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ポオ評論集 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー1件

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紙の本

ポオの書評っていうのが意外で楽しめます。詩が苦手な私ですが、ポオが解き明かす詩作のコツ、これがまた面白い。でも、普通の人にはちょっと重いかな・・・

2010/03/06 18:41

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は久し振りにカバーについてのコメントがありません。中野達彦が担当しているとは思いますが、せめてカバーに使われている書籍についての説明(出版年、出版社)くらい書いておくのが筋ではないでしょうか。以前から、私は岩波の姿勢に「文化の守り手」に相応しくないものを感じているのですが、今回はそれを再確認した次第。

それは解説にも言えて、目次に解説者の名前がありません。幸いなことに、解説本文の末尾には八木敏雄の名前がありますが、例えばほぼ同時期に出たボルヘス『創造者』の目次には 解説(鼓直) と名前がきちんと載っています。解説にタイトルがあるか否かは、解説者の考えもあるのでしょうが、目次における筆者名の記載くらい岩波文庫として統一してもいいのではないでしょうか。

小さな不満はこのくらいにして、個人的には、書評が意外と面白かった。中でも一番は「詩作の哲学」でしょう。詩の長さ、使う言葉は、どうあるべきかを自作「鴉」を例に紹介していて、哲学というよりは「詩の作り方」みたいなところが意表をついていて、ああ、こういうこともあるんだと思った次第。

で、書評についてポオの姿勢を「書評欄への年頭の辞」を説明しながら解説で八木は
             *
「書評の対象となった本からの引用をたくさんまじえた要約ないし大要を作成するか・・・・・・でまかせのコメントをつけてその場をしのぐやり方」など、手抜きの横行についての批判と、あるべき「レヴュー」の姿の提示だが、その結びはブルワー=リットンの引用を交えた短いコメントからなっている。これは批評や書評をなりわいとする者にとっては今日でもなお有効な警告であろう。
             *
とあり、書評を趣味とする私にも考えさせるところがあります。ただ、私のようにポオ=ミステリ作家、としか受けとめていない人間には、彼の怪奇趣味や謎解きへの情熱の遠因などについて全く窺うことが出来なかったのが不満といえば不満ですが、カバー表にきちんと
       *
短篇小説の名手、詩
人としても知られる
ポオ(1809‐49)だが、
彼は理論家・批評家
としての顔も持って
いた。その明確な方
法意識を示す「詩作
の哲学」「詩の原理」
等の著名な詩論、ク
ーパー、ホーソーン、
ロングフェロー、ディケンズ等を論じた同時代評
を収録。ポオならではの筆法で書かれた9篇から
成るアンソロジー。
       *
と断ってあるので、それは別の本を探すしかありません。基本的に、私が最も不得手とする詩がテーマなので、頁数の割りに苦戦しましたが、それなりにためにはなりました。ただし、私には北村薫の本のほうが面白くて分かりやすいんだろうなあ、と『自分だけの一冊』を読みながら思った次第です。やっぱり学校の先生、というのはエライ!最後は目次の写し。

某氏への手紙
ディケンズの『骨董屋、その他の物語』
『ヘリコン山のざわめき』
書評欄への年頭の辞
ロングフェローの『バラッド』
ホーソーンの『トワイス・トールド・テールズ』
フェニモア・クーパーの『ワイアンドット』
詩作の哲学
詩の原理

 訳注
 解説

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