0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が、テレビや映画より読書するタイプなので読んでいてうなづくことが多かったです。そして、読書の良い点は自分の思考を投入出来、思考を進化させて自分の中に「問い」を育て、成長につなげられる、と。そこまではしてないかもですが。
投稿元:
レビューを見る
読書に対する向き合い方が定まらず、このままでよいのか落ち着かない自分にとっては示唆に富んでいるように思えた。本書は本を読む意味から始まり、どんな本を読み、どんな読み方をしていくとよいか指針を示している。ただしピンポイントではない。針の先を尖らせるのは読者自身である。読了後、読書とどう向き合っていくか行動した時に、本書の意味する核心的テーマが理解できるだろう。行動するというとなんだか余計に力が入りそうではあるが、肩の力がいい感じに抜けて読書に向き合えると思う。
投稿元:
レビューを見る
最近読書法の本が多く出されているが、それらの本とは一線を画す読書本
逆説の読書方というべき本
今出されている読書法の本はいかに本を解釈しアウトプットするかという
点に重点が置かれているいわば、ビジネス書的なアプローチをとっている。
それに対して本著書は、あえて遠回りな読み方を推奨している。
本の魅力とは「抽象的で魅力的ではなく余白を残している」点であると。
その点でもビジネス書のような即効性をもとめるのではなく、教養書的な長期的
な効用を求めているところに特徴がある。
一見抽象的な本は即効性がなく、ビジネス書のように具体性がないようにみえるがそれは否という。
そのポイントは以下の2点と思われる
・具体と抽象の往復を行う
・知の沈殿を行う
物事の抽象化を通して一見関係ない物事の共通項を探していく。
また、もやもやした言葉で解決できない言葉があってもあえてその場で解決せず
アウトプットして、何かのきっかけで解凍を待つという態度である。
このアナロジーで思い出したのは「アイデアの方法」である。
なにか分からないモヤモヤしたしたものをそのまま放り込んで、あるきっかけで
アイデアのスパークを待つ。
その意味でも読書の活かし方もアイデアの発露も本質的には同じなのかもしれない。
Voicyのどこかでビジネス書はカロリーメイトのようにすぐに栄養がつけられるが長期的な効用は少ない。一方人文書・教養書は噛み応えがあり、すぐに栄養がつかず、
即効性はないが、長期的な滋養となるものであるともいっていた。
抽象レイヤーでは読書も同様のことがいえる。
即効性のあるものはすぐに役に立たなくなる。即効性のないものは役に立たないというわけでない。むしろ自身の血となり肉となる。
まさに逆説の読書本といっても差し支えないのではなかろうか。
逆説には本質が含まれている。
投稿元:
レビューを見る
読んでよかった本です。
「自分の頭で考える読書」「なぜ今、本なのか?」「消費するだけの読書」から抜け出そう。「他人の頭で考える読書」になってはいけない。
という、タイトルとうたい文句の意味が大変わかりやすく書かれていました。
基本は本を読むときは必ず『問い』と『答え』を持つことだと思いました。
第1章なぜ今、本なのか?
○本には五感的にも時間的にも、思考できるだけの「余白」が十分にある。「余白」こそが読書の魅力。
○「経験」という武器を繰り出す前に、「本」という相手の能力を十分に引き出しましょう。そのうえで、自分の経験を最後に乗せていく。この順番が読書を楽しむためには求められている。
○行間を読むからこそ、そこには解釈の余地が生まれ、その解釈はその人オリジナルのものになる。
○できるだけ、その本のメッセージと符合する空間で読んでみる。
○「タイミング」とは、どういう心境のときに読むか。
○本の価値を決めるのはあなた自身。
第2章どんな本を選ぶのか?
○大概の本は「問い」と「答え」の構造を読み取ることができる。
○「問いの発見」の本はそれなりに負荷がかかる。
○「既知の問いと答え」の輪の中だけでループしていると読んだ本の冊数だけは増えて、まったく成長していない可能性がある。
○大切なのは3種類の本のカテゴリーのバランス。
「既知のリマインド」の本。「答えの発見」「問いの発見」
○読んだ冊数よりも、本当に自分にとって大切な「問い」や「答え」を発してくれている本に向かい合うことのほうが大切。
○常々「今の自分」を客観的に見つめながら、そのときに最適なポートフォリオを組んでみる。
第3章本を通して「問い」を育てる
1アウトプットからはじめる
○まずはアウトプットの場を定義する。そして逃げ場がないようなかたちに仕立てる。
○質問者が置かれたシチュエーションと、本のメッセージの「本質的な共通点」を見つける→一見すると異なる事象の間に「航路」を通すこと
○「一見違うけど、じつは同じ」ということを見出す抽象化のスキル→共通項探しゲーム
○本の抽象度を高める前に、自分の「問い」の抽象度を高めておく
○大事なことは抽象化の後に十分「具体化」する→本からもらった抽象的なことを、最後に自分で具体レベルまで落とし込む「読書のラストワンマイル問題」→問いを具体的にして、自分にとっての意味を考え抜く。
2「具体と抽象の三角跳び」にチャレンジしよう
○「本」という道具を活用して抽象の世界にジャンプする→新たな具体に着地する
第4章「読書の病」を治療しよう
1最後まで読まなければいけないと思い込む「完読の病」
○「今が読むべきタイミングではない」本もある→どんなタイミングで出会った本でも、「この本の『問い』と『答え』はどのようなものかを把握しておく
→その本の「問い」と「答え」の位置付けを理解して、ちゃんと自分の図書館ののしかるべき場所に置いておくことが大事
21冊の本に没頭しなければならないと思い込む「コミットメントの病」
○なぜ同時並行で読むか→そのときの自分の気持ちに最適な本を選ぶため
3ダメなことだと思わなくていい「積読の病」
○積読を肯定的にとらえる。自分が自分らしくいられるスペースを作る→常に「ここではないどこかの世界」との比較の参照点を持っていること。積読を悪いことだと思い込まないこと。
4短絡的な学びにつながりかねない「実践の病」
○人間の「感じるもの」と「わかるもの」には大きなギャップがあり、そして「わかるもの」と「実践できるもの」にはさらに大きなギャップがある。
5罹患率10割の「読書時間不足の病」
9割は仮病→本当に自分にとって大事な時間は何か
第5章「読書が役に立つ」とは、どういうことか?
○「読む」と一口にいっても、読み方に二通り、根本的に性格が違う読み方がある。「情報として読む」のと「古典として読む」の二つ。
○自分にフィットしたやり方で脳に「刻み込む」→読みっぱなしにせず、書く、もしくは話す。
○「冷凍保存」する→読んだとき、よくわからないけれど重要そうな気配の漂う言葉というものをそのままの状態でキープしておく。
第6章「本を読む」とは自らを生きるということ
○「本を読む読書」と「本に読まれる読書」の違いは「熱狂と懐疑のバランス」に答えがある→理想的なバランスは「熱狂7割・懐疑3割」
投稿元:
レビューを見る
読んでも覚えてないことが多く、この本の言葉を借りれば「死にゆく沈殿」になってしまっているのが、自分の問題意識でした。そうならないように効果的な読書法を見つけたい。そう考えてるうちに気がつけば何も読めない。であれば、どうしたら良いのか。本当の向き合い方を教えてくれる素晴らしい本でした。挿し絵のかわいいイラスト描いてるのが荒木さんご本人だということに驚きました。
投稿元:
レビューを見る
よくある読書本にみえて、実は学び全般に通ずる思考・姿勢を、数々の名著からの筆者自身の学びとともに紹介してくれている1冊。
この本に書かれてある通り、「何かの役に立つのか?」という気持ちで読むよりも、読むこと、学ぶことそのものを楽しむ気持ちでこの本も読むことをおすすめします。
「そのとおりだ!」と本を純粋に受け入れて楽しむ熱狂と、本の内容に疑問を持ちながら批判的に読む懐疑とのバランスを、それぞれの書籍でもっておきたいですね。
投稿元:
レビューを見る
教育のパラドクスとは、教える側がわかりやすく教えれば教えるほど、受けては考えなくなる、と言う矛盾。
どれだけ変化があろうとも、抽象度を高く意味づけることができれば、過去は連続的に捉えることができる。
ダイバーシティが強く叫ばれる時代において、性別や年齢、言葉や肌の色など「違い」ばかりが目に入るが、具体レイヤーの違いは、排除の思考が働く。そのため、共通項探しゲームで抽象化スキルを鍛える。
読書は頭の中の沈澱となって、何かの刺激的浮かび上がる。浮かび上がるように頭にストックするには、アウトプットして整理しておくとよいということで、私のブクログも未来の自分に役立っているといいなと思った。
さまざまな本の紹介の中で気になったのは、『ネガティブ・ケイパビリティ』。答えが出ないことを楽しむ生き方をしつつ、ただ読書を楽しめたらいいと思った。
投稿元:
レビューを見る
ノウハウ本の対極にある、読書についての本。
抽象化と具体化の反復横飛び。
がっつきすぎず、でも求める心は失わず。
投稿元:
レビューを見る
変化が激しい時代なので、過去を抽象化する能力が求められている。例えば、自動車教習所の教官は長年指導していた実績があっても、今後のAI発展により、無人運転が広がったり、指導者が人間ではなくなる可能性は充分にある。よって教官という仕事が無くなるかもしれないが、抽象化することによって、自分の仕事と新たな仕事の共通項を探して、指導というキャリアを活かして別業界の講師にチェンジしたり、また車が好きであれば整備士と言う道も考えることができる。
しかしながら過去の抽象化にはあらゆる経験知識が必要になってくる。それを読書することによって作者の経験知識を借りてくることができ、抽象化に役に立てる。
但し、読書をしすぎることはショーペンハウアー曰く、自分でものを考えずに代わりに他人に考えてもらうことだ とも述べられている。
このような思考にならないよう著者は読書する時は「問い」を持つことが大切だと述べている。問いを持つことにより、自分で考えることができ、支配されない。
読書は不便だからこそ自分で考えられることを学びました。
投稿元:
レビューを見る
超相対性理論、book cafeの荒木さん著の読書本。
この本は、「前のめりに本に向かい合うことによって得られる読書の楽しさ」について書かれた本だと自分なりに解釈。
具体的には、
・一人称視点で本に向かい合うことで得られるものがある(これは仕事も人生も一緒)
・読書は他者の知見や経験を借りることができる、さらに抽象化することで自分のものにできる
・荒木さん自身を助けたアムロ読書法(アウトプットファースト読書法)
・熱狂と懐疑を整理する読書後のルーティン(私は①とりあえず要素を書き出す、②抽象/つまり?、具体/例えば?を整理する、③どこに納得し、どこに問いを持つかを振り返る)
読書の大切さ、面白さをリマインドさせてくれる1冊。
超相対性理論の渡邉康太郎さん、深井龍之介さんの話も出てきたことにもほっこりした。
渡邉さん→本を「演奏を待つ楽譜」
深井さん→メタ認知のポイントは常に「ここではないどこかの世界」との比較の参照点を持っていること
めちゃくちゃ面白い1冊でした。
投稿元:
レビューを見る
私個人的に、今の時代に必要なのは自律力だと考える。まさにこの本は、自分の頭で考えることで、その自律力を養おう!というメッセージが詰まっていると感じる。
動画など分かりやすいコンテンツがたくさんある中で、本の魅力は余白があることと語る作者。肩肘張らずに、読書を楽しみ、自分の考えをブレンドさせることが大事なんだと思う。
個人的に実践したいのは、その本の「問い」と「答え」を言語化することである。あと、これに加えて、その答えを実現するためのhowもセットで記載すると良い気がする。
ためしに、この本で試して見る。
問いは
・自分の頭で考える読書とは何か?
答え
・余白を楽しむこと
具体的に
・問いと答えを言語化しておく
・具体と抽象の三段跳び
・読書の病を克服する
・すぐに役立てようと思って読書しない
読後に、気楽に読書ジャーニーに出かけよう♪と思っちゃう素敵な本です。
投稿元:
レビューを見る
本の読み方について、構造的な理解ができる。
読み方には3つある。問いの発見、答えの発見、既知のリマインド、というのは大きな気づきだった。読む前の目的が途中で変わることもあるだろう。気分によっても変わるだろう。これらを組み合わせて読書をするとよさそう。
投稿元:
レビューを見る
<目次>
序章 変化の時代、「終身エンタメチャンレジ」の扉を開けよう
第1章 なぜ今、本なのか?
第2章 どんな本を選ぶのか?
第3章 本を通して「問い」を育てる
第4章 「読書の病」を治療しよう
第5章 「読書が役に立つ」とは、どういうことか?
第6章 「本を読む」とは、自らを生きるということ
おわりに 「道を拓く読書」の本質
(付録)自分を作る読書
<内容>
Voicyで本の紹介をしている企業コンサルタントの本。かわいい挿絵も自ら描いている。哲学書や古典が次々と出てくるあたりが、並大抵のビジネス読書本を違うところ。このへんを読み込んでいたら、真の「本読み」と言っていいだろう(自分は読めないのでダメ)。第5,6章あたりの読み方紹介は役立ちそう。「スノードーム理論」のような感覚。「役立てよう」と読んでもそんなには見につかない。でも「懐疑」や「共感」を意識しながら読んでいくと、ある時フッと、沈殿していた知識が浮かび上がり、その場の話題や状況に「つながっていく」。納得のできる説明だった。哲学書の詠まないとだめだな、と感じさせた本。
投稿元:
レビューを見る
読書は好きである
旅をするかのように
色々な感情に出会えるから
でも
時に<べき>ということに支配され
読書を、本を
純粋に楽しめていないことがあった
ひとつの本に
丁寧に向き合いながら
それでも
その時の感情で
洋服を選ぶように
本も自由に選びたい
読みかけだろうが
次を読んだっていい
ゆっくり読んだっていい
買ったけど
積読しといたっていい
タイミングがあるからね
自由に本を楽しむ
これを
もう一度再確認した気がする
その上で
「問い」や「答え」と
向き合う読書を大切にしたい
投稿元:
レビューを見る
なぜ本を読むのか?
今の自分に足りない所の答えを探す為に本を読むことが多かったが、もっと気楽に、興味があるから、面白そうだったから読むほうが、自分が本当に知りたいと思っていた答えが見つかる気がした。
「問いの抽象化」という考え方、なるほど!!!と思った。