紙の本
暗約領域
2022/01/20 22:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
桃井が殺されてから久々に新宿鮫をよみました。今回は金石と北朝鮮、日本の諜報部とのからみの展開からタミフルを探すというものでしたが、ヤクザの田島組もからみ絶妙な面白さでした。シリーズの中でも秀作といえると思います。まだ、陸が捕まっていないので新宿鮫シリーズは続くと思います。次回作が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
新宿署生活安全課の刑事・鮫島が目撃した殺人には、公安、ヤクザ、北朝鮮、国際犯罪者、さらに妖しい美女らの欲望と陰謀が絡み合っていた。新宿で謎の獲物を巡る〝争奪戦〟が始まる! 冒頭からラストまで痛快さと緊迫感あふれる圧倒的な傑作長編!
投稿元:
レビューを見る
新宿署の孤高の刑事鮫島が射殺された男の謎に迫る中、新宿で激しい争奪戦が繰り広げられる。
待望のシリーズ最新刊、しかもボリュームたっぷり、鮫島刑事の生きざまを至福の時間として味わうことができました。
一人の男の死から始まり、次から次へと謎が深まり、その謎を追う中で、鮫島の刑事としての誇りが見事に描かれています。
警察内部の権力争いや公安部、ヤクザの組織が絡み、一筋縄ではいかない事件の全容が少しずつ明らかになっていく展開に夢中になりました。
読後に、刑事鮫島の男の姿に永遠のあこがれを感じてしまう自分がいました。
投稿元:
レビューを見る
新宿鮫シリーズの10巻目を7か月前に読んでいたので、すんなりと11巻目の話にも入っていくことが出来ました。10巻目に登場した人がまた出てくるので、10巻目を読んで忘れないうちに11巻目を読めたのは良かったです。10巻目を読んだ時も思ったのですが、自分も刑事になったつもりで手帳に新しく得た情報を書きながら読めば鮫島さんより先に犯人がわかるのかも?とても面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
やはり著者の根幹をなすシリーズの9年越しの新刊とあって、その設定、構成、密度、結末と十二分に味わえる。
表紙裏の著者コメントに鮫島の今後の方向性が見えた旨があったが、どうなっていくのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
ー 「国とは、人間の集まりなのか。人間の容れものなのか、とな。人間の集まりならば、鮫島くんの考えだ。容れものならば香田くんだ。容れものだとして、その意思はどこからくる?誰が決める?」
「それこそ国益にかなうかどうか、です」香田が答えた。「感情に流されていたら、交渉も戦いも決して前に進まない」
「片方が感情を排し国益に徹する決断を下し、片方が感情を優先した結果が、9・11を生んだ。政治家ではない我々に対立を回避する力はない。」 ー
8年経って11を読む。
8年経っても、鮫島は変わらないな。
12が出ているので、それも早く読みたいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
新宿鮫、1日で600ページ読んだ!桃井の殉職、晶との別れ。鮫島の悲哀を感じるが、クレバーな推理は健在で、公安・香田とのコンビが見事に絡み合う。シャブの受け渡しの可能性から張り込み・内偵捜査。しかし人が死んでいる。この死がとんでもない事件拡大を見せる。警察内部の確執、警察と暴力団の関係、異国マフィアと公安。色んな刺激的要素もあった。前作の鮫島殺害を狙う者あれば、北の国との絡み、大沢さんのぶっ飛んだストーリー展開に気持ちが昂る。晶ロスから徐々に鮫島の復活も期待できるかな。隠蔽操作と並んで好きなシリーズです。⑤
投稿元:
レビューを見る
第94回アワヒニビブリオバトル「全国大会予選会&通常会」第1ゲーム(第8回ビブリオバトル全国大会inいこま予選会)で紹介された本です。ハイブリッド開催。
2022.12 .30
投稿元:
レビューを見る
「犯罪者はそうなる、といっているだけだ。カタギと犯罪者との顔を使い分け、おもしろおかしく生きていくことなど決してできない。私がさせない」
2022/3/1読了読了
'19年に単行本が、'21年11月に〈カッパ・ノベルス〉版が出ていたのだが、'22年1月に〈カッパ・ノベルス〉版を購入した。
『狼花』では宿敵、仙田が、『絆回廊』では桃井課長と恋人、晶が“退場”し、傷心の鮫島警部の前には、新たな敵 、陸永昌が立ち塞がる。この年の11月には、最新作『黒石』が刊行されて、30年超えの〈新宿鮫〉シリーズは、まだまだ終わらないっぽい(わーい!)。
投稿元:
レビューを見る
民泊施設で殺された男。
そこから鮫島の捜査が丹念に描かれていくが、前作からの金石(陸)や香田、公安との確執に加えて、北朝鮮、中国の暗躍、さらには新課長、初のパートナーなど、多くの話、人物が絡みながら物語は進んでいく。
ラストまで全くダレることなく、精緻に組み立てられたプロットを十分に楽しめた。
それにしても、よくもここまで凝ったストーリーを考えられるもの。
ますます孤高の道を行く鮫島にも惹きつけられる。