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連作短編。章ごとに主人公が変わる。
心につらいものを抱える主人公が、悪天候の中、偶然「山亭」にたどり着く。美しいオーナー、一風変わった従業員たち、おいしいお料理、猫が登場する神話や物語、湖で出会う女の子。
後半は恐ろしい目にも遭うけれど、気付けば天気は回復し、主人公の心も環境もよい方向に向かっている。
どの章も同じような展開をたどるので、途中ちょっとだけ飽きた。でも各章の主人公の行く末が気になるし、寓話のようなストーリーで面白い。
山亭のメンバーや女の子の正体は、隠しているようであまり隠す気もないような描かれ方。発言も意味深と見せかけて割とストレートなので、そこに関しては後で驚くということはなかった。内容も、予定調和でちょっとキレイにまとまり過ぎな感じもあったかなあ。神話とか昔話みたいなものだと思えば、それでいいのかもしれないけど。
あとは、どういう修行をしてどうなればこうなるのか、っていうのが漠然としていて少し唐突に感じた。これも、昔話のそういう設定だから、と思えばいいのかな。
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ファンタジー?ホラー?現代版注文の多い料理店?
救いようがないようでどこか救われている。
プロローグが最後まで切なさをもってつながっている。作者の現代社会の闇を憂う想いが伝わってくる。
料理の描写は相変わらずさすが、どれも美味しそうです!
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著者の『マカン・マラン』シリーズが好きだ。この本は、『マラン・マラン』よりもダークだが、出てくる料理はやっぱりとても美味しそうだし、悩み迷える人たちが、最後に自分の道を見つけるので、良かったと心から思えた。
林檎の木をくべた暖炉の前で、しっとりとした座り心地の良いソファーで本を読んだり、心身を温めてくれそうなアイルランド料理を食べたり、青く澄んだ美しい湖を散歩したりしたくなった。
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猫をモチーフにした、御伽噺のような作品。
人間の世界にしばられて、生きにくくなった人間が、ある時不思議な屋敷に迷い込む。
猫はいつどんな世界でも不思議な魅力を持ち、人間を「支配」してきた…。
アイルランドの料理、どれも美味しそうだなぁ。古くから伝わる数々の猫の伝説も面白いし興味が出てきた。
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一つ一つの話の設定は興味深いのだが、ファンタジー要素が強すぎて受け入れられず。伝承モノが好きなら楽しめるのだろうか。
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東北南部のある山中、何らかの悩みを抱える人が、山道で急な大雨や大雪などにあって、たどり着いた「山亭」は、不思議な場所だった。全5話、山亭にいる男にも女にもなる超美形のオーナー、ぽっちゃりしたフロントスタッフの女性、今時の若者っぽいボーイ、大男でオッドアイのシェフ。彼らは一体何者なのか。そして、何故、彼らは、そこで山亭を構えているのか。ここの地名は猫魔ヶ岳で、古くから妖力を身につけようとする猫たちが集まり、修行する場所だという伝説があるというが・・・。猫にまつわる童話、神話の数々の紹介も楽しいファンタジー。
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思うようにいかない人生を送る5人の男女が不思議な山亭に迷い込み、再起をはかる物語。山亭のオーナーを初め、従業員も修行中の猫である。奇天烈だが古内先生の作品にはいつも安心感がある。
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ファンタジーというには重く感じました。
神話なのかな。
教訓のようなものを感じました。
難しいですね。
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いいお話です。あと、美味しそうな食べ物が出できます。
お腹空いちゃう(笑)
もう少し、メッセージが強いものだと良かったなぁ、ということで、星3つです。
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世界の猫にまつわるお話と、迷える人間を絡めた短編集。
何度も集中しようと試みたものの全く読み進められず。
また内容も何がいいたいのか入ってこなかったため3分の2で断念。
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「神話ってのは、どこの国もエグいよな」
それはインドのショスティ母神の神話に対する言葉であったけれども、神話に「させられてしまう」猫たちや、母親たちへの感想にも思えました。
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心に迷いや不満を抱えた人達が迷い込む山中のホテル、それが山亭だ。オーナーは凄まじい美貌の持ち主、外国人の料理人が作る料理はどれも絶品で、茶髪の兄ちゃんのボーイと、ちょっと太目で不まじめな受付係がもてなしてくれる。
序と終を除き5篇の短篇で構成されているが、どれも同じような内容なので少々飽きる。終で秘密が明かされ、この構成には意味があるのだと納得はしたが。
猫好きにおすすめ……してもいいのかな?
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Q.山亭ミアキスはクラシカルな洋館のお宿。隠れ家的な立地、素敵な暖炉、超美貌のオーナーに絶品料理の数々。なのに泊まるのはごめんこうむりたい。なぜだ?A.化け猫が出るから。→心に悩みを持つ人だけがたどり着ける不思議な宿。猫がぴったりなミステリアスな世界観は新鮮に読んだが、ホラーファンタジーを読みなれないせいかあまり馴染めないまま終わった感は否めない。虐待されて亡くなった少女がキーパーソンとなっており、酷い目にあわされてもやはり最後お母さんを求める少女の姿に悲しくなる。猫たちのキャラは愛嬌があって良かった。
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古内一絵の山亭ミアキスを読みました。
真夏に少女を車に置いて両親がゲームセンターに行ってしまい、少女が熱中症で亡くなるところを黒猫が心配しているところから物語が始まります。
人間に化けた猫が営業する山亭と言うホテルで、迷い込んだ主人公が、色々体験する話が5話あります。
猫にまつわる外国の色々な神話が出てきて、そんな神話があるんだと思いながら読みました。
ドラマになりそうな話でした。
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【収録作品】序/競わせる女/逃げる男/抗う女/隠れる少年/背負う女/終
心に悩みを抱える人を呼び込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。オーナーは美形、部屋も料理も絶品、悩みが晴れ、心が癒やされて現実に戻る……などという、甘い話ではない。得体のしれないオーナーと従業員の醸し出す不穏さが安穏と心を休ませることを許さない。……が、やっぱり人間に甘いような。
全然違うけど、『注文の多い料理店』(宮沢賢治)の不気味さを思い出した… と書いたところで、ふとググったら、なんだモチーフはこれだったのかと納得。
猫好きの人には特に響く作品かもしれない。