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(2022/4/20読了)
古内一絵さんの著書は、マランカランシリーズしか読んだことがありませんでした。
ドラグクイーン、今回は子供の虐待。社会問題に取り上げられるような題材を選んでいるのかな。
全5話の連作短編集。第1話の前に、"序" があり、幼児虐待の事件が書かれてる。主人公…クソみたいなヤツも…が戒められる話が続くのかと思いきや、第4話から趣が変わり、前までの話より楽しめるように。
しかし、全ての話の根底には "序" の事件があり、その話が出る度に胸が締め付けられる気持ちになった。
第5話の後の "終" では "序" の幼児が救われるように描かれてるけど、根本は何も変わらない。
読後は、あまり良い気持ちにはなりません。
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作者の主要な参考文献の数を見て驚いた。
猫を主軸としたこの作品(短篇5作品と終)
人生に悩む人のレスキューするという主軸と猫、何処からこの様な発想が生まれたのか
すごいと思う
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図書館で借りたもの。
心に悩みを抱える人が迷い込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。しかし、泊まると間違いなく酷い目に遭わされる。人をたぶらかす、謎めいたオーナーたちの正体と目的とは?
現代のおとぎ話のよう。
『愛する者の無念の死を看取った』猫たちが人間に化け、目的を果たすため、人間の精気を貰おうと山亭にいざなう。
悩みがある人たちが誘い出されて大変な目にあうけど、「雨降って地固まる」。それによって良い方向に進んでいく。
猫だったら本当にこういうことやりそうだな、って思わせる神秘的な部分があるよね。
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今まで読んだ古内作品とは少し趣が異なるが、大変面白かった。猫にまつわる各国の伝承を下敷きに、現代日本社会の陰を描いている。どの話もラストは前を向いており救われる。
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バンガーさんだけ猫っぽくないなぁ。猫にばかされてなんとなく苦悩を突き抜ける。猫出されたら私もばかされないわけにはいかない。おもしろい。
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心に悩みを持った人に網を仕掛け、山亭に泊まるように仕向ける その網にかかった5人の話
両親から車に放置されて亡くなった女の子
それを見守る黒猫
この2者が、話の根幹にあり序と終でつながる
山亭にあるからくり時計が、宿泊者によって違っている 以下、からくり時計の皿に乗っている人形
1.アイドルのチーフマネージャー美沙 : くるくる踊る長靴をはいた猫
2.同居の女性から逃げる清人27歳 : 中国風の衣装を着た金華猫
3.元リマーカブルウーマンの由香子 : ケット・シーの王=アイルランドに伝わる王国を持つ猫妖精
4. アメフトの部活に悩む高校生健斗 :アーサー王伝説のローザンヌ湖の怪猫
5.ホストにはまり自死の場所を探している苑子 :巨大な猫の背に乗った女性 女性は子どもの手をとり、もう片方の腕に赤子を抱く
●猫に九生あり 猫には九つの命がある
マカンマランとは違った作風で、意表をつかれた
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猫は気高く愛情に満ちていようとも、纏う物語が凄惨で悲しいものが多いなら読み返すにはしんどくなってしまう。猫好きには、そっちの方が強いかもしれない。
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表紙が素敵で選んだ本だったけど、内容も面白かった。自分の身近にもありそうな悩みを抱えた人たちに、共感しながら読みました。
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全体的に既視感のある短編だった。しかし文章のリズムが良いので一気に読み終えられた。
短編の登場人物の心の葛藤があまり描かれないため全体的に浅く、ラノベっぽさが若干ある。
少し消化不良な読後感。
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人生に行き詰まったり心に悩みを抱えたり、日常から逃げ出したくなった人物が山の中で出会う山亭ミキアス。天蓋付きのベッドと美味しい料理でもてなされるそこで、彼らはそれぞれ違う神話に出会い、従業員たちに……!注文の多い料理店を思い出させるそこで彼らは確かに酷い目にあうが、現実世界に戻った後の彼らの日々は確実に変わるのだ。マカン・マランの雰囲気を想像するとダークファンタジーに見えるこの世界に驚く。しかし読み終えてみれば、確かにこれはメッセージのこもった古内さんの世界だった。
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最初に思ったのは注文の多い料理店みたいだなと。
山奥の山亭、主人は猫なので。
悩みを抱える人が、引き寄せられる山亭。5話の短編集。序と終に書かれているような愛情が、うちの猫にもあるといいな。
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マランカランシリーズのイメージから一新したような
古内さんにしては、ミステリーや少しホラーが入ってるようなお話。
不穏な感じだけど、人が一歩踏み出せる言葉が散りばめられてるのは、さすがだな!!
自分も、言いたいことは言えなかったりするので励まされました
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マカン・マランとはひと味違う。自分も頑張らないと行けない感じのお話。虐待ってどうしたら防げるのでしょうか?かく言う自分自身、危ないと思った時は数しれず…。母親ばかりが悪い訳では無いとは思う。けど、戦わなきゃとも思います。
ちなみにパンガーさんのアイルランド料理が垂涎物でした。
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マカンマランシリーズとは違った作品。大人の童話のよう。癒されるが彼女のシリーズを目当てにしてるなら違うかな、と思う。
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何か心に迷いがある人だけがたどり着く、「山亭ミアキス」
こんな風に書くと、迷える人が救われる、心温まるストーリーように思われるかもしれないけれど、人の醜さや欲望が浮き上がってくる、ざらざらとした感覚の残る物語だ。
でもこういう話、嫌いじゃないんだよねぇ…