え、神絵師を追い出すんですか? みんなのレビュー
- 宮城こはく(著者・イラスト)
- 税込価格:770円(7pt)
- 出版社:KADOKAWA
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パワハラ描写は重たい…はずなのに、軽く読める
2022/04/08 17:00
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすがに、ここまでヒドいブラック企業はないだろう!…とツッコミを入れたくなりますが、そこはラノベと割り切ると、全体を通して見ると面白い。
主人公は「神絵師」だけど、抱き枕がないと落ち着かない…という、現実的にはいそうにない設定ではありますが、実際に「〇〇が手元にないと落ち着かない」という人はいますし、そういう人ほど秘められた他者より優れた才能があったりするので、そこまでぶっ飛んではいない。
ここまでヒドイ上司もいないだろう…と言いたいけれど、ときどきニュースで見るパワハラ企業の上司は、ここまで露骨ではなくても、なかなかヒドイ人だったりするので…やっぱり、そんなに非現実的だとは思えない。
短い1冊の中に、いろいろなパワハラ要素を詰め込んでいて、ちょっと重たいと感じる部分はありますが、全体的に明るいので陰鬱な気持ちにはなりません。
少しずつみんなが力を合わせて、ゲームを開発していく展開は、王道ではあっても胸が熱くなり、最後に大逆転するところはスカッとします。
実際に会社経験がある人からすると、リアリティがないと思われるかもしれませんが、中高生には刺さるだろうなぁ。
会社の理不尽に立ち向かっていく様子は、会社勤めに不満がある人は「わかる!」と共感すると思いますよ。
私もこの本を読んだとき、副業先でパワハラを受けてましたが、勇気をもらえました。
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