投稿元:
レビューを見る
『不村家』という、代々憑き物と共に生きる一族の物語。語り手は奉公人、奉公人の異形ではなかった子供。不村家の姉弟など。
昭和後半から最近の時代の日本の話なのに、どこか異世界めいた、ここではないどこかの国の話を聞いているようで不思議な世界観がよかった。
恩田陸さんの『夜果つるところ』がよかった人はこちらもおすすめだと思います。
投稿元:
レビューを見る
憑き物って、最近のアニメやらまんがの影響で、守り神のイメージだったけど、本来は恐ろしいものなんだろうね。脈々と引き継がれる業が、とても悲しく、救いようがなかった。
投稿元:
レビューを見る
最初は読みにくいなーと思ってたけど、読んでいくにつれ面白くなった。
過去から現在に順を追ってストーリーは進んでいくが、登場人物はそれぞれ別で違う視点から見た時の話。
木村家が1番謎だった。
投稿元:
レビューを見る
※
東北の山奥で古から脈々と続く
奇怪な一族の過去から現代までを綴る。
受け継がれる奇異な能力と異形の躰は、
先代からの積み重なる業か、それとも
神との契りなのか想像を掻き立てられます。
背筋をゾワッとさせる怪奇なホラーであって、
謎を秘めたミステリーでもあるところも魅力。
視えないけれど、異界が薄い膜の向こう側に
存在するような気配を感じる物語でした。