獅子王は熱砂の時空で愛を吠える みんなのレビュー
- 著者:綺月 陣, イラスト:亜樹良 のりかず
- 税込価格:638円(5pt)
- 出版社:シーラボ
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紙の本
甘々もふもふ獅子王
2021/09/29 22:58
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かくれんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
綺月陣先生の25年のキャリアで初の異世界転生&アラブBL。
異世界の獅子王ハイダルと、事故に巻き込まれ転生してしまった慧とのお話。
攻めのハイダル王は王族特有の鷹揚さで慧を口説きます。誰とも付き合ったこともない慧は終始初々しい反応。それでも王はガツガツせず怪我をした慧を手厚く保護して王宮の自室に住まわせてもてなします。この辺りは甘々でお姫様気分でうっとりして読みました。
美術専門学生である慧によって異世界の景色や主要人物のテーマカラーが色鮮やかに語られます。綺月先生が過去に美術を学ばれたこともあってか色の描写が美しく、読みながら映像が浮かぶようでした。
そしてそれを更に具体化するのが亜樹良のりかず先生のイラストです。ハイダル王の変化姿は必見!興奮したり気持ちが昂ると半獣になるのが特にセクシーです。
クライマックスではハラハラする展開もありますが、ハイダル王の決断力と包容力で乗り越えます。
何事にも恐れず戦う姿は、今私たちが求める理想のリーダーで、コロナで鬱鬱した日々が続く中、胸がスカッとしました。
主要CP以外の人物も魅力的に、動物たちも愛嬌たっぷりに描かれています。私は特にナージー親子がお気に入りです。
終始幸せな気分で読める、大人のお伽噺でした。
電子書籍
「ここで新たに生きるのだ、ケイ。転生したのだよ。そなたは」本文より。
2022/06/30 23:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
あとがきによると、綺月先生にとって「アラブ風&異世界転生小説デビュー」作品です。
ネタバレがあります。
●獅子となって民たちを邪鬼から守るサラビア国の王攻め・ハイダル
●絵本作家を夢見ながら美術専門学校に通うゲ◯で20歳の受け・浅戸 慧(通称ケイ)
●ジャファルの声を解読したり邪鬼との戦いでは「松明」となる赤い瞳をもつ男の子・ミシュアル
●異世界と現砂漠に降り立つ魂や邪鬼の気配を察知する不思議な猫・ジャファル
●慧やミシュアルの世話係・ラーミー
駅のホームで男の子を助けようとして、かわりに自分が線路に落ち、気付くと激痛に襲われ砂漠にいた専門学生の慧は、その土地を守る王・ハイダルに保護されます。そして異世界に転生したことを教えられ、ハイダルのもとでお世話になることに。やがて一緒の時間を過ごすうちに、ハイダルと慧は惹かれ合います。ところが慧が新しい暮らしに慣れた頃、邪鬼があらわれて・・・
受けが異世界転生したらアラブ風の世界だったBLファンタジーです。
この作品では異世界転生して何だかんだで王様と幸せに・・・なんてそう簡単にはいきません。主人公の慧は愛されていることに胡座をかくことなく、自分なりの存在意義を見つけたり初夜への気持ちの整理など丁寧に書かれています。
また慧が現世でかかわりのあった人たちに別れの言葉を残すシーンは、涙なしでは語れません。現世での心残りや諦めていたこと、逃げていたことにけじめをつけたことで、本当の意味で生まれ変わったとだと思います。そんな慧を信じて見送ったハイダルの愛の深さもいい!
亜樹良先生の色気たれ流しなハイダルのイラストは「揉んでもよいか?」と尋ねたり、「すぐにでも式を挙げよう。結婚式だ!」と叫ぶハイダルにギャップを感じさせ、にやにやしてしまいました。
「最後まで安心・ハーレムNG・ハード描写NG・・・」で書かれているので、ハード系が苦手な方も安心してお読みください!
電子書籍
砂漠の国のおとぎ話
2021/11/09 16:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもを助けて異世界転生というテンプレだけど主人公は冒険も俺TUEEEもしません。
アラブ風の転生先で溺愛されモフモフ甘々のノンストレスなお話です。
砂漠のある国でおとぎ話の様に彼らはきっと末永く幸せに暮らすことでしょう。
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