紙の本
弓道に興味ある人にいいかも
2024/03/02 18:23
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校に入学した楓は興味本位で覗いた弓道場の体験教室に通うことに。
最初は気乗りしなかったが、徐々に楽しめるようになってきて…。
ストーリーとしては正直そんなに面白い運びでは無かったです。
主人公の性格も大人しくて周りと諍いを起こしたくないというものですし、
それは良いのですが親に弓道の道具を買ってもらえる許可を得られず膨れるあたりがどうに子供っぽくて共感しづらかった。
ちょっと前までは中学生だったので仕方ないのかな。少しバイトしたら良いのにとか思ってしまいました。
続編もあるみたいなので、これから精神的に成長するのでしょうか?(今回のお話でもちょっとだけ成長していたみたいではありますが)
私は主人公の親ぐらいの年齢なので、大人達の視点からのお話も見たかった気もします。
弓道に興味があって読み始めたのですがその点では少し参考になりました。
初段の審査に筆記試験なんてあるんだなぁとか、やっぱり冬はタビだと寒くて皆んな工夫してるんだなぁとか。
続編も一応読んでみようと思います。
電子書籍
女子高生が弓道へ
2022/10/14 21:30
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生になる直前に、矢口楓は、弓道と出会う。これって運命的……なのかなぁ。そして、高校入学後、かなり本格的に矢口楓は、弓道に取り組みます。試合とか、練習の風景かなりリアリティーあって……
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体験教室から何となく断りきれないまま入会してしまった弓道会。
学校の部活とはまた違った幅広い世代の人達と指導者に見守られながら始まった楓の弓道ライフ。
楓も、ジュニアの仲間や道場の人達と過ごすうちに刺激を受けながら少しずつ積極的になっていく。
乙矢の過去は重いけど、家族で分け合えた事で少しは前進できたのかな。
楓達の成長と今後の展開が楽しみです。
神社の片隅の道場、いいですね…
武道は奥が深く、弓道は学生の頃やっていて途中ブランクがあっても歳を重ねてまた戻ってこられる所や、子育てが終わってからでも始められる所が魅力の一つです。
作者さんご自身も弓を引いているので、あるある話しも出てくるし、京アニの方も来年映画化されるし、
弓道人口増えるといいな。
新井陽次郎さんの表紙イラストも好きです。
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高校入学前、引っ越してきたばかりで行き場が無かった楓は、ふと立ち寄った神社の弓道場で弦音を響かせる少年に魅せられる。その気はなかったが、なりゆきでそこの弓道会の体験入会をする事に。人見知りで流されやすい楓が、弓道との出会いによって少しずつ変わっていく…
「道」と付く物は、全て礼儀作法があると言うのは納得でした。弓を引く前に礼儀作法から。中々受け入れるのは難しいかもしれませんが、それが出来ている人の所作は美しいです。
流されやすい楓だけど、性根が素直だからこそ向いていたんだと思います。
一目惚れした乙矢と善美兄妹がどうして母に弓道を禁じられていたのかと言う理由も切なかったけど、それを乗り越えられて良かったです。
乙矢と楓の友達としての関係から進まずヤキモキでしたが、善美のナイスアシストでハッピーエンドでホッとしました。
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弓道に出会った15歳。今どきの少女がだんだん好きになっていく仲間たちと弓道を私も好きになっていく。自然の中にある弓道場、夏は暑くて冬は寒い。それがいいんだなぁ。
子供の小学校の近くに弓道場があると聞いたことがあるような気がするけれど……
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弓道についての描写が細かく、作者の方の「弓道が好き!弓道が楽しい!」という気持ちが、文章の端々から伝わってきます。
専門的な用語も出てきますが、作中で解説があるので、知識がなくても問題なく読み進めることができました。
登場人物の内面の描写がもう少しあると、ストーリーに深みが増し、さらに楽しめるのでは、という印象も受けましたが、全体的に軽いテンポで進むので、総じて読みやすく、文庫で持ち運びも便利なので、通勤時間などにサッと読む一冊としておすすめです。
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高校生で弓道と聞いて、『アイコ十六歳』を読んで高校の部活は弓道部、と夢見てたことを思い出した。ただし、こちらは校内の部活動ではなく、地域の弓道会でのお話。
高校入学のタイミングで東京郊外に引っ越してきた矢口楓は、入学前の散歩中に見つけた弓道の体験教室に参加することになる。その後、神社の一角にある弓道場で年齢も背景も違った人たちと共に弓道を始めることになるが、楓が一人前とも言える初段に挑戦し、合格するところまでが大きな枠組みとなっている。……というのは話の流れから予想できるのでネタバレではないと思う。
神社の敷地内で活動している弓道会はなかなか珍しいらしく、心当たりのある人は「ここがモデルなのではないか」といった話ているようだ。著者も実際、以前から弓道をしていて、その楽しさを他の人にも伝えたいという気持ちがあったのではないかと思う。実際、この一冊は小説としての面白さを十分に持ちながらも一般にはあまり馴染みのない弓道についての概要やレクチャーの役割もしている。この小説を読んだらきっと弓道がやりたくなるし、そしてそう思ったときにどんな行動を起こせばいいのか、どんなところで躓くのか、どんなところが面白いのか、などを知ることができる、一石二鳥(どころではないかも)の存在だ。高校生になったばかりのおんなのこが主人公だから、同年代の子たちも刺激を受けるだろうし、ずっと年上のわたしだって、ちょっと心を動かされる。
そういった弓道そのものの楽しさはもとより、弓道の厳しさや会の運営の難しさ、年齢の離れた集団のサンプルとしても参考になるし、読みどころでもある。
この作品には楓たちの弓道の取り組みやこういった作品なら当然ある成長物語以外に2つの山がある。ひとつは、楓と親しくなる真田兄妹と弓道との関わり。もうひとつは、神社の敷地内の弓道場の存続についてである。それらを通して周囲でぶつかりもすれば融和もあり、人との関わりの面倒さや面白さを感じることができる。それらが、流鏑馬というクライマックスを経て、ひとつの結末を迎える。
メールやテレビ電話など文明の利器は使いつつも、古くからある技術にどう親しんでいくのか。高校生の成長物語でもあり、現代の子が古臭いと感じるものとどう馴染んでいくのか、そんなところを楽しみながら読ませてくれた。これで啓発される人も、少なくないんじゃないかと思う。
シリーズにもなりそうな終わり方だし、なんならスピンアウトも書けそう。群像劇にもなるだろう。もし、この次も出るとしたら、迷わず買って読みます。楓たちが今度は立場を変えてどういう話になるのかも楽しみ。
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射ること自体にはあまり触れていないが、それまでの所作や心意気、基本情報などがわかりやすくあり、読んでて心地も良かった。
ふと無意識に弓道ものの小説をいくつか選んで読んでいたことに気がついた。
続編、早く読みたい。
55冊目読了。
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名古屋から東京に引っ越した今年高校生になる楓。帰る途中、回り道をしていたら、神社で弓道をしている人を発見。佇まいや音に惹かれ、まずは体験ということで入会した。
高校の部活に入ろうとするが、挫折。結局本格的に弓道をすることになった。同世代や人生の先輩たち、師匠などに影響されながら、楓の弓道生活が始まる。
個人的にアーチェリーを経験したことがありますが、似ているようで、全然違っていました。日本古くからある弓道。アーチェリーとは違い、弓道は「型」を重視している印象がありました。
剣道や柔道など「○道」がついていることもあり、射るまでの姿勢や佇まいなど日本人ならではの要素がふんだんに盛り込まれていました。そこには、実生活でも通じるものがあり、奥深さがありました。
碧野さん自身、弓道を経験されていることもあり、詳細に描かれていました。矢を射るときの張り詰めた空気、佇まいなどといった「静」の雰囲気だけでなく、仲間との何気ない会話や先輩方とのコミュニケーションなど「動」の温かい雰囲気もあって、バランスよく構成されている印象でした。
弓道だけでなく、楓の青春にも描かれています。
初めての地で出会った友人や弓道仲間など、「青春」が多く詰め込まれていて、青春を感じました。
今回は、弓道初心者ということで、基礎知識や段取得といったものが描かれていましたが、試合となるとどうなるか。その先のストーリーが気になりました。
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「書店ガール」が好きで作者さん買い。
たくさん登場人物が出てきて最初はやや混乱したものの、全員を書き分けてるのはさすが。映像化しそうというか、読んでいて容易に画が浮かびます。
主人公の女子高生、楓ちゃんは本当にごくごく普通の女の子。それだけに、ティーンの頃に読んだらすごく共感できたと思う。おばちゃんになってしまった今はもうちょっと成長してくれ〜とやや物足りないかな。弓道は未知の世界なので細かいあれこれがとても興味深かった。モローさんがハマったアニメ(ツルネ?)も観てみたい笑
そして買った時点でシリーズと謳ってあったので続きが出るのかなと思っていたら、もう出てる!
次も読みます。
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弓道入門的青春小説(^^)
私は弓道のことを何も知らないけど、楓とともに弓道の基本的なことを知ることが出来ました。
明治神宮で行われる昇段試験は緊張しそう(;・・)
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しばらく重た目の作品の購読が続いたので、少し軽めの本を選んでみた。弓道に打ち込む高校生の話。アニメーションが浮かぶような話運びにホッとして、弓道には、何となくいいな~と思う密かな憧れもあり、とても楽しく読んだ。
作者が弓道二段とのこと。なるほど、細かな描写にリアル感があり、楽しめた。
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セオリー道理という感じがします。
読んでいるうちに次の展開が読めました。
可も無ければ不可も無いのかな。
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高校進学と同時に名古屋から東京に引っ越してきた矢口楓は、人見知りでどこにでもいるような今どきの女の子。
新学期が始まるまでの春休みにたまたま通りかかった神社の弓道場で、弓道着を着たちょっとカッコいい年上の男の子に弓道の体験会に誘われる。
入学と同時に入ったテニス部を辞めてしまった後、体験会で一緒だった同級生の真田善美に半ば強引に誘われ弓道会に入会する。
弓道という初めて体験する武道に最初はちょっとした暇つぶしという気持ちで参加していたが、指導してくれる大人たちに武道の心や日常の振る舞いなどを教えられていく。
最初は、馴染めなかった色々な考え方だったが、次第にひとつひとつが楓の心に染み込んでいく。
色んな人の気持ちや支えによって、弓道の魅力に目覚め、心の成長を遂げていく。
弓道について興味が惹かれる作品です。
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武道ってやっぱりいいねぇ、としみじみ。
なにか一つでも「道」の付くことをやっているとそこからいろんなものがつながっていって世界がすごく広く深くなる。たくさんある「道」をたどっていくとひとつの根につながっているような気がする。
主人公の女子高生が飛び込んだ「弓道」という世界。礼に始まり礼に終わるその「道」の始まりに立った彼女の小さくて大きな成長をずっと見守っていたい、そう思った(続きが読みたい)。
学校の部活とは別の場所でいろんな年代の人と一緒に何かを学ぶということも彼女にとって大きな変化だろう。
タイトルも素敵だ。まさに「凛として」いる、弓道は。