもたちの姿を見ていると、やはり寂しい気持ちになりがちです。
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投稿者:腹回りの贅肉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「この本に出てくる母親はNG行動ばかり」「ラストを除いて中学受験のリアルが描かれている」「入塾前に保護者全員に配るべき」といった口コミを見て気になって購入。一気読みした。毒々しい苦い気持ちになりますが、反面教師として手元に置いておこうと思います。親が子どもを誘導するようなところなど、別に中学受験に限った話ではなく、子どもに対しこのような接し方は良くないなと感じさせるものが多かった。
中学受験の親向け
2024/03/18 05:40
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投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学受験を(あまり)検討せず、試しに受けたテストが高評価だったことから塾に通わせだした母親が、子供が優秀なゆえに悩み苦しみ、子供を苦しめた物語でした。
具体的な解決策があやふやな印象で、イマイチに感じました。
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中学受験を題材にした小説ということで、子供の中受時代を思い出しながら懐かしく読んだ。
無料で気軽に受けられる塾主催の全国一斉テスト。嫌ならいつでもやめればいいと思いながら、軽い気持ちで足を踏み入れたが最後、コンコルド効果(初めて知りました。)、プライド、見栄などから容易には抜け出せなくなる中受の世界。
子供のためと言いながら、親が子供の光を奪っていく恐ろしさ。
ママ友達との探り合いのような会話、テストの結果に一喜一憂するなと言われながらそうせずにはおれない心情、子供へのプレッシャー。。。
なかなか胸が痛くなる内容に、次第に気持ちが沈んでいく。
主人公の母親が子供だけでなく、自らをも追い込んでいく過程に息が詰まる。父親が参戦してきたあたりから、逃げ場がなくなる翼が行き着く悲劇。
終盤、最悪の状況に至る直前で円佳が夫に訴えかけるシーンが圧巻。
選択肢は2つじゃなく、景色は360度広がっているということに気づけて本当によかった。
「翼の翼はただ健やかにそこにあった」という言葉には涙が止まりませんでした。
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なぜ我が子のことになると、こんなにも苦しいの? ひとり息子の中学受験挑戦。塾に、ライバルに、保護者達に振り回され、世間の噂に、家族に、自分自身のプライドに絡め取られていく。過熱する親の心情を余すところなく描いた、凄まじき家族小説。
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中受母経験者としては非常に息苦しく、第二章まではいやいや読んだ。第3章からは涙涙。子どもには読ませたくない(苦笑
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親子の受験戦争
あらすじから相当な期待をしてよんだにもかかわらず、その期待を超える壮絶なお受験ドラマだった。
息子の成績に一喜一憂し過度なプレッシャーと期待が自制できなくなる親と、その期待に応えることでしか自分を保てなくなる子供の様子を母親目線で描くいていく。
存在だけで愛しいと息子を愛でながらも、次の瞬間には、成績や周囲の声に振り回され、愛おしいはずの息子に強い憤りを感じ激しく叱咤する。その繰り返しが息を呑むほどリアルで壮絶。
受験が近づくほど、視野が狭くなり、人生を偏差値の高い中学に行けるかいけないかでしか測れなくなっていく。その描写に大学受験の自分を見ているようで涙を出た。
『私立に行かないとホームレスになるかもしれない』という翼の言葉がとても印象的。
小学生にとって家族と塾は世界のすべてであって、そこで話される選択肢以外は脱落と思うのも無理もない。それがこの一言に凝縮されていた。
わたしはこの母親のようになるだろうな。過度なプレッシャーは子供の翼を折ると理解しながらも自分を制御できず、『将来の子供の人生のため』に教育ママになっちゃうんだろうな。
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林真理子さんの小説8050に続いて、一気読みしてしまいました。
小説8050の読後からすぐに読んだので、サイドストーリーを読んでいるかのような錯覚に陥りました。
翼くんがとても痛々しい。。。両親も幼くて、読みながら『あ~』『もう』と一人言を呟いていました。
受験という重圧がとても伝わってきて、ラストは私も翼くんママと一緒に吐きそうでした。
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昨今、中学受験の闇や、潰れてしまう子供の悲惨さばかりが取り沙汰されるが、小学生が高い目標をもって進んでいくその経験は悪いことばかりでは無いと思う。
この作品でも小学6年生である翼が、自分の実力以上のことを父親に強いられ、日々高い成果を求められながらもそれに応えられないという現実と、親に愛して欲しいという子供の切実な想いがうまく噛み合わず、親子共々絡み合うように堕ちて行く様が描かれるが、それが大袈裟ではなく実際にそういった家庭が実在している現実を思うと本当に切ない。
こういった小説を読めば読むほど、受験はスポーツに近いなと思う。
挑むのであれば、家族としての強い土台が必要だ。子供の希望を第一に、夫婦の認識をすり合わせつつ金銭的な事もしっかりシュミレーションする。そして「退くも勇気」という精神を忘れずに家族が一丸となることで、合否という結果以上に様々なものを得られる貴重な経験になるんじゃないだろうか。
こういった作品は戒めとして、色んな人に読んでほしい。
内容が内容だけに心を抉られすぎて、小説として面白かったのかどうかの判断が難しい。
希望のある中学受験が、世の中にもっともっと増えますように。
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8歳、10歳、そして12歳の翼少年の中受が描かれた1冊。よく描かれていて我が家のことも思い出しながら、心が張り裂けそうな気分で読み勧めました。
長男のときは親子ともども無邪気に始めてしまった。でもそれが長男の翼をもぎ取ってしまっていたかもしれない。幸いにしてうちは、家出したりそこまでなかったけど、知らず知らずに子どもを傷つけてしまったんだろうなーと思う。次男が4年生になって受験だなんて言ってるけど、どうせ勉強しないんだし、今度はもうやるだけやってみようか、とは言わない。
それはさておき、素晴らしい作品でした。