紙の本
著者の人柄が溢れる短篇集
2022/02/27 19:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビでも広くご活躍の中江有里さんの連作短篇集。一つの披露宴を巡る登場人物たちの「過去」が描かれますが、一篇一篇に「丁寧に書かれた」と感じさせてくれる味わい深さがあり、著者の真摯なお人柄がにじみ出ているように感じました。
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見えないだけで、人は色んな過去を抱えていて、色んな節目でケジメをつけて生きているんだなと感じる作品。
登場人物みんな、あの日を抱えて生きている。
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初読み作家さん。って女優さんだよね、この人。
思ってたよりも読みやすかったし面白かったけど、なんか物語の表面のみをすらーっと綺麗に流れたけの印象もあり。
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ある結婚式に関わる人たちの、6つの物語。
誰しも、人にはあまり言いたくない過去を持っている。
でも、その過去があるからこその今があり、未来がある。
良くも悪くも、その瞬間でした決断が、1秒後の自分の未来を作る。
そんなことを思いました。
6話のうちの「愛でなくとも」「愛のかたち」が特に好きでした。
この本全体を通して要になるのが、新郎の伊勢田友之です。
そして私は、友之がすごく好きでした。
だから、彼のことがよくわかる話が一番面白く思ったのだと思います。
全体としては面白かったのですが
⚫︎さらさらーっと読めてしまいすぎて、もうすこしそれぞれの心情がわかる場面が欲しかった
⚫︎1話ずつは『いいお話』のような気がするけれど、ちょっともやっとさせられた
そんなところが気になって、⭐︎3つにしました。
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ある結婚式…
新郎:カバのような大きな男(社長)
新婦:美人で若い女(その派遣社員)
歳の差18歳!
そしてその披露宴に集まる人々…
それぞれに暗い過去やつらい現実がある。
そんな物語り…
『今日ここへお運びいただいた皆様は、私の人生を作ってくれた人たちです。(略)…今日ここにいない、これまで出会った方々にも感謝しています。皆さまひとりひとりがいなければ、私はここにおりませんでした(略)』
ー 新郎の最後の挨拶より
・祝辞
・過去の人
・約束
・祈り
・愛でなくても
・愛のかたち
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周りがどんどん結婚していく中で、自分の結婚について嫌でも考えさせられるようになり、その度にやるせなくなるこの頃。
結婚願望があるかと言われればあるし、ないと言われればない。「するか、しないか、するならいつか。」そんなことを呪文のように唱えていた頃に届いた、友人からの結婚式の招待状。
「幸せな人たちが集まる場に行ったって、自分の惨めさを実感するだけだ」と、欠席にしようかとも思ってた時にふと出会った一冊。
結婚式の参列者には、それぞれの過去があり、未来がある。
結婚することがゴールでもなければ、結婚がその先の絶対的な永久の幸せを保証するものでもないし、早いことが勝ちなわけでもない。
でも、少なからず新しい門出のその瞬間は、周囲に祝われて然るべきなのかもしれない。
そう思うと結婚を、結婚式を祝ってあげたい気がしてきた。
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結婚と過去にまつわる暗めの話しかなと思っていたが、いい意味で想像と違った。
抱えているものはそれぞれあるが、みな応援したい人たちで、読後はとても良かった。
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18歳差のカップルの結婚披露宴に列席した人、招待されなかった人のそれぞれの人生が描かれた短編集。そもそもこの結婚には秘密がある。納得できるようなできないような…。でも心地良さは得られた。
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招待する友達が少ないからと花嫁のレンタル友人となって参列する人材派遣会社の女性。
偶然再会したことで、披露宴に呼ばれた花婿の学生時代の同級生。
花嫁の両親の死に責任があると思い込みながら参列する従姉妹。
花婿がかつて想いを寄せた女性。
そして花嫁。花婿。
結婚式を舞台に、それぞれの視点でオムニバス的に物語が展開する。
著者の人柄の故か、シリアスになりがちな出来事もハートウォーミングにまとまった6編の連作短編。
花婿が花嫁にかける言葉。
「人を妬んだり憎んだりはするけど、改めて祝福するって滅多にないよね。つい自分のことで手いっぱいで、人のことなんかどうでもよくって、どろどろしたマグマみたいな感情に自分を支配されちゃう。だからたまには人の幸せを祈りたくなるのかもしれない。たぶん自分を浄化するために、人の幸せを祈っているんだよ。その儀式が結婚式なのかもしれないね」
彼ら彼女たちに幸いあれと。
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ある結婚式の夫婦と参列した人々をとりまく物語。
章ごとに語り手が変わるパターンは好きだけど、
もうちょい中心人物の心境も知りたかった。
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タイトルに心惹かれて購入。
色々な人生が交錯しています。
みんな色々あるけど、表面上は何でもないような顔して生きてたりするんだなーと改めて実感する本でした。
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ある披露宴から始まる、様々な人の過去から現在。
そして、それが少しずつ新郎新婦に繋がっていく。
登場人物全員が本当に幸せになって欲しい。と思える小説でした。
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結婚式から始まった18歳差のカップル、人はそれぞれ色々な事を言うけど、2人が幸せなのであれば良い 皆の結婚に幸あれ。
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独立した短編集、披露宴がよく出てくると思って読んでいたら、全部つながっていました。
一つ一つ独立して読んでも面白く読め、最近こういう本を読んでいなかったので新鮮でした。
人の感情もよく書かれていたと思います。
私にとって女優のイメージのままでしたが、知名度で本を書いているわけではないとわかったので、他の作品も少しずつ読みたいと思います。
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結婚披露宴の中の短編連作。
女優としての中江有里さんは知ってたけど、著書は初めてだったから新鮮でありました。