引き込まれました
2021/07/05 21:47
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投稿者:ふわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。学生時代の空気感をリアルに表現していて、自身の過去の黒歴史も抉り出されるようでとても読み応えがありました。
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投稿者:くまこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい蛍と底辺の3人の心の闇 それぞれの繋がり
あっという間に読んでしまいました
オタクという存在
2024/07/21 03:36
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、オタクという存在が大きな影響を持っている。しかも概ね悪い意味で。
あとがきを読むまでは作者はオタクが嫌いなのかと思っていたほど、オタクに対して辛辣。
なので読むのには少し勇気が必要、お話そのものは個人的には面白いと思うので、こっそりとおすすめはしたい。
黒歴史シリーズとやらは読み続けていきたい。
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チレンちゃん、デビューした時すごく好きだったんだけど、私年取ったんだろうな。そこまで感情移入できず、とっ散らかっていて、あまりうまいとは思えなかったかな。
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ーーーみんな誰かを殺したいほど羨ましい。
美少女である蛍と三人のオタクの物語。
一人称で書かれており読みやすい。
少女達のじっとりとした物語を想像していたが、割とラノベ寄りでキャラクター性と伏線回収が重視されていると感じた。
個人的にはもっとじめっとした陰鬱な雰囲気が良かったかな。
蛍に絶望と中途半端な救済を与えず、煌々と輝く光で勝ち誇ってほしかった。
少女だった私は……、
母のグラタンがもう一度食べたかった。
ただ、それだけだった。
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全員の見事にやな感じが素晴らしい。全てがちょっとずつ奪われていく。これを蛍が意図的にやっててくれたらもっとやな感じでよかった。
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オタクに侮蔑の眼差しが注がれていたであろう数年前を採用している。時代設定を2007年にしたのは保険をかけたのかなと思った。五十嵐や大川ほどオタクではないが、ある人物の化けの皮が剥がれた際は何とも言えない不快感が募った。オタクの存在否定を並べ立てている為、何かのオタクである方は心して読んでください。
余白がなく、裏設定を盛り込みすぎでうまくいきすぎている点が評価下落の要因です。『これは花子による花子のため花物語』が綺麗なストーリーラインで良かったので、期待からの反動が大きかったに違いない。R-18文学賞出身の著者なので、本当は今作のようなものを書きたいのではないかと思い至った。
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カースト底辺で生きるオタク女子達と美少女転校生『蛍』
女子同士が絡む独特の本音と建前、深まる謎に高揚し、ラスト一文にはしてやられました。
辛い現実や環境から逃避し、違う世界に没頭するしかなかったオタク達のアイデンティティと、自分に無い美への強い憧れをもつ虚しい気持ちがとても共感できた。
ミステリとしても秀逸。
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ある美少女、蛍が転校してきて、なぜか生物部の3人の冴えないオタク達と仲良くする。蛍の行動に訳はあるか、ないか。しかしある日、蛍は死んでしまう。うん、なんと言うか、みんなオカシイ(笑) でも、みんなただ愛され愛したかった。その歯車がうまくいかない。正直、どうすればみんな救われたのか。ほんと、親が悪いよ、なんとかせーよって思う。
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素直に面白い、と感じた。
読み終わってからまたパラパラと読み返した。
綺麗でかわいい蛍ちゃん。そんな蛍がオタクとお友だちになっていって、ゆっくりだけど、確実に侵食?していく感じがゾクゾク。そして後半からのあの畳み掛けてくる展開!
見事に繋がっていて、「運命」って本当にあるのかなぁ、と思いました。。にしては繋がり過ぎな気もするけど?
私自身イヤミス が好きなので楽しめた。
オタクって今でこそ文化の様に扱われているけど、この時の年代って、この本のように、「キモい」って言われてたなぁ…と思い出した。
女の子達のそれぞれの心情が丁寧に描かれていて、本当は誰も悪くないのにな、どうして幸せになれなかったんだろうか…、と悲しくなりつつ。余韻に浸る物語でした。
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女子校を舞台にしたイヤミスと分類できるかな。どう話が転がっていくのか、先が気になり一気読み。面白い作品でした。
以前「花子」のお話を読んだときは綺麗な心を見た気がしたのだけど、今回の作品はストレートに女子の悪意が描かれているように感じた。様々登場人物の背景や出来事はあるのだけど、抱く悪意自体非常にストレート。若者が抱く感情はもっと複雑で、理解もできないものかと思っているのだけど、案外そうでもないのかもしれないですね。
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転校してきた可愛い女の子の「蛍」を同じオタクと思い仲良くしていた生物部の3人が「蛍」を亡くしてしまったことによって〜みたいな感じかなと思っていたら大違いでした笑
女の子というかこの世代ならではの悩みとかが凄い気持ち悪く書かれてて読んでて面白かったです。
蛍と栞が入れ替わっていたり、栞が亡くなったあとの雪と桜の生活も書かれていて大人になった後でも蛍に憧れという名の恐怖を抱いていたり幼い頃の夢を捨てきれていなかったんだなと感じました。
ページ数もそんなに多くはないし内容的にも読みやすいと思います!
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表紙とあらすじに惹かれて購入しました!蛍ちゃんにはやっぱり憧れちゃいます。デュビアを飼ってることが衝撃でしたが笑。あと、自分も蛍ちゃんの妹と同じようなことを親にしてしまう時あるから自分の行動を見直そうと思えました。ラストは切なかった。でも個人的にはもうちょっと捻りが欲しかったかなという印象でした。
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何故、この本自体がこんなにも「オタク」というものに過剰に反応するのかずっと疑問でした。
けど、後に意味が分かりました。
まず、思ったのは誰も幸せになれなかった物語でした。
最後の実の父に汚らしいと言ったところ、私は最高に好きでした。結局は顔なのかと、
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読む手が止まらなかった。
電車に轢かれてバラバラになってしまった七瀬蛍、その携帯画面に残っていた「永遠の親友へ 私を殺してくれて、ありがとう」という未送信のメール。
冒頭から一転、物語は蛍が女子校に転校してきたところから始まる。オタク女子三人が集う生物部に入部してきた、「勝ち組」の権化のように美しい蛍は、それぞれに対して好意的に接してくれる。三人はそれぞれ苦悩を抱えている。母親が死んだ双子の姉の分までご飯を食べさせ自分を見てくれなかったり、有名小説家の母に顔を焼かれてうまく話せないため常にマスクをつけそれでも小説を書いていたり、ゲーム世界でできたコイビトに自分の本当の姿を知られたくなかったり。
蛍と関わることで彼女たちの世界は少しずつ変わる。そして――。
蛍の死が実はそういうことだったのか、そことそこがつながっていたのか、と驚く終盤で、やるせなさの中に蛍の光のようなわずかな光明が見えたラストだった。