紙の本
分かった気になっている人にこそおすすめ
2023/02/28 18:20
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
内田樹氏が本書の帯に推薦文を寄せている通り、「映画やドラマを見て、そこそこ隣国のことを分かった気」になっていたけど、この本は「韓国のほんとうにわかりにくいところ、「字幕にできない」ことをていねいに教えてくれる」という言葉通りの一冊。いくつかの韓国ドラマや映画が挙げられ、未見のものは見たいし、見たものはもう一度見て検証したくなる。
斎藤真理子氏の『韓国文学の中心にあるもの』と一緒に読むのがおすすめ。
紙の本
なるほどの連続
2022/03/28 09:18
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投稿者:チェリまほっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで何冊か韓流ドラマ解説なる書籍を読んできたが、この本が最も沁みて勉強になった。隣人の文化や歴史を知ることができた。こういうことを社会の時間に学べたかった。これを機会にもっと知りたいと自然と思えたし、これから観るドラマも深く心に入ってくる気がした。
紙の本
多様化する韓国社会
2022/03/01 04:28
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
南北・歴史問題が中心だった映画にも、様々なテーマが取り上げられていて興味深いです。「ミナリ」で描かれているような、海外に根を下ろす生き方も広がっていくのかもしれません。
電子書籍
かれこれ20年
2022/08/19 23:23
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓流ドラマが流行りはじめたのは、2002年だったか……その辺りだからもう20年になりますね。この本にあるドラマ、映画は、近年のものですが、あまり見ない自分でも、タイトルは知ってます。この本は、韓国文化なども詳しいです
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ドラマや映画、小説の背景が解説されているので、より一層、韓国のエンタメを楽しめるようになります。
その代わりではないですが、まだ見ぬ課題ドラマと課題本がひと息に増えます。
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「愛の不時着」が面白いらしいという話を聞いて、それでは観てみるかとNetflixに入ったのが運の尽き?
それ以来すっかり韓国ドラマにハマってしまった。
もう20年近く前、カミさんがガン見していた「冬のソナタ」大ブームの時は、全く関心がなかったが、今回は韓国ドラマの「沼」にズッポリ両足が沈み込んだ。
そんな中、書店で偶々手に取った新書が、ドラマを絡めて現在の韓国カルチャー事情を記していたので興味深く読んだ。
日本では、愛の不時着や梨泰院クラスが人気を誇るが、私の中では「サイコだけど大丈夫」が今のところ一番面白くて心に残った。
この新書によれば、韓国やアセアン諸国、アフリカ圏では、「サイコだけど大丈夫」の人気が高くて、愛の不時着はそれ程でもないらしい。
私は日本人離れしてたんだ、と勝手に思ったりしたが、日本で愛の不時着の人気が高いのは、主役のヒョンビン人気と、北朝鮮への関心の高さが理由ではないかと、この新書は分析している。
私が「サイコだけど大丈夫」に惹かれた理由は、
俳優がすごく魅力的であったことだ。
まず、女優ソイェジの美しさにハッとする。
次に彼女のサイコパスな言動にドン引きする。
そして彼女の幼子の様な笑顔に心奪われる。
男優キムスヒョンが、目で悲しみを表現する。その演技力に引き込まれる。兵役から復帰したばかりの俳優と知り更に驚く。そして、うちの三男にちょっと似てる(笑)
でも何より素晴らしかったのは、自閉症の兄役を演じたオジョンセだ。次第に彼から目が離せなくなる。彼中心にドラマが回り始める。兄弟愛に胸を打たれる。
ドラマを観終わった人は彼ロスになるというが、私もまさにそうなった。
新書によれば、このドラマは俳優の魅力はもちろんだが、家族関係、親の抑圧、ベトナム戦争の記憶など、
韓国社会が抱える悩みやトラウマを持つ人々を慰めてくれる作品でもあると分析している。
美味しそうな料理をご飯の上に載せてあげるシーンは、韓国民ならジーンとくる。皆が親から受けた家庭での愛情表現の一コマらしい。
要はこのドラマは、韓国民の大きな共感を呼んでいるということなのだろう。
このドラマの話ばかりしてしまったが、この新書は現在の韓国カルチャーの実情を、わかり易く詳細に記してあってとても参考になった。
韓国カルチャーや韓国エンターテイメントが、世界で大きな人気を得ている。その理由が気になって、こういう本を見つけるとつい読みたくなる。
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韓国の過去と今がよくわかる必読書
著者の方の長年の韓国生活、音楽文学映画ドラマ政治と幅広い見識で、それぞれの時代その時生きていた人たちを繋ぎ結ぶ力はすごい。
光州事件のことも詳しく、また日本からその時リアルタイムに支援共闘されていた高橋悠治さん冨山妙子さん冨山さんの展覧会がソウルで開かれそこに富山さんご自身かメッセージを送られたこと、水牛楽団、プリパと愛しのクレメンタイン、、、
ソンガンホの数々の映画評
見てないながら素晴らしい分析で見たくなるドラマ
最後はアコギでありえない不動産の仕組み、!そして韓国のコンテンツの強さそれは、さらけ出し、正直であること。これはこれまでの幾度かの民主化民主的な運動も市民を巻き込み行われた韓国ならではの力、ほんとに曝け出す、変えよう、変わらなくても声をあげ笑い飛ばそうという韓国の力。劣化した私たちにはないものだとしかと痛感した。
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韓国の社会事情や文化について、人気のドラマや映画をもとに解説したもの。単にドラマのあらすじや内容を説明したものではなく、韓国人の思いや韓国事情を丁寧に教えてくれる。それがどのようにドラマや映画に描かれているかも説明してくれる。長く韓国に住み、翻訳もされてきた伊東さんならではと思う。第一章:小説と映画、それぞれの壮絶「82年生まれ、キム・ジヨン」、第二章:成長物語としての、ドラマ「サイコだけど大丈夫」、第三章:北朝鮮の人々は「愛の不時着」を見たのだろうか?、第四章:韓国ドラマ・映画と北朝鮮、第五章:「梨泰院クラス」(1)、第六章:「梨泰院クラス」(2)、第七章:映画「ミナリ」、第八章:光州は世界をつなげる、第九章:韓国の財閥とは?、第十章:なぜ、ドラマ「SKYキャッスル」が韓国を知るうえで重要と言われるのか?、第十一章:「賢い医師生活」で知る、韓国の人々の幸福感や倫理観、第十二章:チョンセと再開発、おわりに、「イカゲーム」のことなど
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2022. 04
本屋で偶然手に取り購入したのだけど
先月に発売されたばかりの本だった
なので中身はアツアツ!
ここ数年で韓国音楽、映像、文学
全てにどハマりした私がこの本に出会ったのは必然で
面白すぎて一気に読んだ
昨年観たり読んだりした作品の中に散りばめられた
知らない知識を教えてもらえて
ありがとうございますの気持ちでいっぱい
小説『もう死んでいる十二人の女たちと』
ドラマ『SKYキャッスル』
ドラマ『賢い医者生活』は
2022年絶対に読む・観る
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最近韓国ドラマ、韓国映画の面白さに気がつき、作品を沢山見るうちに、韓国の近代の歴史や、文化に興味を持った。
本の中で取り上げられている作品は、話題になった作品ばかりで、作品自体ももちろん面白かったが、背景の解説や作者の体験談を交えての考察があり、それを知り、作品をあらためて振り返る、または見ることで、他の作品含めて、より韓国ドラマや映画が楽しめると思う。
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新書だけどとても読みやすかった。最新の韓国ドラマや映画をベースに、韓国の文化を紐解くのだけど、韓国ドラマをほとんど見ないわたしでもとてもおもしろかった。韓国の文化に少しでも興味がある人は必読
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なるほどなぁと思うことも多く、映画やドラマなどから日本から見た韓国とは少し違う韓国が紹介されている。
読みやすく面白かった。
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めちゃくちゃ面白い。これ一冊読んで韓国の文化や慣習を知るだけで、ぐっと深くドラマや映画の世界を楽しめそう。
80年代は韓国を語ることって今よりずっと政治的なことだったんだなぁと感じた。今みたいにエンタメを通して韓国を知れるってすごいこと。ただ、韓国の話題といえば反日かエンタメの一辺倒っていうのもちょっと複雑。戦争加害については、昔の方がもっと相手に寄り添って考えていた気がするなぁ…
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ネトフリは未入会なので取り上げられている映画・ドラマの限られたものしか観れてないが、冒頭の『82年生まれ キム・ジヨン』の原作小説と映画版の違いについての解説を読むだけで、2000年以前と以後の韓国社会における女性達の地位向上というドラスティックな変化を知ることができる。(隣国のフェニミズム運動にも影響を与えたという学者、上野千鶴子を産んだ日本の現状の方がよほど遅れているとは、鈴木涼美との「往復書簡」でも慨嘆されている。)映画評論に止まらず、韓流ブームに浮かれている日本人が知らない戦後韓国の変遷を様々な角度から解き明かしてくれる好著ではあるが、光州事件について当時報じたという朝日や西日本新聞に言及したり文在寅(ムン・ジェイン)大統領を繰り返し賞賛するあたりに左寄りを感じる。
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新書なので身構えてたけど、
馴染みのあるドラマを例に韓国文化を説明してくれて、とても面白かった。
読んでいるとドラマのシーンを思い出してきて、またドラマが見たくなる…