不器用だけどカッコいい生き方
2023/01/05 00:05
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
学資ローン返済のために毎日文章を書いて購読者に送るプロジェクトを基にしたエッセイ集。文筆業とヌードモデル業を兼業してなんとか生きてきた同い年の女性で、文章から力強さと繊細さが伝わってきてすごく刺激になった。
洗練された文章ではないけれど、書くことを通して自分自身をどうにか形成しようと試みている雰囲気が伝わってきたのが良かったんだと思う。安易な共感を嫌い、周りの空気に流されず、文筆業のマネタイズに妥協せず、恋人と家族と猫と何よりも自分自身を大切にしているイ・スラ流の生き方が不器用だけどカッコよく思えたから同世代の人に勧めたい一冊。
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“お金がなくて、あるいはお金があっても時間がなくて、あるいはお金も時間もなくて、 あるいはお金も時間もあるのに気持ちがなくて、あるいは気持ちはあるにはあってもすれ違って、私たちは幸せを、私たちのもとに引き寄せるのにいつも失敗する。”
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他人を見るとき、誰もが自分の姿を通過させるという事実を自分の目で確認したことで、私は慰められたのだろうか。それとも、悲しかったのだろうか。
もしかしたら愛は、相手の目で世界を見ようと努力することかもしれないし、その人になって生きているところを想像し続けることかもしれない。
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韓国の小説など読むと、日本の状況の、より過酷なバージョンという感じがする。
住宅事情とか、経済的な問題は例えばLGBT問題などよりは自分の身に染みる。共感力の問題だろうか。
「自分が笑いたくない時は笑わない」というイ・スラの凛としたところが印象に残る。友達のカップルと3人で旅する話は特に面白かった。けどそんな旅するか?
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途中まで読んでる、、、
イスラさん、文フリの出展者さんから教えてもらい、その時に販売していた本がこちら
出展者さんが翻訳者で、魅力的で話が面白く、たくさん長居しちゃった
イスラさんの「個人的な」お話がとっても面白い
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著者の小説『29歳、今日から私が家長です。』が面白かったので、その前に出版された本作も読んでみたくなった。
学資ローン返済のために文章を売るという発想がまず面白い。
随筆集といっても脚色されていてフィクションとノンフィクションのあいだの話。
仕事、家族、友達、恋愛、生活のこと。
著者の書く文章は淡々としているのが心地良くて、そしてユーモアがある。
特に面白いと思ったのは現在過去未来の自分を現スラ・過スラ・未スラと言うところ。