紙の本
多くの方々に知っていただきたい内容です
2021/10/29 10:35
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
2部構成で、1部は様々な精神病を紹介。2部では著者が、「精神医学とは何ぞや」というテーマを追求した内容です。
当書の優れた点は、様々な精神病や精神医学に対して、多くの方々に「こういう考え、意識を持ってほしい」と訴えている点です。本当に、ごもっともと私も同意する著者の見解が多かったです。
まだまだ精神病に対する偏見は多いので、当書を読むことで改善されれば、と思います。ぜひとも老若男女問わず、多くの方々に読んでいただきたい1冊です。
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精神科の病気、障害について、ずっと気になるテーマではあった。お店に来るお客さんだったり、テレビに出ている人や、作家など見聞きすることは多い。いろいろな病名や特徴が断片的な情報として入ってくるので、もう少しきちんと分かりたい、と思っていた私にちょうど良い一冊。
病名が表す範囲、うつ病のこと、病気と正常の境界のあいまいさなど、誰もが接する可能性のあることがらについて、読みやすく書かれている。
実際にこういう人にこういう対応を、と具体例を求めるとなるともう少し範囲を狭めた本に進むのが良いだろう。
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「精神医学という専門分野の全体像をお伝えすること」を目的と定める、おもに若者に向けられた新書である。代表的な病を大きく八つに分けて解説する第一部と、「精神医学とはそもそも何なのか」と題して精神医学を俯瞰して輪郭を探る第二部に分かれる。約200ページで、第一部が全体の四分の三近くを占める。
第一部の前半は統合失調症や自閉スペクトラム症、強迫症、PTSDなど、症状の詳細はともかく名前だけは聞いたことがあるようなポピュラーな病名がつづく。それらのなかには過去から名称を変更しているものも多く、旧称やその由来も併せて補足している。第一部の後半に挙げられる病には、社会的な要因が病と絡み合っているケースが多く、それだけに今日的な問題についても言及する場面が増える。第一部の全体を通して、どの程度の割合の人がそれぞれの病を経験するかも示しており、その身近さの程度をも知らされる。
第二部は「精神医学とは、対人援助にかかわる専門分野の一つ」としたうえで、精神医学の守備範囲の境界線の内側と外側を確認することでその輪郭を探る。つづいて「病気」と「医療」が相互的な関係にあり、病気の範囲が必ずしも固定されてはいないこと、それによるプラス面とマイナス面を明らかにする。最後はそれらを踏まえたうえで、精神医学の範囲が経済的要因も含めて私たちの価値観とつながっていることを示す。
著者があとがきで明かした、総論のあとに各論を述べる一般的な記載からくる退屈さを避けるために一部と二部の順序を逆転させたこと、「精神科医は内輪向けの話をしてしまう」という反省点からわかりやすさに留意したこと、という二つの工夫が狙い通りに功を奏していると思えた。個人的にはやはり、第一部の代表的な病に関する解説が読書前に期待していたとおりで有り難く、何となく知っているようで知らなかったそれぞれの病に関する基礎的な知識について得るところが大きかった。病気への偏見という点では、第一部の前半を中心に代表的な病の多くの発症理由はわからないことが多いという事実に、環境や遺伝の影響がかなり大きいのではないかと考えていた誤解を正されたことも重要な収穫だ。
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紙面の関係で省略と言っておきながら、最後の方は関係ない話でページ数を稼ぐようなのは頂けない。説明用の例だとか100人中何人とか結構斬新な説明箇所もあったので、最後が尻切れトンボなのが惜しかった。
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大変に丁寧かつ誠実な本で、ちくまプリマー新書の好例。精神医学の対象となる病気の具体例をみていく第1部から、そもそも「こころの病気」「精神医学」とは何なのかと考える第2部に至る構成も秀逸。
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現時点で、アルツハイマー病に対してとることができる予防手段で一番たしかなことは、若いうちから認知能力・知的能力を「貯金」しておくことです。こうして蓄えられた貯金のことを「認知予備能」と言います。
皆さんには、単なる認知症の予防というだけでなく、もしかすると70年を超えるかもしれない人生全体を「よく生きる」ために、「考える習慣」をお勧めしたく思います。
わかりやすく読みやすく書かれていた。
考える習慣を大切にしたい。
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精神医学の具体的な分類と内容から、そもそも精神医学の目的とはなにかまで語られた内容。
見聞きしたことがある内容もあり、比較的読みやすい。
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ざっくりと精神医学について知れる。知っているようで知らないことが多く興味深い。
あまり馴染みのない分野ではあるが噛み砕かれており非常に読みやすい。
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とてもわかりやすい総評、という感じ。社会的な文脈が精神医学の診断には大いに関わってくるという点、改めて考えさせられた。